大山将棋問題集 20180918

後手番大山先生の手を考えます。

第1問


読まないで指してはいけませんが、こういうのは気合です。
A 75歩 B 45同歩 C 42飛

第2問


受けますか？攻めますか？
A 76歩 B 44角 C 54銀引

第3問


7筋を攻めたいです。
A 75飛 B 84桂 C 73香

第4問


これで羽生先生が戦意を無くしたのではないでしょうか。
A 76桂 B 36角 C 71香

大山将棋研究（1012）；中飛車に加藤流袖飛車急戦（羽生善治）

今日の棋譜20180918
平成元年12月、羽生善治先生と第15期棋王戦です。

大山先生の中飛車に羽生先生は袖飛車から

加藤流の急戦です。大山先生もいつもの袖飛車で対抗します。66銀など角筋が止まると、飛桂では継続の攻めがないわけで

羽生先生は7筋にかまわず攻めていきました。

角交換から飛車をさばくまではいいのですが、飛車を逃げるわけにもいきません。

飛車を切って自陣角を打って攻めていきます。

素直に進んだところでは飛と金香の二枚換えで、馬ができれば駒得です。

しかし大山先生も飛車を打って香を取りました。こうなると大山先生の駒得です。先手玉が堅いのでバランスはとれているようですが

玉頭から攻めると先手陣の金銀の働きが悪いのです。先手からの攻めがないことを考えれば後手有利。

大山先生は一気に攻めつぶす体制です。

羽生先生は銀2枚を追って、玉をかわしてまだまだ頑張れそう。

大山先生は71香、初志貫徹で7筋を攻めようというのですね。良さそうな手です。

74歩同歩に香を取ってから

銀を進出して7筋を攻めます。羽生先生も先受けして一気にはつぶれなさそうですが

ここで投了です。後手が良さそうだけれどまだ頑張れる形なのですが。

羽生先生は駒損でも強攻して指せると見ていたのかもしれません。戦果がなくて悪いとあきらめてしまったのでしょうか。確かにあまり指したくはない投了図ではあるのですが。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時：1989/12/22
手合割：平手　　
先手：羽生善治6段
後手：大山十五世名人
手数----指手--
1 ７六歩(77)
2 ３四歩(33)
3 ２六歩(27)
4 ４四歩(43)
5 ４八銀(39)
6 ４二銀(31)
7 ５六歩(57)
8 ５二飛(82)
9 ６八玉(59)
10 ６二玉(51)
11 ７八玉(68)
12 ７二玉(62)
13 ５八金(49)
14 ８二玉(72)
15 ３六歩(37)
16 ７二銀(71)
17 ６八銀(79)
18 ４三銀(42)
19 ２五歩(26)
20 ３三角(22)
21 ４六歩(47)
22 ３二金(41)
23 ５七銀(48)
24 ６四歩(63)
25 ３八飛(28)
26 ７四歩(73)
27 ３五歩(36)
28 同　歩(34)
29 同　飛(38)
30 ６三銀(72)
31 ３七桂(29)
32 ３四歩打
33 ３六飛(35)
34 ７二飛(52)
35 ４五歩(46)
36 ７五歩(74)
37 ４四歩(45)
38 同　角(33)
39 同　角(88)
40 同　銀(43)
41 ３四飛(36)
42 ３三金(32)
43 同　飛成(34)
44 同　桂(21)
45 ８八角打
46 ４三歩打
47 ４五歩打
48 同　桂(33)
49 同　桂(37)
50 同　銀(44)
51 １一角成(88)
52 ５四銀(45)
53 ６六馬(11)
54 ２九飛打
55 ５九金(58)
56 １九飛成(29)
57 ７五歩(76)
58 ６五歩(64)
59 ７七馬(66)
60 ８四桂打
61 ７六香打
62 ６四銀(63)
63 ５五歩(56)
64 ６三銀(54)
65 ５六桂打
66 ７三銀(64)
67 ８八玉(78)
68 ７一香打
69 ６六歩(67)
70 ７四歩打
71 同　歩(75)
72 ７六桂(84)
73 同　馬(77)
74 ７四銀(73)
75 ７七歩打
76 １七龍(19)
77 ６五歩(66)
78 ７五銀(74)
79 投了
まで78手で後手の勝ち