第1問

受けるか攻めるか悩みます。
A 85桂 B 51歩 C 52銀
第2問

受けにくそうですが。
A 71金 B 71銀 C 81飛
第3問

ここも受けにくそうです。
A 91金 B 52角 C 65角
第4問

玉頭戦では駒の損得は脇に置いておきます。
A 76香 B 76桂 C 65金
第5問

持ち駒よりも盤上の駒のほうが価値が高いです。
A 65金 B 76桂 C 62銀打
第6問

これが好手です。
A 79同竜 B 55角 C 76桂
20180905今日の一手
5月5日の名南将棋大会から、TさんとHさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さは金銀の枚数の多い先手のほうが堅いです。後手玉は一路深いですが。
先手の攻め駒は持ち駒角1枚、後手の攻め駒は64角1枚です。
総合すれば互角か先手もちです。
☆ 大局観として
後手が自陣角を打ってきました。角のラインで28飛をねらわれていますが、うまく受けられるでしょうか。
まずは46歩を守る手を考えます。自陣角が不発になれば先手が指しやすくなるはずです。
だめなら46歩を取らせたらどうか。序盤の1歩損は痛いのですが、代償があるでしょうか。
× 実戦は47銀で、一番自然な受け方ですが45歩
で困っています。45同桂同飛48飛
桂損で飛車を交換するわけにはいかず、我慢しました。桂歩の交換ということになります。少し進んで
先手から35歩同歩45角と攻めたのですが、形勢が少し悪い時に動くと簡単に負けてしまうものです。32金54角でも悪いですが、45同飛同歩19角成
駒損が広がってしまいました。飛車を打ち込むところもなくて劣勢でしょう。挽回できませんでした。
先手としては45歩には48飛
と耐えるしかなかったですが、46歩56銀
47歩成から飛車交換(47同金は37角成)でも自信がないですし、35歩45銀44銀
これも収めようがなくて困っています。
○ 47金は先手玉が薄くなりますが
45歩には同歩と取れます。45同飛
でだめなようでも、45同桂28角成53桂不成
があるのです。51金左61桂成同金31飛
62金があるので51歩21飛成、金得で先手優勢です。
47金に45歩が無理ならば24銀
26歩33桂25歩
25同桂同桂45歩も難しいですが、銀を引いてもらえば56金45歩同歩同桂同金
45同飛同桂28角成53桂不成
先ほどよりは条件が悪いですが、後手の13銀がひどいのでやや先手有利です。
△ 他には86角と合わせて
86同角同歩64角75角同角同歩64角
2手得ですが64角が歩の両取りになります。けれど47金75角56金
後手の角が窮屈で、局面が進めば金歩と角の交換か銀歩と角の交換くらいになります。守りの金か銀を失うので形勢互角くらいでしょう。
また86角に52金左
とされると先手から角を交換していくしかなさそう、結局1手損で収まるならばまあまあです。
○ 歩を取らせる構想もあって、38飛(ほかの手からでも合流しますが)
46角47銀45歩
88玉64角56銀46歩
右辺はこれくらいにして駒組みを進めれば小康状態になります。48飛とまわると、前の47銀の変化のようになり、35歩45銀44銀の筋
(前の図を使ったので先手陣の形が違いますが)または47歩成の筋
を食らってしまいます。
47銀を保留して88玉から
後手の角を狙うこともできます。
いつ決行するかは難しいですが、75歩同歩74歩をねらえます。
後手が24角と引くと
26歩から角を追ってこういう図
をねらいます。35同銀には45飛、35同歩には34角、先手十分な図です。
☆ まとめ
47銀は危ないと感じる、あるいはつぶれると読む、どちらかで避けねばなりません。
47金は後手の強攻が大丈夫だと読む必要があります。
ここで飛車を取り合って先手有利だと読めなければ指せません。
後手の強攻がないとすれば、自陣角を負担にできるかどうか。
この図で銀を引いてもらえるかどうかで優劣が決まります。
47金に自信がなければ、1歩損に甘んじます。歩損は痛いですが、後手の角が負担になればよいのです。
これらはかなり先の図ですが、後手の自陣角を生かしきることも難しいです。こういう構想を描けるでしょうか?
これは1歩損だけれど後手の角の移動が必要なので先手が手得しているということが関係しています。
歩得と手得、どちらが良いかは場合によります。将棋の序盤の水面下にあるテーマの一つなのでしょう。