名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

第189回名南将棋大会(壱)速報

2018-09-15 | 名南将棋大会
今日は第189回名南将棋大会(壱)を行いました。結果速報です。

A級優勝
宮堂力旗さん

伊藤康さん


B級優勝
白木大輔さん


C級優勝
森七郎さん


D級優勝
加藤友真さん


優勝おめでとうございます。
参加いただいた皆様ありがとうございました。
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大山将棋問題集 20180915

2018-09-15 | 大山将棋研究
先手番大山先生の手を考えます。

第1問

1歩持ちました。どこから動きますか?
A 86歩 B 74歩 C 65桂

第2問

銀をかわされたのでこちらも軽く動く方が良いです。
A 65桂 B 65歩 C 72歩

第3問


攻め駒は増えましたが。
A 31角 B 36同銀 C 59金打

第4問


大山先生はあわてません。
A 35桂 B 47金左 C 68桂

第5問


詰めろ以上の手が必要です。
A 35桂 B 24香 C 81竜

第6問


妙手です。
A 55歩 B 25桂 C 23香成

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大山将棋研究(1009);中飛車に玉頭位取り(内藤国雄)

2018-09-15 | 大山将棋研究
今日の棋譜20180915
平成元年12月、内藤国雄先生と第48期A級順位戦です。

大山先生の中飛車に内藤先生は持久戦です。4筋の位を取ろうとして

46歩には13角、大山先生は角を引いて受けます。ここから駒組みになり

内藤先生は左美濃、大山先生は三間飛車から

石田流へ。内藤先生は玉頭位取りに組み替えました。

27銀を見て

銀を引けば角交換は居飛車よしです。75歩しかなくて

互角の駒組みが続きます。大山先生は3筋で1歩持って

飛車を追います。

83歩と謝らせて

7筋に戻って85歩同歩同飛85歩82飛74歩、互いに再度歩を交換します。

大山先生は72歩の手筋から

8筋は破れますが

角交換から

馬を作って飛車を追われて

飛車の取り合いになりました。

大山先生は銀をはがし

金をはがして攻めていきますが

内藤先生にも反撃があります。

ほぼ駒の損得も無く、互角の進行です。

後手陣は32香の形なので横からの攻めに弱いですが

馬を引けばまだ粘れる形です。

内藤先生はまた銀をはがせたのですが

位を失ったので何とも言えません。

先手玉がしっかりしてきたので大山先生が有利になりました。

馬と竜の交換になり

竜を作って受ける形になりました。

内藤先生は62角を打って

26に出て

これで勝負の形です。

角金の取り合いから馬を出れば詰めろ。

攻め駒が豊富なのでこの攻めは切れません。

47金などで先手玉は詰めろ、現状は2手すきです。後手玉はどうでしょうか。

81竜で詰めろ、22銀の受けに35桂。

35同銀同歩のところで後手玉は詰めろでした。内藤先生はやむなく38銀から

先手玉を追います。ここで36金から追っていけば詰んでいたのですが

55桂は同竜同馬で王手が途切れてしまいました。

大山先生は24香13玉に23香成、難しい手ですね。23同玉には41角とか29香とかを利かせて55歩でしょうか。内藤先生は銀で取って

詰み筋に入りました。

投了図。

なかなかの好局です。序盤~中盤も互角、長い終盤は互角~先手よし から一手違いになりました。内藤先生に勝ち筋(詰将棋作家でもある内藤先生の詰み逃し)があったのですが、深夜の1分将棋では読み切れなかったようで、大山先生の勝ちになりました。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1989/12/04
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:内藤国雄9段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 6二銀(71)
5 7八銀(79)
6 4二玉(51)
7 6七銀(78)
8 3二玉(42)
9 5六歩(57)
10 5四歩(53)
11 5八飛(28)
12 5三銀(62)
13 4八玉(59)
14 1四歩(13)
15 1六歩(17)
16 4四歩(43)
17 4六歩(47)
18 1三角(22)
19 7九角(88)
20 2四角(13)
21 3八玉(48)
22 5二金(61)
23 2八玉(38)
24 4三金(52)
25 3八銀(39)
26 2二玉(32)
27 7五歩(76)
28 3二銀(31)
29 7八飛(58)
30 3五歩(34)
31 7四歩(75)
32 同 歩(73)
33 同 飛(78)
34 7三歩打
35 7六飛(74)
36 3三銀(32)
37 9六歩(97)
38 3二金(41)
39 5八銀(67)
40 3四銀(33)
41 4七銀(58)
42 4五歩(44)
43 同 歩(46)
44 同 銀(34)
45 4六歩打
46 3四銀(45)
47 5八金(69)
48 8四歩(83)
49 9七角(79)
50 4二角(24)
51 2六歩(27)
52 2四歩(23)
53 2七銀(38)
54 8五歩(84)
55 7七桂(89)
56 6二銀(53)
57 7五歩打
58 3三角(42)
59 3八金(49)
60 8四飛(82)
61 3六歩(37)
62 同 歩(35)
63 同 銀(47)
64 3五歩打
65 4七銀(36)
66 5三銀(62)
67 8六歩(87)
68 同 歩(85)
69 8五歩打
70 8二飛(84)
71 8六飛(76)
72 8三歩打
73 7六飛(86)
74 8四歩(83)
75 同 歩(85)
76 同 飛(82)
77 8五歩打
78 8二飛(84)
79 7四歩(75)
80 同 歩(73)
81 同 飛(76)
82 7三歩打
83 7六飛(74)
84 4四銀(53)
85 7二歩打
86 同 飛(82)
87 8四歩(85)
88 8二飛(72)
89 8六飛(76)
90 4二角(33)
91 8五飛(86)
92 9七角成(42)
93 同 香(99)
94 7六角打
95 8六飛(85)
96 9八角成(76)
97 8三歩成(84)
98 9七馬(98)
99 8五飛(86)
100 8四歩打
101 同 飛(85)
102 7五馬(97)
103 8二と(83)
104 8四馬(75)
105 9一と(82)
106 6六馬(84)
107 8二飛打
108 6九飛打
109 4五香打
110 7七馬(66)
111 4四香(45)
112 同 馬(77)
113 4一銀打
114 3一香打
115 3二銀成(41)
116 同 香(31)
117 8一飛成(82)
118 3六桂打
119 同 銀(47)
120 同 歩(35)
121 5九金打
122 6五飛成(69)
123 5七桂打
124 7六龍(65)
125 3一角打
126 2三玉(22)
127 9七角成(31)
128 2二馬(44)
129 3三歩打
130 同 桂(21)
131 3六銀(27)
132 3五香打
133 3七歩打
134 3六香(35)
135 同 歩(37)
136 4二歩打
137 4七金(58)
138 7八龍(76)
139 6八歩打
140 7七龍(78)
141 8七馬(97)
142 同 龍(77)
143 同 龍(81)
144 5五歩(54)
145 5一飛打
146 5六歩(55)
147 6五桂(57)
148 6二角打
149 5六飛成(51)
150 5五歩打
151 同 龍(56)
152 2五桂(33)
153 5二龍(55)
154 2六角(62)
155 2七香打
156 3七歩打
157 2六香(27)
158 3八歩成(37)
159 同 玉(28)
160 6六馬(22)
161 4八金(59)
162 3七歩打
163 同 桂(29)
164 同 桂成(25)
165 同 金(47)
166 5六桂打
167 5七歩打
168 2九銀打
169 同 玉(38)
170 4八桂成(56)
171 8一龍(87)
172 2二銀打
173 3五桂打
174 同 銀(34)
175 同 歩(36)
176 6五馬(66)
177 5六歩(57)
178 3八銀打
179 同 金(37)
180 同 成桂(48)
181 同 玉(29)
182 3五香(32)
183 3七歩打
184 同 香成(35)
185 同 玉(38)
186 3六歩打
187 同 玉(37)
188 3五歩打
189 4七玉(36)
190 5五桂打
191 同 龍(52)
192 同 馬(65)
193 2四香(26)
194 1三玉(23)
195 2三香成(24)
196 同 銀(22)
197 2五桂打
198 2四玉(13)
199 3六桂打
200 同 歩(35)
201 3五銀打
202 同 玉(24)
203 2七桂打
204 2五玉(35)
205 2六歩打
206 2四玉(25)
207 3五角打
208 投了
まで207手で先手の勝ち
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20180915今日の一手(その754);形勢が良ければ自然な手から

2018-09-15 | 今日の一手

20180915今日の一手

5月5日の名南将棋大会から、YさんとEさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
飛と角桂歩の交換で馬を作っていますから先手の駒得です。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。8、9筋から攻められるならば金無双もまあまあの堅さではありますが、それ以外のところを攻められると82銀が壁になっています。
先手の攻め駒は持ち駒角桂で2枚。
後手の攻め駒は79飛1枚。

総合すれば先手有利か優勢です。

☆ 大局観として
現状は3つの要素で上回っています。54飛が働き出すと攻め駒の数が同等になるので、ここは何か対処しておきたいところでしょう。
駒得で玉も固いから54飛を使われても構わないと、普通に応対することもできます。
54飛を攻めつつ、駒の取り合いになったらどうか。54飛がなければ57歩成~58と でも先手玉は詰めろになっていません。現状4手すきですから82銀の悪形をとがめることもできそうです。


○ 自然なのは56同歩で

56同飛67銀86飛

後手の言いなりなのですが、これでも悪くはありません。つい97角を打つと49飛成同銀89飛成

97角が負担で先手玉も薄くなっていますから、駒得が広がっても形勢が逆転しているかもしれません。

97角を打たずに54歩同銀76桂53金直11馬

先に桂香を取っている形で攻める手には困りません。二枚飛車は怖いですが59歩を打てるので先手有利を保っています。


○ じっくり指すならば66馬

57歩成同金99飛成55歩34飛23角44飛28玉

こんなところでしょうか。駒得は消えてしまいましたが、44飛をいじめつつもう一枚馬を作る感じです。77桂と11香の働きの差もある(77桂は取られにくい)ので先手が悪くはありません。


△か○ 実戦は55桂で

無駄な合駒を打たされたような、63歩があるから攻防のような、という感じです。44銀に32角

これはうまい返し技に見えたのですが、55飛44馬57歩成55馬58と45馬63金打

先手玉はまだ3手すきですが、後手玉に迫るのも難しくて形勢不明です。65桂49と同銀57桂

53歩を打たずに65桂では手ぬるかったようで、ここでは逆転しているようです。

先手としては32角よりも63歩

あるいは44馬同飛63歩で寄せ合いに出れば有望でした。(32角も良さそうな手に見えるのですけれど。)


△ 63歩として

何かで取らせて55桂のほうが働いています。57歩成62歩成同銀

この図は結構難しそうなのですが(逆転していてもおかしくない)、32角56飛48桂53飛24馬

馬が79飛をねらう位置なので58と が利かず、ならば先手有利です。

あるいは57と を金で取って

57同飛成28玉(48金を避けた)

というのも24馬や35角があるので先手が悪くはありません。結局は守りの金の取り合いですから取引としては互角なのだろうという感じです。


○ 66桂は寄せ合いの手で

飛車を逃げてもいられませんから57歩成54桂58と62桂成

金金桂と飛金の交換ということになります。62同金63歩49と同銀

63歩が急所なので先手の一手勝ちになりそうな形です。

62同銀には22飛

51歩には53歩がぴったりですから、これも先手の寄せ合い一手勝ちになりそうです。


○ 32角だと

寄せのセオリーとしては劣るのですが、57歩成には54角成が王手です。54同銀57金

というのは角飛の交換です。持ち駒の角と後手の自陣にあった飛車の交換では威張れませんが、ここからの寄せ合いならば先手が良さそうです。


○ ちょっとひねると67金

57歩成を催促して55歩が利きます。取り合いは怖くないわけで、44飛57金

77飛成はあっても(67金79竜として)56桂

41飛に54歩同銀64桂が厳しいので先手有利のままです。


△ 28玉と逃げておいて

57歩成55歩58と54歩49と53歩成同金直

これは難しそうな寄せ合いです。51銀も利くのですが、後手はどこかで71銀と引くのが好手になるかもしれません。


△ 59金引だと

やはり57歩成に55歩ですが、44飛

の時に と金を払えないですし

飛車を逃げずに58歩

も怖いです。54歩59歩成53歩成49と28玉53金直

やはり難しい図です。


☆ まとめ

素直に56同歩ならば76銀を守りに使えるのが魅力的です。移動して76桂を打つのが良さそうな手ですね。後手の注文通りでも悪くはありませんでした。形勢が良い時は自然な手が良いという好例です。
66馬も悪くはなくて、駒得は消えてもそのあとの展開に自信ありなのです。54飛をいじめることや11香を取るという楽しみがあります。
32角はあまり良い手ではない(持ち駒の角と働きの弱い飛車を交換する)ですが、飛車を持てば寄せやすいというのは実戦的かもしれません。
67金というのは気が付きにくいですが、一考の価値ありでした。

寄せ合いとして考えるならば、55桂~63歩、63歩~55桂、66桂~54桂~62桂成というのが有力です。もとが先手有利なので早い勝ち方ですが、失敗するリスクもあります。棋風次第ですね。
実戦の55桂はその寄せ合いの考え(63歩ねらい)ならば良いのですが、受けとしては弱いです。

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