先手番塚田先生の手を考えます。
第1問
攻め続けるならこう指します。
A 35歩 B 37桂 C 55歩
第2問
これで先手有利でしょう。
A 44銀 B 33歩 C 75歩
最後は後手番大山先生の手を考えます。
第3問
77香は攻防のような悪手でした。
A 57銀 B 85桂 C 75桂
今日の棋譜20180912
平成元年11月、塚田泰明先生と第48期A級順位戦です。(大山全集には47期とありますが間違いです。)
大山先生の四間飛車に塚田先生は得意の右46銀急戦です。
32金の受けにも37桂~16歩~26飛~35歩で攻めていくことができます。
大山先生はいつもの袖飛車ですが、塚田先生は攻めに手をかけたので手が遅れています。66角で受けて
65歩には55角。73桂を誘って
袖飛車の脅威は消えました。この指し方は初めて見ます。大山先生は垂れ歩で攻めを催促し
と金を作ります。塚田先生は2筋の継ぎ歩から
桂を跳ねて銀を出れば成功した感じです。
だけど64角と出られてみると結構難しいのです。75歩と手を戻したら
45銀?38飛で空振りで37歩28飛56銀11角成は先手の駒得になります。
塚田先生は33桂成同金同角成と強攻しました。
36銀11馬の図は駒得の後手有利のようですが
玉頭に嫌味があるので塚田先生が指せるのです。先の45銀がつまらない指し方だったのでしょう。
これは74金と打てるので千日手にはなりません。
74同銀同歩48と同金同飛成の図は、平凡な63金は先手の勝ちか。
塚田先生は77香と力をためたら(攻防に見える)大山先生の75桂は87桂成以下の詰めろです。
76銀と受けるのではおかしいですね。57金59金打68金同金右57金58金打以下千日手になりました。
大山先生のほうから打開はできるのですが、他に詰めろになる手も難しいので仕方のないところでしょうか。
難しいわかれでしたが65手目大山先生の45銀は良い手には見えませんが、代わりの手も難しそうで後手が悪いのかも。袖飛車は後手玉が薄くなるのでうまくいったようでも有利になりにくいのでしょう。
それでもこの図は
後で74同歩と進むのならば、単に74同銀同歩48と同金同飛成としたほうが61金が残っていて後手の勝ち筋があるのかもしれません。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1989/11/24
手合割:平手
先手:塚田泰明8段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 3四歩(33)
3 7六歩(77)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二銀(71)
13 5八金(49)
14 7一玉(62)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 2五歩(26)
18 3三角(22)
19 3六歩(37)
20 8二玉(71)
21 5七銀(48)
22 4三銀(32)
23 4六銀(57)
24 3二金(41)
25 3七桂(29)
26 6四歩(63)
27 1六歩(17)
28 7四歩(73)
29 2六飛(28)
30 6三銀(72)
31 3五歩(36)
32 7二飛(42)
33 3四歩(35)
34 同 銀(43)
35 3六飛(26)
36 4三銀(34)
37 6六角(88)
38 6五歩(64)
39 5五角(66)
40 7三桂(81)
41 6八銀(79)
42 5四歩(53)
43 8八角(55)
44 3八歩打
45 2四歩(25)
46 同 歩(23)
47 2五歩打
48 3九歩成(38)
49 2四歩(25)
50 4九と(39)
51 3五銀(46)
52 7五歩(74)
53 2五桂(37)
54 4二角(33)
55 4四銀(35)
56 6四角(42)
57 4三銀成(44)
58 同 金(32)
59 7五歩(76)
60 4五銀打
61 3三桂成(25)
62 同 金(43)
63 同 角成(88)
64 3六銀(45)
65 1一馬(33)
66 3八飛打
67 7四銀打
68 6二金(61)
69 6三銀成(74)
70 同 金(62)
71 7四銀打
72 6二銀打
73 6三銀成(74)
74 同 銀(62)
75 7四金打
76 同 銀(63)
77 同 歩(75)
78 4八と(49)
79 同 金(58)
80 同 飛成(38)
81 7七香打
82 7五桂打
83 7六銀打
84 5七金打
85 5九金打
86 6八金(57)
87 同 金(59)
88 5七金打
89 5八金打
90 6八金(57)
91 同 金(58)
92 5七金打
93 5八金打
94 6八金(57)
95 同 金(58)
96 5七金打
97 5八金打
98 6八金(57)
99 同 金(58)
100 千日手
まで99手で千日手
平成元年11月、塚田泰明先生と第48期A級順位戦です。(大山全集には47期とありますが間違いです。)
大山先生の四間飛車に塚田先生は得意の右46銀急戦です。
32金の受けにも37桂~16歩~26飛~35歩で攻めていくことができます。
大山先生はいつもの袖飛車ですが、塚田先生は攻めに手をかけたので手が遅れています。66角で受けて
65歩には55角。73桂を誘って
袖飛車の脅威は消えました。この指し方は初めて見ます。大山先生は垂れ歩で攻めを催促し
と金を作ります。塚田先生は2筋の継ぎ歩から
桂を跳ねて銀を出れば成功した感じです。
だけど64角と出られてみると結構難しいのです。75歩と手を戻したら
45銀?38飛で空振りで37歩28飛56銀11角成は先手の駒得になります。
塚田先生は33桂成同金同角成と強攻しました。
36銀11馬の図は駒得の後手有利のようですが
玉頭に嫌味があるので塚田先生が指せるのです。先の45銀がつまらない指し方だったのでしょう。
これは74金と打てるので千日手にはなりません。
74同銀同歩48と同金同飛成の図は、平凡な63金は先手の勝ちか。
塚田先生は77香と力をためたら(攻防に見える)大山先生の75桂は87桂成以下の詰めろです。
76銀と受けるのではおかしいですね。57金59金打68金同金右57金58金打以下千日手になりました。
大山先生のほうから打開はできるのですが、他に詰めろになる手も難しいので仕方のないところでしょうか。
難しいわかれでしたが65手目大山先生の45銀は良い手には見えませんが、代わりの手も難しそうで後手が悪いのかも。袖飛車は後手玉が薄くなるのでうまくいったようでも有利になりにくいのでしょう。
それでもこの図は
後で74同歩と進むのならば、単に74同銀同歩48と同金同飛成としたほうが61金が残っていて後手の勝ち筋があるのかもしれません。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1989/11/24
手合割:平手
先手:塚田泰明8段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 3四歩(33)
3 7六歩(77)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二銀(71)
13 5八金(49)
14 7一玉(62)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 2五歩(26)
18 3三角(22)
19 3六歩(37)
20 8二玉(71)
21 5七銀(48)
22 4三銀(32)
23 4六銀(57)
24 3二金(41)
25 3七桂(29)
26 6四歩(63)
27 1六歩(17)
28 7四歩(73)
29 2六飛(28)
30 6三銀(72)
31 3五歩(36)
32 7二飛(42)
33 3四歩(35)
34 同 銀(43)
35 3六飛(26)
36 4三銀(34)
37 6六角(88)
38 6五歩(64)
39 5五角(66)
40 7三桂(81)
41 6八銀(79)
42 5四歩(53)
43 8八角(55)
44 3八歩打
45 2四歩(25)
46 同 歩(23)
47 2五歩打
48 3九歩成(38)
49 2四歩(25)
50 4九と(39)
51 3五銀(46)
52 7五歩(74)
53 2五桂(37)
54 4二角(33)
55 4四銀(35)
56 6四角(42)
57 4三銀成(44)
58 同 金(32)
59 7五歩(76)
60 4五銀打
61 3三桂成(25)
62 同 金(43)
63 同 角成(88)
64 3六銀(45)
65 1一馬(33)
66 3八飛打
67 7四銀打
68 6二金(61)
69 6三銀成(74)
70 同 金(62)
71 7四銀打
72 6二銀打
73 6三銀成(74)
74 同 銀(62)
75 7四金打
76 同 銀(63)
77 同 歩(75)
78 4八と(49)
79 同 金(58)
80 同 飛成(38)
81 7七香打
82 7五桂打
83 7六銀打
84 5七金打
85 5九金打
86 6八金(57)
87 同 金(59)
88 5七金打
89 5八金打
90 6八金(57)
91 同 金(58)
92 5七金打
93 5八金打
94 6八金(57)
95 同 金(58)
96 5七金打
97 5八金打
98 6八金(57)
99 同 金(58)
100 千日手
まで99手で千日手