タイトル: 民間初の超小型衛星 ウェザーニューズが公開
気象情報会社ウェザーニューズは15日、民間企業として日本で初めて打ち上げる「超小型衛星」を公開した。世界的に北極海を経由した航路が増える中、海氷の状態を観測して新たな航路を確保するのが主な目的としている。
衛星は一辺27センチの立方体で重さ約10キロ。ロシアのロケット打ち上げの際に相乗りし、上空600キロから北極海の海氷を観測する。打ち上げは9月以降。
北極海は温暖化の影響とみられる海氷の減少で、夏に船が通れるようになりつつある。アジアから北極海を通ってヨーロッパへ向かうと、その距離はスエズ運河や南アフリカの喜望峰経由の半分~3分の1程度。ウェザーニューズは「北極海を使う海運業者向けの航路情報を提供したい」としている。(赤井陽介)