タイトル: 2012-02-11 三次元レーザー利用地形観測、地球を引き裂く大地震を視覚化
地震後の地面をマッピングするためにレーザー光線を使用することで、破壊を視覚化している地殻の破裂場所を正確に視覚化ができることが実証され、その結果、他の地震とのネットワークを十分に判断できるようになったと、研究者が述べている。
詳細な地形図を手に入れることで、専門家が地震を予測できないまでも、地面が割れる可能性のある場所を判断できるかもしれない。地割れの場所が正確に特定でき、地震が引き起こす最悪のシナリオに向けて準備が可能となる。
最新の研究では、米国、メキシコ、中国の科学者が、2010年4月4日にメキシコ合衆国バハ・カリフォルニア州で発生したマグニチュード7.2の地震エリアの地震前と地震後の詳細な地形画像を作成した。断層は約120キロメートに及んで発生していた。この地域をライダー(LIDAR)を使った地震前のマッピングデータを地震後と比較した。そして精密な地殻移動変動を視覚化できた。同時にこれまで判明していかなった新たな危険個所も明らかになった。
観測に使用した装置は超高分解能LIDAR(light detection and ranging:ライダー)で、精密は地形測定が可能である。この地震の場合、メキシコ政府がこの地域のライダー観測を2006年に行っており、そのデータを利用して、今回新たにライダーを使った精密地形測定データと比較することで、正確な地形変化を視覚化することができた。アリゾナ州立大学の研究者がオリジナルのデータのことを知って、再度このエリアの観測のための資金を申請し実施できた。
地球物理学者は10年以上もライダー観測装置を使用しているが、地震発生域の事前観測を行っている場所は数例しかない。2009年にNASAは合成開口レーダシステムをビジネスジェット機に搭載し、南カリフォルニアの断層を観測し、地震学者が地震発生前に最悪の事態が発生する場所を特定することに役立った。