「キャパ、凄いよ」、「やっぱりキャパ、本当に凄いよっ!」‥・。
このところ、ウチの同居人さんは一日に何度も「キャパ‥」とつぶやき続けています。どうやら、とってもいいことがあったのかな、と。
コトの始まりは今から約2週間ほど前のこと。ウチの同居人さんのかつての職場の後輩・わだあつこちゃんがいつものように「こんにちはー、ミツコさん、マキロウさん」と言いながら、徒歩20分の道のりを経てわが家へやってきました。そして、コーヒーのカップを片手に「ピーチクパーチク」とあれこれご近所談議終了間際、やにわに わだちゃんが「マキロウさん、写真に詳しかったですよね。私、こんなチケット持ってます。時間があったら観にいってくださーい」とニッコリ。
「えっ、なーに、それ?」とポカンとしているワタシの前に差し出されたのは、この企画展のチケットなり。
かねがね「ぜひとも観に行きたいな」と展観を熱望しつつも時間の折り合いがつかず「見逃し三振」の気配濃厚だった「キャパとタロー展」。されど、目の前にチケットがひらひらと舞い降りてきて、同居人さんともども万難を排して「いざ、横浜美術館へGO!」となったことは当然の成り行き。
戦場写真家ロバート・キャパとともに、彼が愛した女性写真家ゲルダ・タローが歩んできた軌跡や二人の関係については沢木耕太郎氏著「キャパの十字架」をお読みいただければ、ということにして。
会期末目前のとある日、同居人さんを伴って「キャパ / タロー展」へ。美術館への道すがら、「キャパはかの往年の大女優イングリット・バーグマンとつき合っていたとか」、はたまた「日本へも来たことがありますのですよ」等々、ウチの同居人さんにレクチャーしつつ。みなとみらいの横浜美術館周辺は桜をはじめとする木々が満開の態で来場者を迎えてくれました。
あまりにも有名な作品「崩れ堕ちる兵士」。正式なタイトルは「共和国軍兵士、コルドバ戦線、スペイン」 1936年9月初旬の撮影‥。
この写真展ではキャパの193点、そしてタローの作品も多数展示。そして二人の写真作品が掲載された「LIFE」誌をはじめとする貴重なグラフ誌も紹介されていました。
これまでとかくにキャパばかりが有名でしたが、あらためてキャパによりそって戦場の様子を伝えてきたゲルダ・タローの肖像を捉えた一枚を拡大してみると
「どことなくF-1レーサーのミハエル・シューマッハーに似ている・・」「カメラを持つ左手指のポジションが意外と素人っぽいかも・・」伝々、いろいろなことを感じさせてくれます。
写真展に同行したわが同居人さんは「いろいろと、美女は得するような気も‥」などとも。ワタシもなんとなく、いろいろと「同感です‥」。
1930年代のスペイン内戦から日中戦争、第二次世界大戦、そして1950年代のインドシナ戦線まで、キャパが残したおびただしい点数の戦場写真以外にも、文豪ヘミングウェイや名優ゲーリー・クーパー他 多くの著名人の写真も。
とりわけ、この一枚にしばしクギ付けのワタシ‥。タイトルは「イングリット・バーグマン、映画『凱旋門』の撮影時、ハリウッド」1946年7~10月」。
キャパは一時期に於いてつき合っていたといわれる名女優イングリット・バーグマンを被写体にした時、どのような思いをもってシャッターを切ったのでしょうか‥。
「本当に好きな人の姿を写真に収めようと強く心に決めた時、素晴らしい一瞬がフィルムに記憶されるのだ‥」「だとすれば、ワタシにはちと無理‥!?」‥。とにもかくにも、いろいろな思いを巡らせてくれる一枚がここにありました。
その他にも
「Dデイ、オマハ・ビーチ、ノルマンディ海岸」1944年6月6日
「ドイツ兵との間にもうけた赤ん坊を抱いて家に帰る若い女性、シャトル、フランス」1944年8月18日
…。その膨大な作品群。そして圧倒的な「撮るチカラ」。なんとも心に強い感銘を受け、そしてキャパとタローが残した作品をとおして「平和のありがたさ」をあらためて感じさせてくれる展観でもありました。
そして、冒頭に記したウチの同居人さんの「キャパ、すごいよ」のココロとは‥。
今回の「キャパ / タロー展」にて、キャパの人となりや作品の解説パネルを読み込んでいた際の事。ウチの同居人さんは、「キャパが発する『枕は一枚にしろ!』という言葉をはっきりと聴いた」とか。どうやら、眠りにつくには薄い枕2枚重ねというわが家の就寝スタイルを「枕は一枚に変えよ」というお言葉、のようです。
じつのところ同居人さんはここ半年ばかり、首から肩、腕のあたりにかなりの痛みを覚え、日常生活もままならぬ状況が続いていました。どのような治療を受けても決定的な改善に至らず、思案し続けていたところにいきなりの「キャパの声」。
当方としましては、「ホントにキャパがそんなこと、言ったの?」とツッコミどころ満載の態ではありますが、ここはしばし様子見ということに。過去の例をふり返ってみるとこの同居人さんの直観とやら、結構当たっているかも。
はからずも、本日この瞬間にも同居人さんは肩と首をくるくる回しつつ「キャパ、凄いよ。首も肩も、そして腕も痛くないよ!」とちょっぴり誇らしげ。
ことほど左様にとにもかくにもキャパのキャパシティ、「ホントに凄い」風情です‥!?。
このところ、ウチの同居人さんは一日に何度も「キャパ‥」とつぶやき続けています。どうやら、とってもいいことがあったのかな、と。
コトの始まりは今から約2週間ほど前のこと。ウチの同居人さんのかつての職場の後輩・わだあつこちゃんがいつものように「こんにちはー、ミツコさん、マキロウさん」と言いながら、徒歩20分の道のりを経てわが家へやってきました。そして、コーヒーのカップを片手に「ピーチクパーチク」とあれこれご近所談議終了間際、やにわに わだちゃんが「マキロウさん、写真に詳しかったですよね。私、こんなチケット持ってます。時間があったら観にいってくださーい」とニッコリ。
「えっ、なーに、それ?」とポカンとしているワタシの前に差し出されたのは、この企画展のチケットなり。
かねがね「ぜひとも観に行きたいな」と展観を熱望しつつも時間の折り合いがつかず「見逃し三振」の気配濃厚だった「キャパとタロー展」。されど、目の前にチケットがひらひらと舞い降りてきて、同居人さんともども万難を排して「いざ、横浜美術館へGO!」となったことは当然の成り行き。
戦場写真家ロバート・キャパとともに、彼が愛した女性写真家ゲルダ・タローが歩んできた軌跡や二人の関係については沢木耕太郎氏著「キャパの十字架」をお読みいただければ、ということにして。
会期末目前のとある日、同居人さんを伴って「キャパ / タロー展」へ。美術館への道すがら、「キャパはかの往年の大女優イングリット・バーグマンとつき合っていたとか」、はたまた「日本へも来たことがありますのですよ」等々、ウチの同居人さんにレクチャーしつつ。みなとみらいの横浜美術館周辺は桜をはじめとする木々が満開の態で来場者を迎えてくれました。
あまりにも有名な作品「崩れ堕ちる兵士」。正式なタイトルは「共和国軍兵士、コルドバ戦線、スペイン」 1936年9月初旬の撮影‥。
この写真展ではキャパの193点、そしてタローの作品も多数展示。そして二人の写真作品が掲載された「LIFE」誌をはじめとする貴重なグラフ誌も紹介されていました。
これまでとかくにキャパばかりが有名でしたが、あらためてキャパによりそって戦場の様子を伝えてきたゲルダ・タローの肖像を捉えた一枚を拡大してみると
「どことなくF-1レーサーのミハエル・シューマッハーに似ている・・」「カメラを持つ左手指のポジションが意外と素人っぽいかも・・」伝々、いろいろなことを感じさせてくれます。
写真展に同行したわが同居人さんは「いろいろと、美女は得するような気も‥」などとも。ワタシもなんとなく、いろいろと「同感です‥」。
1930年代のスペイン内戦から日中戦争、第二次世界大戦、そして1950年代のインドシナ戦線まで、キャパが残したおびただしい点数の戦場写真以外にも、文豪ヘミングウェイや名優ゲーリー・クーパー他 多くの著名人の写真も。
とりわけ、この一枚にしばしクギ付けのワタシ‥。タイトルは「イングリット・バーグマン、映画『凱旋門』の撮影時、ハリウッド」1946年7~10月」。
キャパは一時期に於いてつき合っていたといわれる名女優イングリット・バーグマンを被写体にした時、どのような思いをもってシャッターを切ったのでしょうか‥。
「本当に好きな人の姿を写真に収めようと強く心に決めた時、素晴らしい一瞬がフィルムに記憶されるのだ‥」「だとすれば、ワタシにはちと無理‥!?」‥。とにもかくにも、いろいろな思いを巡らせてくれる一枚がここにありました。
その他にも
「Dデイ、オマハ・ビーチ、ノルマンディ海岸」1944年6月6日
「ドイツ兵との間にもうけた赤ん坊を抱いて家に帰る若い女性、シャトル、フランス」1944年8月18日
…。その膨大な作品群。そして圧倒的な「撮るチカラ」。なんとも心に強い感銘を受け、そしてキャパとタローが残した作品をとおして「平和のありがたさ」をあらためて感じさせてくれる展観でもありました。
そして、冒頭に記したウチの同居人さんの「キャパ、すごいよ」のココロとは‥。
今回の「キャパ / タロー展」にて、キャパの人となりや作品の解説パネルを読み込んでいた際の事。ウチの同居人さんは、「キャパが発する『枕は一枚にしろ!』という言葉をはっきりと聴いた」とか。どうやら、眠りにつくには薄い枕2枚重ねというわが家の就寝スタイルを「枕は一枚に変えよ」というお言葉、のようです。
じつのところ同居人さんはここ半年ばかり、首から肩、腕のあたりにかなりの痛みを覚え、日常生活もままならぬ状況が続いていました。どのような治療を受けても決定的な改善に至らず、思案し続けていたところにいきなりの「キャパの声」。
当方としましては、「ホントにキャパがそんなこと、言ったの?」とツッコミどころ満載の態ではありますが、ここはしばし様子見ということに。過去の例をふり返ってみるとこの同居人さんの直観とやら、結構当たっているかも。
はからずも、本日この瞬間にも同居人さんは肩と首をくるくる回しつつ「キャパ、凄いよ。首も肩も、そして腕も痛くないよ!」とちょっぴり誇らしげ。
ことほど左様にとにもかくにもキャパのキャパシティ、「ホントに凄い」風情です‥!?。