さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

歌の本番まぢかです

2016-03-02 | 歌のおけいこ
怒涛の??健診週間もヤマ場を越え、
ゴールがみえてきた。ホッ。
あとは、日常の診療が平和であってくれれば…
と願うばかり。

さて、今週末の土曜日には、
歌の本番がひとつひかえている。

父母のぐあいがわるかった数年のあいだ、
レッスンを受けに行くことができず中断していた
A野先生の門下のコンサート。

昨年9月から、ようやくレッスンを再開でき、
ぼちぼちとかよっている。

今回はソロ2曲と、女声4名のアンサンブルで2曲。
先日、ピアノ合わせも終えたところだ。

ソロ2曲は、ドイツリート。
リヒャルト・シュトラウスの
「Du meines Herzens Kronelein」(あなたは私の心の王冠)と
「Zueignung」(献呈)。

アンサンブルは、
「上を向いて歩こう」と「心の瞳」。

「上を向いて歩こう」は坂本 九さんの歌で有名だが、
実は「心の瞳」も、
九ちゃんが歌うべく準備が進められていた曲だそうで、
おひろめしようかというその時に、あの日航機事故に遭われたのだと
今回一緒に歌うお仲間にきいてはじめて知った。

九ちゃんなら、どんなふうに歌ってくれただろうか。


シュトラウスの2曲、歌詞の日本語訳をご紹介。

  
    「あなたは私の心の王冠」

  あなたは私の心の王冠
  あなたは混じりけのない黄金
  もし他の人たちがあなたのそばにいれば
  あなたはひときわ気高くみえる

  他の人たちは利口ぶりたがるけれど
  あなたは優しくて物静か
  みんなの心をあなたが幸せにできること
  あなたの幸運はそこにある
  あなたがそうしようとしなくても

  他の人たちは愛情や好意を得ようとする
  たくさんの偽りの言葉で
  あなたにはそんな口ぶりや視線はなく
  どんなところでも価値のある人なのだ

  あなたは森に咲くバラのような人
  バラは自分の美しさを知らない
  けれどそこを通るすべての人の心を喜ばせてくれるのだ


本当は、すきな女のコにぞっこんの、
彼の立場から歌う歌詞がポピュラーなのだが、
わたしが歌うにはやはり、女性側からの詩のほうがぴったりくる
というわけで、こちらを訳詩に選んだ。

それにしても…
何年も前にたっちぃ師匠のドイツリートの会で習い、
先生がたやお仲間がこの歌を歌っているのを何度も聴いてきたが、
優美で可愛らしい歌だと思ってきた。

が!

よくよく読んでみれば、何かがひっかかる。

そう、自分の恋人がどんなにすばらしいかを
純金の冠やバラの花にたとえているのはいいが、
それにくらべて他のオトコなんて!
(もしくは、他のオンナなんて!)
と、
恋人以外の人に対しては容赦なくイジワルな見方をしている…

あなたはすてき、
でも他の人は…

それにくらべてあなたはなんてすばらしい、
なのに他の人ときたら…

やっぱりあなたが最高!

このくりかえし。

こんな歌だったんだぁ(汗)

まあ、人間らしいといえばいえますね。
なんとなくおそれ多かったこの歌が、
ちょっとほほえましく身近なものになりました。


もう1曲の「献呈」については、次回に♪







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