さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

立冬・金盞香し

2019-11-18 | 父・母、家族のこと
冬はわたしにとってきらいな季節ではないのですが、
今年はなんとなくこころがふさぎます。

季節はもう、立冬も末候で
「金盞香し(きんせんこうばし)」。

立冬とは、冬の気配が山にも里にも感じられてくるころのこと。
金盞香しとは、
水仙の花が咲き、かぐわしい香りが漂うころで、
金盞とは金色の杯を意味し、黄色い冠をいただく水仙の別名だそう。
昨年のこの候にも、記事を書いていました。

毎年のことですが、
実家の母は、寒くなる秋冬が苦手。
身体の不調だけでなく、気持ちがウツ的になり、
日々をやり過ごすことも手いっぱいになってしまいます。
この11月で、82歳になりました。
父を(母にとっては最愛の夫を)見送ってから、もう5年が経ちました。

毎年くりかえすそのサイクルを、

「春になれば、あったかくなればまた元気になれるのだから、
 今はしょうがない。
 できるだけでいいし、できなくてもいいや」

と、自分でも受け容れて笑いとばせればいいのですが、
毎年ウツウツとなってしまうのです。

そうこうしているうちに、
加齢が進み、身体機能も衰え、
今度は春の季節が来ても、
もとの元気さ朗らかさは戻らないのではないだろうか…

と、年々、本人もまわりも不安になってきてしまいそうです。

一方、自宅の愛犬・りんは
14歳を迎えてからひと月ほどしたある日、
また膵炎に。
それと同時に、12歳を過ぎた頃からの腎機能低下がいっそう進み、
検査ではかなり悪い数値を示しています。

また薬が1種類増え、治療薬としてはこれがもう最大限。

膵炎は比較的すみやかに回復し、食欲も戻りましたが、
これからは腎機能の悪化が深刻な問題となってゆきそうです。

尿量を維持して、老廃物の排泄を促し
少しでも腎機能の低下を遅らせることができればということで、
毎日自宅で点滴をすることになりました。

りんにもわたしたちにもなるべくストレスが最小限になるよう考えながら、
できる範囲でできるだけのことをしてやりたいと思っています。

1日1日が、貴重でいとおしい。
なんでもないことが、かけがえのないこと。

そんなことを実感しています。

悩ましいのは、
自宅にいれば実家の母が気になり、
母のところに出かければ、自宅のりんが気になること。

それはどうしようもないことで、
状況をみて優先順位を考えながら動き、
目の前の今のことをだいじに集中するしかないのですが、
気持ちは思うように落ち着いてはくれない…

そんな今のわたしです。


ご近所のお寺さんの、今月のことば。





コメント (2)
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