さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

耳ふたつ…意味ふたつ?

2015-06-10 | 川柳に寄せて

 
  (写真は「花の庵」さなえさん よりおかりしています)


   ふと思う耳ふたつあることの意味


この川柳をつくったのは、
もうずっと以前のこと。

耳ふたつあることの意味。

話すくちがひとつだけなのに対して、耳はふたつ。
ならば、自分が話す以上に、ひとの話をよく聴け
ということだろうと解釈した。

沈黙が気まずくて、とか、
相手にたずねられるままに、とか
笑ってくれるのに気をよくして調子にのって、とかで
どうかすると、
よぶんなことを話しすぎてしまう
自分へのいましめにもした。

人間の解剖生理学的な理由以外で考えるのであれば、
耳がふたつある意味って、
これしかないだろう!と思っていた。


   もっとよく聴けとふたつの耳が言う

   耳すませ声にならない声を聴く

   聞き役に徹して人が見えてくる


もう、聴くっきゃないでしょう~!

とばかりの句の数々。


ところが最近、あるかたがこんなことを言われた。


「耳がふたつある意味?
 決まってるじゃなーい。
 右で聞いて左に抜けるためですよ。
 それの素早さを、私は特技としています」


(肩の?)チカラがぬけた。

なるほど。。。

たしかに、それが必要となる状況が、
人生にはしばしばありそうだ。

そしてそれを、意識的にすることが
わたしはにがてなようだ。

自分が意識せずしての、もの忘れは得意とするところだが。

だんだんじょうずになっていけるだろうか。

 そんなこと、ひとに言われるまでもなく、あったりまえじゃない。
 今まで考えなかったの~!?

って、言われるかな。。。

今後、耳ふたつあることの意味を、
ひとつに限定しないで、
ふたつに増やすことにしよう。
いや、これら以外にもあるかも知れないので、
ふたつとも限定しないことにしよう。


そういえば、ここ最近に、こんな句もつくったのだった。


   耳栓もじょうずに使う年の功








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絵画展あれこれ

2015-06-08 | 映画ほか芸術鑑賞記


ここしばらくの間に
いくつかの絵画展に出かけた。

映画でも個展でも、
行きたい行きたいと思いながら、
いつも期間が過ぎて見逃してしまうことが多いので、
このところちゃんと、見たいものがみられ、
行きたいところに行けていることに気をよくしている。

やりたいことがあるなら、
なにごともタイミングをのがさず、
まめに動かないといけないなと感じているこのごろ。

<誕生50周年記念 ぐりとぐら展>

多くの人びとに愛されている、野ねずみのふたご・ぐりとぐら。
おねえさんである中川 李枝子さんが文を書き、
いもうとさんの山脇 百合子さんが絵を描かれている、
おふたりの絵本の数々。

お料理がだいすきなぐりとぐらのつくったカステラを、
草食動物も肉食動物も、
みんな楽しくなかよくおいしくたべているこの絵が、
とてもすきだ。

絵本を読んだこども時代を思い出す人、
一生懸命子育てしていた頃を思い出す人…
それぞれの思い出の日々に、ぐりとぐらに親しんだひとは多いようだ。
わたし自身はというと、
おとなになるまでぐりとぐらを知らなかった。

自宅からも近い美術館。
休日がわたしとおなじ水曜日である友人と、
この個展とそのあとのランチをゆっくり楽しんだ。






<山本 容子展 「アート・イン・ホスピタル」>

年若い友人ふたりとの何年かぶりのランチ会。
そのレストランでふと目にとまった、
ビバルディの絵の、きれいな色使いのチラシ。
歌のお仲間・ぬっくさんにもあげよう、と1枚よぶんにもらって帰る。

チラシを渡したぬっくさんは、
この山本容子さんがスウェーデンの病院のアートを訪ねられたときの
TV番組をみたことがあり、
それがとても印象に残っていたのだそうで、
開催期限のせまったこの個展にすばやく出かけた。

とてもよかったとの感想をきいて、
わたしもぜひ行ってみたくなり、最終日にかけこむ。

行ってよかった。
ぬっくさんに教えてもらわなければ、
バタバタしている日の空き時間に、あえて出かけることはしなかっただろう。

優しい色使いの自然の風景。
人がいて動物がいて、そのなかに音楽がとけこんでいる。
風を感じさせる。こころ癒される絵。
実際に、音符やら歌詞やらが、いとも自然に絵のなかに描き込まれている。

Art in Hospital 
という言葉、概念も、はじめて知り、触れた世界だった。
これからも注目したい。








<堀 文子展 「一所不住・旅」>

開催中半ばと、最終日、2回も行ってしまった。
20代から90代の現在にいたるまで数々の旅をし、描きつづけられ、
たえず変化、進化しつづけている絵もすばらしいが、
このかたの生きかた、人生そのものがすばらしく、
胸をうたれる。

旅をつづける、定住しない というのは、
そのままの意味だけでなく、
こころのありようについても、そうなのだ。
破壊と再生のくりかえし。

わたしは、今年になってから
勤務先のナースさんであり院長夫人でもあるかたに
堀 文子さんの画文集「命といふもの」をかしていただき、
ファンになったひとりである。

それからまもなく、
これまた近くの美術館で個展が開催されるという幸運。
一堂に集められた絵の数々をゆっくり眺め、味わうことができて
幸せだ。

ますます堀 文子さんがすきになった。


 群れない、慣れない、頼らない。

 おごらず、誇らず、うらやまず。

 捨てなければ、次の感動は得られない。


こころに深く感じ入る、堀さんの言葉の数々。
















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近況おぼえがき

2015-06-06 | たわごと・できごと

なかなか落ちついて書くことができず。。。
ごぶさたしております。

おぼえがきの箇条書き?で失礼いたします。

とは言いつつ、長くなりそう。


<体調のこと>

 4月末のGW前、
 カゼをひどくこじらせ、めずらしく熱まで出して
 その熱がなかなか下がりきらず、
 食べることもおぼつかなくなって
 何日か寝込んでしまいました。

 やっと食べられたかと思えば、
 食べ過ぎたわけでもないのに、
 その夜シクシクからだんだんひどい腹痛→下痢に。
 脱水になるかと思いました。
 本気で、トイレに飲み水持ち込もうかと思った。。。
 しぬ~しにそう~と脂汗かきながら、
 トイレにしばらくおこもりでした。 
 体重変動のあまりないわたしですが、
 今回ばかりはさすがに一時体重がダウン。

 勤務先のクリニックで点滴まで受け、
 仕事も週末までの3日間お休みさせていただくことに。
 ひさしぶりに参りました。
 毎月の川柳の投句もできず、5月はお休みしてしまいました。

 仕事を再開してからも、しばらくひきずって、
 GW後半くらいまで弱っていましたが、
 今はもう元気です。


<りんのこと>

 3月、
 いつも自分のくつろぎ場所であるソファーに元気よくとびのるりんが
 なんだかおかしい。
 ためらった様子をみせてからのぼったり、
 前足をかけてからのぼりにくそうにやっと乗ったり、
 はては、こちらをじっと見たままのぼろうとしない。

 さてはヘルニアか!?
 胴長犬の宿命とは知りながらも、
 軽快に飛んだりはねたりするりんを長年みていると、
 あまり深刻には想像できなくて。。。
 スリムなわりに足はがっしりしているし、
 柴のおかあさんの血をひいているりんは、ダックスと同様に考えなくてもいいのかも、
 なんて希望的に考えていたが、やはり避けられなかったか。
 獣医さんにつれて行くときも、休み休みでないと歩くのがつらそうだった。
 ごめんねりん!

 あわてて獣医さんに診てもらい、ソファーをとっぱらい、
 以前からしようしようと思いながらできずにいたフローリングにマットを敷き。。。
 人間ふたりも腰痛を起こしがちなので、テーブルの生活だったが、
 また脚を外して、ちゃぶ台の生活に。
 ソファーがなくなったあとのくつろぎ場所として、りんには
 ペット用のざぶとん?ベッド?を買ってやる。

 幸い、心配していた後ろ足まひをきたすほどには重症化することなく、
 数日の安静(おさんぽも禁止!そして段差ののぼりおりは厳禁!)
 と痛み止めで、ほぼ元どおりの状態に。ホッ。
 軽く傷めた程度だったのかも知れない。

 それでも、いちどこうなったからには、今後も慎重にいかないと。
 いつまでもかわいくて元気、若くみえると思っていても
 りんももう今年10月には10さい。
 しっかりシニア犬なのだ。

 いつまでも(できるだけ長く)一緒にいたい、いてほしい。


<実家のこと>

 実家の母と弟が、長年住みなれた家から、引越しをしなければならなくなった。
 父が亡くなる数ヶ月前に、もともとの大家さんが急に亡くなられたのだが、
 そのあと引き継いだごきょうだいのかたが、遠方でもあり、売却して…
 実家をはじめ数軒ある家も古いので建て替えを…という流れで、
 新たな家をさがすことに。

 いつかはそうなるだろう、との話はあったのだが、
 今年のうちにとは思わず、当初は
 父が亡くなって一年も経たないうちにこの家とお別れなのか。。。
 と、とまどった。
 が、母も弟もきりかえは早く、前向き。

 きっと、あたらしい気持ちで、あたらしい家でがんばっていけって
 おとうさんも言ってるのね。。。

 と話す母の姿に、わたしもほっとする思い。

 幸い、てごろな家が見つかり、決まりそうだ。
 どうせ引っ越すならば、今よりうちに近いところに来てほしいが、
 なかなかすべての希望を満たすのはままならず、
 あまり距離はかわらない。駅からも遠い。
 まあ、しかたないか。
 母と弟が気持ちよくなかよく住める家なら、本当はどこだっていい。

 毎年、いまの実家で実を実らせてくれた柚子や金柑、みかんの木だけが心残り、未練。
 新居になんとか持って行って、植え替えられないものだろうか。

 7月中には、引っ越すことになる。


<歌のこと>

 こちらは相変わらず、ちっとも進歩なし。
 4月にだいだいリートコンサート・ドイツリート特集があり、
 ソロとデュエット1曲ずつ歌わせていただいたのだが、
 毎度毎度のアガリがどうしても克服できない。
 いや、あがっていてもいいのだが、
 やわらかい表情で、息を流してブツ切れの息たえだえでなく歌えれば!
 歌をはじめた当初からの、おなじ目標すらクリアできずに
 うろうろしているのが、いまのわたしなのだ。

 ジュビラーテ。。。混声合唱のほうも、7月と10月に本番のコンサートがあり、
 目下強化練習(シゴかれ)中!
 ソプラノパートが、もうすこし脱皮?成長できるといいのだが、
 こちらも苦しみ中。

 歌に関しては、自分のいたらなさばかりが、目につく。
 人間としての成長もあわせて、一歩ずつでも前進したいところだが。


今回はこんなところで!

リアルでも、こちらでも、
ごぶさたしているみなさま、ごめんなさい。 
なんとかかんとか生きております。




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