さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

春分・雀始めて巣くう

2020-03-23 | 父・母、家族のこと
新暦の、およそ3月20日~24日ごろの今の時期、
旧暦では春分(しゅんぶん)の初候・「雀始めて巣くう(すずめはじめてすくう)」
です。

春分とは、太陽が真東から昇り、真西に沈む日のこと。
昼と夜が同じ長さになる春分の時期は、
二十四節気の大きな節目のひとつとされるそうです。
雀始めて巣くう とは、
雀が枯れ草や毛を集め、巣をつくりはじめるころ。

桜が早くも開花しましたが、
世界中がコロナウイルスという大きな試練にみまわれているこの春は
晴れやかな気持ちにはなれませんね。

それでも、自分のできることをしつつ、
日常を可能なかぎり維持しながら、くじけず過ごしていきたいものです。

ご近所のお寺さんの、今月のことばです。

  


快方に向かいはじめた母は、
日常生活に向けてのリハビリも進み、
近いうちに退院できそうな希望がみえてきました。

当初は、
必要な治療が終了すれば、
急性期の治療のみとうたっている今の病院から、
リハビリ専門の病院への転院をというお話がありましたが、
どうやらこのまま家に帰れそうです。

安静が解除されてからの母の回復はめざましく、
2か月もベッド上安静だった人が、
こんなにすんなり立てて、ふらつきも筋力の萎えもなく、
難なく歩けるとは、
と、主治医の先生や看護師さん、リハビリスタッフの方々にも
感心されるほどでした。

お世話いただいた先生がたや、
病院のおおぜいのスタッフのみなさんのおかげであることはもちろんですが、
気力を維持し、治療に耐えた母自身のがんばりも大きかったと思います。

安静を強いられている期間にも、
ベッド上でできる足の筋力維持のための運動は欠かさないように
と、私はこっそり伝えていて、
それを母は毎日実践していたようです。

また、しっかりたんぱく質を摂らないと、治るものも治らないので、
病院食が進まないときから
毎日毎日、豆腐や温泉卵、チーズ、
りんご、みかんなどの果物、野菜ジュース、
母の好きなトマトなど、せっせと差し入れました。
まったく食欲のなかった入院当初には、
以前にうちの医院で処方してもらって実家に置いてあった
栄養剤のラコールを持ち込んで、
勝手に母にのませていました。
まったく食べられなかった時期に、
これをおいしいとのんでくれたことにはほっとしたものです。

治療のためには不可欠であった安静が仇となった(と私は思います)、
胸水貯留や血栓による急変からもなんとか回復できました。
一時は、母は生きて帰ることができるのだろうかと
大きな危機感を抱き、不安な日々を過ごしました。
ここまで回復してくれて、今は本当に安堵しています。

それでも、リハビリが進む(運動量が増える)
という、通常なら喜ばしいことが、
病気の再燃の原因となるという不安をはらんでいるので、
慎重に経過をみていかなくてはならないことには変わりありません。
それは、退院したあとも続きます。

けれど、不安ばかり大きくして過ごしてもしかたありません。
できることには最善を尽くして、あとは楽しく笑って生きてほしい。
幸い母は、心身ともに、入院前よりも元気になって
若返ったような気がします。

このままトラブルなく、まずは順調に退院できますように。



コメント (4)
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