さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

「くちなし」

2018-02-17 | 演奏曲・習った曲

ラストはこの歌。

さきの2曲とは、ガラリと空気を変えられたらいいのですが…
わたしにとっては、思い入れの深い曲です。


   「くちなし」  

         高野 喜久雄/作詩  高田 三郎/作曲


  荒れていた庭 片隅に
  亡き父が植えたくちなし
  年ごとに かおり高く
  花はふえ
  今年は十九の実がついた

  くちなしの木に
  くちなしの花が咲き
  実がついた
  ただ それだけのことなのに
  ふるえる
  ふるえるわたしのこころ

  「ごらん くちなしの実を ごらん
   熟しても 口をひらかぬ くちなしの実だ」
  とある日の 父のことば
  父の祈り

  くちなしの実よ
  くちなしの実のように
  待ちこがれつつ
  ひたすらに こがれ生きよ
  と父はいう
  今も どこかで父はいう



何年か前に、橘 茂先生の門下生のコンサートで
お仲間さんのひとりが歌われた曲。

そのときから、
いつかは歌ってみたいと願ってきた曲ですが、
父を亡くしてから、まだ日の浅かったわたしには
せまるものが大きすぎて、
こみあげてくるものにたえられそうになく、
とてもしばらくは歌えそうにありませんでしたので、
だいじにねかせておくこと数年。

ようやく、今ならば
せつないながらも、なつかしくあたたかい気持ちで歌えそうな気がして、
あらためて向きあってみることにしました。

けれどもやはり、歌い始めると
父への思いが勝ちすぎて、冷静でいられなくなりそうな自分がいます。

それもまた、いいのかなと。

ベストではないのでしょうが、
それでもいいのかなと。

そして、歌うたびに少しずつ、
いろいろ変わるものがあってもいいのかな…と、
そんなふうに感じています。

生きている自分が、年をかさねて変わっていくように、
うたう歌もまた、同じ歌であっても
いつも同じでなくていい、と。

未熟であろうと、いまの自分を素直に出して
歌えたらいいなと思います。

いざとなると、ただそれだけのことが
なかなかできないのですが…。

詩をご紹介しましたこの3曲、
3月10日に歌いますが、
明日の午後は、そのためのピアノ合わせがあります。




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「もうすぐたんじょうび」

2018-02-16 | 演奏曲・習った曲

2曲目は、この歌です。

1曲目と同じく松園 洋二さん作曲。


 「もうすぐたんじょうび」  

         池田 もと子/作詩  松園 洋二/作曲


  きくのはながさいたから
  もうすぐ おにいちゃんのたんじょうび
  「おめでとう」って
  おばあちゃんから でんわがかかってくるよ

  こなゆきちらちらふったから
  もうすぐ わたしのたんじょうび
  「おめでとう」って
  おばあちゃんから でんわがかかってくるよ

  さくらのはながさいたから
  もうすぐ おばあちゃんのたんじょうび
  「おめでとう」って
  おにいちゃんとわたし
  でんわを かけるのよ



笑顔でしか歌えないような、
すてきな旋律の歌です。
詩もかわいらしいでしょ。

この歌をうたうときは、幼い少女に戻ったような気持ちになります。
なかよしのおにいちゃんと、やさしいおばあちゃんがだいすきな、
冬の季節にうまれた女の子。

ほのぼのとしたものが伝わればいいな。

…とか言いながら、
また緊張のあまり、コワイ顔になったらどうしよう~^^;



 
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「うわさばなし」

2018-02-15 | 演奏曲・習った曲

3月10日のコンサートで歌わせていただくソロは、
日本歌曲を続けて3曲。

その詩をご紹介いたします。

1曲目にうたうのは、この歌。


  「うわさばなし」  

         工藤 直子/作詩  松園 洋二/作曲


  たぬきの ぼうやがさ
  たいこが ほしくてさ
  まんげつを つかまえたいんだって

  きつねの にいちゃんがさ
  つきまでとどく はしごに
  ばけてやろうか? と いったんだって

  うさぎの ねえさんがさ
  あら ぴょんとはねれば
  とどくわよ と いったんだって

  そらでは まんげつがさ
  くすくす わらってたんだって



なんともかわいらしい、動物たちの「うわさばなし」です。

絵本の読みきかせのような、
おとぎばなしを語るような、
そんな雰囲気で茶目っ気も出して歌えればいいなーと思います。

けっこうテンポの速い曲で、
ピアノ演奏の曲は、粋な感じ♪

楽しく歌えそう^^

でも、もしつまったり、つっかえたりしたら

おいていかれそう。。。;;




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太極拳のこと

2018-02-06 | たわごと・できごと

前の記事に書いた2月の予定で、
木曜日の夜に2回入っている太極拳ですが、
実はこれ、昨年の4月から、隔週で月に2回かよいはじめたものです。

以前からやってみたいとは思っていたのですが、
ただでさえ毎日バタバタと時間に余裕のないことが多いので、
今あたらしいことを増やすのはひかえておく方がいいよなあ...
と思い、
60歳くらいからでも始められるのならそうしよう
と考えていました。

ところが、
ちょうどその日空いていた木曜夜に
体験レッスンがあるよ~とすすめてくださった方があり、
じゃあその日だけでも行ってみようかなーとなり、
行ってみれば、
毎週でなく隔週くらいなら、
なんとか通えるかなという気になって
習いはじめたのでした。
これもご縁、タイミングかも知れないと。

10年先から始めようと思っていたことを
10年早く始められるなら、
覚えのわるいわたしでも、
60歳になったときには、10年分の何かが
わずかでも身についていたらいいなという
ささやかな期待をこめて。

始めてみると、予想どおりというかなんというか、
覚えのわるいこと際立つ生徒でして、
いまだに基本のかたちもろくに覚えられず
先生を見ながらうろうろしていますが…

まだまだ始めたばかり。
10年先を楽しみに??気長に続けていきたいと思います。

そろそろ太極拳パンツとシューズでも買ってみようかな。

今はありあわせのジャージとTシャツ…
そして最初のころはずっと裸足で、
今は学生さんが学校で履くような体育館シューズで
毎回こうだっけ?ああだっけ?と
手足と頭と気がつながらないままに、
先生の動きをまねしています。


めげずにガンバロウっと。
まずは、基本の流れをからだで覚えたいです。



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立春・2月予定のおぼえがき

2018-02-06 | 今月のことば

節分が過ぎ、暦はもう立春ですね。

旧暦の七十二候では、新年のはじまりとなる立春の初候。
暖かい春風が吹いて、川や湖の氷が解けだすころ…
 「東風凍を解く(とうふうこおりをとく)」

いっそう寒さがきびしいような気のするこのごろですが、
春の訪れは近いでしょう。
もうしばらく、この寒さに耐えながら
春を楽しみに待ちましょう。

あっというまに過ぎた1月。
2月も「逃げる」
3月は「去る」
で、これまた、またたくまに過ぎてしまいそうなので、
自分の心づもりのためのおぼえがき。
2月の予定です。

月、火曜日は午後診の勤務。

水曜日、仕事はお休みで、朝野先生の個人レッスンが2回。

木曜日は朝から、午前診の勤務で、夜に太極拳のクラスが2回。

金曜日は朝からの勤務と午後からの勤務が半々の2回ずつ。
夜は橘先生の、ドイツリートの会が3回。
午後からの勤務の日には、仕事帰りに直接向かいます。

土曜日は朝からの勤務が2回。
あとの2回はお休み。夜にジュビラーテの練習が1回。

日曜日のうち1日は、午後に、3月にあるコンサートのためのピアノ合わせ。
もう1日は、夜にジュビラーテの練習。

この合間をぬって、
家事に励み、川柳の課題にとりくみ、
実家の母の顔を見に行きます。

こんなふうに書いていると、
なんだか「1週間」の歌が出てきそう。

 テュリャテュリャテュリャテュリャリャ~♪

 金曜日は糸巻きもせず、土曜日はおしゃべりばかり~

だったかな??

そんなのんびりダラダラ~の時間もたまには必要ですよね。

もうすこしあたたかくなったら、
しばらくあえないでいる友人たちにも会いに行きたいなあ。



  

  りんとのお散歩みちにあるお寺さんの、今月のことば。



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