さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

雨水・土脈潤い起こる~水仙柄の着物

2023-02-22 | 着物のおけいこ
新暦の、およそ2月19日~23日ごろの今の時期は
旧暦では雨水の初候、
「土脈潤い起こる(どみゃくうるおいおこる)」
です。

雨水とは、降る雪が雨へと変わり、氷が解け出すころのこと。
この季節は昔から、農耕の準備を始める目安とされてきたそうです。

土脈潤い起こる とは、
早春の暖かな雨が降りそそぎ、大地がうるおいめざめるころ。
古くは「獺魚を祭る(かわうそうおをまつる)」
という、不思議な季節とされていたとか。

よく魚を捕える獺が、岸に並べたあと
なかなか食べようとしないのだそうです。
それが祭の供え物のように見えたことから
獺が先祖の祭をしているようだと、
この季節の名が生まれたのですって。
それでいつも思い浮かべてしまうのは、
山口のお酒「獺祭」。

暖かな雨が降るとされる季節、雨水に入りましたが
職場のある西宮のほうで、昨日は雪が降ったり止んだり。
風も強く、寒い1日でした。
今日は少し寒さも緩むそうですが。。。

今年は、雨水に入るのを待たず、
早々にお雛さまを飾りました。
今年も変わらず、仲睦まじく。

 


↓ 先日、着物のおけいこに出かける前の、家での写真です。
 母がむかし着ていた水仙の柄の着物に、紅型の帯を合わせてみました。
 最初、えんじ色&白の帯締めにしたのですが、
 孔雀?の帯留めを使いたいなと思い、それが通る帯締めに替えてみました。

 

 

 


この着物を着ている母の写真を1枚見つけました。
娘の私から見ても、若いころの母はきれいだな~と思います。
歳をとっても、可愛いひとでした。

 

母が帯留めをしているのは見たことがなく、
ひとつも持ってはいなかったように思います。
ぜいたくなものだったのかもしれません。

 
 古写真この日の母と語りたい さくら


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立春・魚氷に上る~沈丁花ひらく

2023-02-17 | たわごと・できごと
新暦の、およそ2月14日~18日ごろの今の時期は
旧暦では立春の末候、
「魚氷に上る(うおこおりにあがる)」
です。

魚氷に上る とは、
暖かくなって湖の氷が割れ、魚が跳ねあがるころ。
「薄氷(うすらい)」
とは、そんな春先の薄く張った氷のこと。
梅の花もほころんできたら、
そろそろメジロたちも、姿をみせてくれるでしょうか。

そして、
わがやのちいさな鉢の沈丁花も、
花がひとつひらいていました。
鼻を近づければ、ちゃんとあの香りが!
犬のように鼻をくんくんさせながら、
お散歩道で毎年さがす、だいすきな春の香りです。

 

昨年、迷いながら買いもとめた沈丁花ですが、
きちんとお世話もできていないわがやで四季を過ごし、
この時期になってちゃんと再び花を咲かせてくれました。
これから、ひとつずつ花ひらくのが楽しみです。

もうひと鉢、
この冬、最強寒波がやってくると騒がれたあの時期に
霜でだめになってはいけないと、
室内に取り入れてそのままにしていた金のなる木があるのですが、
(「桜花月」という名が札に書いてあります)

これも、可愛らしいピンクの蕾が出ているわと思っていたら、
星のようなかたちの花が咲きはじめました。
毎日楽しみに眺めています。

 

冬の間にちからをたくわえて、
季節が来ればちゃんと自分の咲く時期に花を咲かせる。。。
そんな自然の営みは、幾度目にしても飽きることなく
あらためて感動させられます。

こんなすばらしい自然のしくみが、
うつくしい世界が、破壊されることなく
いつまでもとどめておけますように。

 


 沈丁花ひらいて届く春便り さくら



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立春・黄鶯睍睆く~今月のことば

2023-02-13 | 今月のことば
新暦の、およそ2月9日~13日ごろの今の時期は
旧暦では立春の次候、
「黄鶯睍睆く(うぐいすなく)」
です。

黄鶯睍睆く とは、
春の到来を告げる鶯が、美しい鳴き声を響かせるころ。
かつては、梅の咲く季節
「梅花乃芳し」(うめのはなかんばし)
とも呼ばれていたとか。

「梅に鶯」…
古来より、春の兆しとされてきた情景ですね。
雌に求愛するため、上手に鳴けるように、
雄のうぐいすは今ごろ練習中でしょうか^^

めずらしく、夫と私ふたりとも連休でゆっくりできた先週末。
お天気も良く暖かだったので、久しぶりにりんを連れ出し
ちょこっとご近所までですが、お散歩できました。

肩を痛がっている?様子があった頃から、
寒波で寒さが増していたこともあり、ずっとお休みしていたお散歩。
あったかくなったら、気晴らしにカートででも連れ出そう。。。
と考えていましたが、
ゆっくりぼちぼちと、まあまあいい感じで歩いてくれて
うれしかったです。

お寺さんまで歩けました。
今月のことばはこれでした。 

 

辛い経験を価値あるものにできるかどうか。。。
その後の自分次第でしょうね。
「辛かった」
だけで終わらせたくはないですね。

 辛かった過去は未来のたからもの さくら


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立春・東風凍を解く~色大島(?)

2023-02-08 | 着物のおけいこ
新暦の、およそ2月4日~8日ごろの今の時期は
旧暦では立春の初候、
「東風凍を解く(とうふうこおりをとく)」
です。

立春とは、初めて春の兆しが現れてくるころのこと。
この季節最初に吹く南寄りの強い風が、
春一番です。

東風凍を解く とは、
あたたかい春風が吹いて、川や湖の水が解け出すころ。
そして、旧暦の七十二候最初の候。
ここから新年が始まります。

まだまだ風は冷たいですが、
時折のひざしには、ほんのり春を感じるようになりました。
これからは、
風のぬくみや、歩く道々の景色に春を見つけるのが楽しみになりますね。

先日の着物のおけいこでは、
前回と同じ帯で練習しようと、この帯に合いそうな着物を選びました。
母の着物で、おけいこに通い始めたころにも何度か着たのですが、
大島?らしいです。

今回も、おけいこ後の写真は撮れなかったので、
出かける前に自分で着た、自宅での写真です。

 

大島を、母は持っていないと思っていたのですが、
白い大島やら、この一見わからない色大島やら
どちらも本当に大島でまちがいないとすれば、
典型的とはいえないタイプのものを持っていたということでしょうか。。。
母が着ている姿も、写真も見たことはないので残念です。

まあ、大島か大島でないかというのは
私にとってはそれほど重要なことではなく、
母の着物を着ているということだけで満足ですが、
自分の着ている(持っている)着物が何であるか
を知ることも勉強なので、
機会あるごとに教えていただくことにしています。

 

なぜこの帯をくり返し練習しているかというと、
母の持っている帯には、これと同じような作りの
ポイント柄のものがいくつかあって、
これをマスターしたいというのがひとつ。

もうひとつの理由は、
前回おけいこしたとき、
帯の中に入っていた白い芯がはみ出てきてしまっていたので
先生が

 「芯は外してしまってもいいかもね。
  その方が締めやすいかも。
  外して、そのあたりの帯の部分をかがり縫いしてきてあげる!」

と言われ、直してきてくださったからです。

帯の正面とお太鼓の部分に柄が来るべきポイント柄タイプのものは、
これからもしっかり練習しなくては~と思っています。
母の、同じタイプの帯たちは、
たぶん同じように芯が入って硬めのものかと思われますが…
そんなにカチカチに硬いわけでもないので、
練習を重ねれば大丈夫でしょう。きっと。
(たぶん)。。。

人に着せる「他装」では、まず長襦袢までだけをやってみましたが、
襟のぬき加減も、合わせ加減も、
紐の締め方や締める強さ加減も、何もかもが難しかった!です。
前途多難ですが。。。ぼちぼちやっていきます。

あ、そうそう、
帯揚げの色合わせもコレでいいんじゃないか♪
と思いながら出かけたら、

 「それ、絽(ろ)?」

夏のものだったようです。。。
そういえば、前にも一度同じような失敗をしたような。^^;
まあ、お仲間うちの場だし、これぐらいはご愛嬌ということで
ゆるしてもらいましょ??

 


 失敗も楽しみながら着る着物 さくら


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