さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

歌の近況

2016-09-15 | 歌のおけいこ
ひとことで言って、難儀しています。。。


危機感いっぱいなのはジュビラーテ。

本番が10月に迫っているのに、できあがりはまだまだ。
ハーモニーの質をあげていく以前の、個人個人でクリアしておくべきところが
できておらず…(わたしもふくめての話)
これから本番までの日々、よほど集中してがんばらないと
お客さまに申し訳ないし、はずかしいことになる。
いつもめいっぱい身を入れてご指導くださる先生がたにも。

朝野先生の個人レッスンでは、
ほとんど歌ったことのないイタリア語の曲にチャレンジ中。

難しいながらもなじみのあるドイツリートとちがって、
詩の読み方からしてわからない。
アクセントの位置も、文節の切れ目も…

  ドイツリートを歌っているのに、イタリア歌曲を歌ったことがないの??

と、ちょっとおどろいて言われることがある。

声楽はイタリア歌曲から入るのが一般的らしい。

わたしはたまたま、ドイツリートにであって魅かれ、
もともとおなじみの先生だった橘師匠のドイツリートの会にかようようになった。

ソロ&デュエットでは、
日本歌曲も時に歌うが、基本はドイツリートがほとんど。
歌ってみたい曲が尽きることなくあるし…
一生のうちに歌える(習える)曲には限りがあるから、
いろいろなジャンルにチャレンジするのもいいが、
すきなジャンルひとつを深め広げていくのもいいよなあ
と、これまで思っていた。
合唱では、ドイツ語に限らずジャンルも言語も
いろいろな曲を歌わせてもらえているのだし…と。

今回は、朝野先生になにげなくすすめられたこともあってか、
なんとなく自分の歌わず嫌いをなくして
とにかくいちど歌ってみようという気になったので
チャレンジ。
ほとんどノリと勢いですね^^;

歌わず嫌いというのは、
イタリア語の歌詞が…
抑えた表現の味わいのドイツリートにくらべて、
あからさまというかそのまんまというか。
わかりやすいといえばそうなのだが、歌うのがなんだかはずかしい。

いま考えると失礼な話だが、

  すきだすきだ! あなたは太陽だ!
 
  君がいなければ死んでしまう!

そんなイメージばかり抱いていた。
いや実際そういうのが多いのですけどね。。。

それでもとにかく、
そういう先入観はいっさい排除して、
はじめて歌をうたうひとの気になって、
いちから学ぶつもりに。

歌ってみると、イタリア語の歌詞に不慣れなため
たどたどしくおぼつかないが、
なるほど発声の面では歌詞にさえぎられるとか、くぐもるということがなく、
のびやかに息が流せ、詩が読める(ような気がする)。
ドイツ語の発音とくらべて開放的というのか、
くちがひらけやすいというか。

朝野先生門下のさとみちゃんが話してくれた、

  イタリア語は歌うための言語、
  ドイツ語は詩を読むための言語。
  で、フランス語は愛を語るための言語…らしいよ

というのが、ちょっと納得できる気がする。

でも、まだまだ前途多難な道のり。

根気よく、やっていこう。


しかし、とにかく今は何をおいてもジュビラーテ!

詩を読むこと。歌いこむこと。
暗譜を確実なものにして、顔をあげて歌うこと。

それがクリアされないと、全体のハーモニーが向上しない。

こちらも前途多難。
それでも、できることをすべてやってからでなくては、
本番というステージには立てないから、
悔いのないように。

しっかりと楽しむために、
よかった と思えるために、
その前にしっかり苦労もしなくては。



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君住む街へ~Kazumasa Oda Tour2016

2016-09-08 | 映画ほか芸術鑑賞記
小田 和正さんのコンサートツアー2016へ出かけた。
大阪城ホール。

おなじ駅から行ける、いずみホールへ行くことの方が多く、
大阪城ホールにはほとんど行ったことがない。
やっと2回目くらいだろうか。
看護学生時代に、サザンのコンサートへ行って以来だと思う。

そして今、
クラシック以外のコンサートへ出かけるのは
本当にひさしぶり。
職場の人がチケットをとってくれたのだ。

あっ、忘れていた。
知る人ぞ知る「ちゃらんぽらんたん」のライブに
出かけたのはつい最近の6月だったっけ。

これからさらにブレイクするにちがいない
チャラン・ポ・ランタン とは、
アコーディオン弾きのお姉ちゃん・小春と
七色の歌声を持つ妹・ももちゃんの姉妹ユニットだが、
彼女たちについては機会があるときにまた書くとして、
今回は小田さんよ小田さん♪

わたしは中学の頃から、
当時オフコースだった小田さんがすきだった。
つくる歌も、声も、語る言葉も。

初めて知ったのは、
ラジオから流れてきた「愛を止めないで」。

「東京ラブストーリー」よりも、
「I LOVE YOU」よりも、
「さよなら」よりももっと前で、1970年代だったと思う。

でも、ヒットした「愛を止めないで」よりも
「愛の唄」
という曲がすきだった当時を思い出す。

高校時代、
おなじくオフコースファンだった友人たちに連れて行ってもらったコンサートは
たしかフェスティバルホールだった。
もう、30年ほども前になるのだろうか。

時の流れのなかで、どうしようもなく変わりゆくものたち。
そのなかにも、確かに変わらないものがあると感じさせてくれた。
学生時代の友人たちと会ったときにも、おなじような思いをいだくことがある。

なんというか、
普遍的な「愛」を感じるコンサートだった。

自分もまわりも変化していくなかで、
いつも変わりなくある、
家族や友人や恋びと、うまれくる未来の子たち、
生まれ育った街、国、そしてこの星への思い。
それらへの思いを、愛と呼んでいいのなら
はずかしがらずに、そう言おう。
そしてひとの思い…愛もまた成長したり、かたちを変えていったりする。

小田さんは、あのころよりももっともっと素敵だった。

ささやかな自分の日常を毎日ていねいに、
自分のそばにいるひとたちをたいせつに生きていこう。

あらためて、
それがだいじなことなんだと感じさせてくれた
小田さんのステージだった。




追記:

アンコールが3回も。
そんなことが本当にあるんだって、はじめて知った。
しかも、最初のアンコールで3曲も歌ってくれたあとに。

楽団の人たち
(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ドラムス、キーボード、ベース、ギターという編成)
とともに、
「ありがとう、楽しかったよ」
の思いをうたにして、アカペラで歌ってくれたのも、すごくよかった。

楽器を演奏するひとたちが
「でも、歌はへただよ。うたえないよ~」
と言われるのをきくことが多かったので、
なあんだ、ぜんぜんそんなことないじゃん~と思ったくらい。

そして最後、今回のアンコールの、
ほんとうの最後の曲に
「夏の終わり」
を歌ってくれたのが、最高にうれしかった。

今回この曲はうたわないのかな…
アンコールをリクエストできるなら、この曲だわ!
とひそかに思っていたので。

実際リクエストなんてできないのだけど、
遠いあのころからだいすきだったこの曲を
最後に歌ってくれてありがとう、小田さん。

そして
こんなたわいのないひとりごとを読んでくださったみなさん、
ありがとう。




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