さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

雨水・土脈潤い起こる

2020-02-21 | 父・母、家族のこと
新暦の、およそ2月19日~23日ごろの今の時期、
旧暦では雨水(うすい)の初候・「土脈潤い起こる(どみゃくうるおいおこる)」
です。
この冬は、なんとなく真冬の実感もないままに、
初めて春の兆しが現れてくるころ…立春の時期も過ぎてしまいました。

雨水とは、降る雪が雨へと変わり、水が解け出すころのこと。
昔からこの季節は、農耕の準備を始める目安とされてきたそうです。
土脈潤い起こる とは、早春の暖かな雨が降り注ぎ、大地がうるおいめざめるころ。
古くは「獺魚を祭る(かわうそうおをまつる」
という、不思議な季節とされていたとか。

獺は魚をよく捕えますが、
魚を岸に並べたあとなかなか食べようとしないらしく、
それが祭の供え物のように見えたことから、
獺が先祖の祭をしているといって、
この季節の名が生まれたそうです。
日本酒で人気のある「獺祭(だっさい)」の名も、
これに由来するものなのでしょうか。

母が入院して6週間。
1日も欠かさず通っています。
ベッド上安静が必要で、
入院以来ベッドから1歩たりとも動けずにいる母の気力を支えるため。
体力的、時間的にはきついこともたしかにありますが、
母の病状が落ち着いてさえいてくれれば、
毎日通うことじたいは、もう日常のリズムとなりました。

私自身が母の顔を見て安心したいこともありますし、
毎日のこまごまとした雑用やら、
ねまきの着替えを手伝ったり、
病院の食事がなかなか進まなかった母に、
少しでも食べられそうなものをさしいれしたり、
母の話を聴いたりと、
毎日できることはたくさんあります。

入院当初は、今回のメインの治療である腰のことではなく
循環器系のトラブルが続き、
急変もあったりで、一時はハラハラしました。
ぶじによくなって退院できるのだろうかと…

今は、おかげさまで病状は落ち着き、腰の炎症も改善中。
食事もだいぶとれるようになりましたが、
依然油断はできず、退院の予定もまだまだ立ちません。
母本人も、まわりの家族も、
気力体力を保ち続けることが、なにより必要です。

治療が順調に進んでひと段落したら、
次は日常生活に向けてのリハビリ。
あせらず、息切れすることなく、
ゆっくり、ゆっくり進めていかなくてはなりません。

時間はかかっても、
このままトラブルや急変など起こることなく、
よくなってほしいと願いながら過ごす毎日です。

母のこと、おうちのこと、仕事以外のあれこれには、
なかなか手をつけられず、時間も割くことができない日々が続きますが、
また再開できるようになるまで、
もうしばらく母のことを優先に暮らしたいと思います。

愛犬りんも、腎機能の悪化を少しでも遅らせるためのくすりや
1日おきの点滴が欠かせない状態ですが、
昨年から母が不調をきたしてからの毎日、
吐いたり具合がわるくなったりすることなく、
食事もそこそこよく食べてくれ、
おるすばんもちゃんと落ち着いてしてくれています。

主人も、毎日の仕事が忙しいなか、
りんのことや家のこと、
とても協力的にしてくれます。

本当にありがたいです。

お寺さんの今月のことばです。
 
 


このことばは、今の私にとって、とてもこころに沁みます。
多くの人から、またそのときそのときのめぐり合わせから、
たくさんの恵みをいただき、
与えられることばかりだなあと、実感するこのごろ。

母にも、まわりのひとたちにも、
はたして私は何を与えることができるでしょうか。




コメント (2)
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