さくら・川柳の部屋

私さくらが日々つむぐ 五七五の言の葉の部屋です

豊橋番傘 平成24年2月号 近詠と課題句

2012-02-05 | 投稿句


       <近詠>


          つつがない日々に感謝の家族膳


          背負うものいくつかあって飛べぬ羽


          アルコール今日いちにちの毒を消す


          朝が来るああ今日も生かされている



       <課題句>


        「包む」

  
        ・ 売り言葉笑顔で包み返される


        ・ ほほえみであなたの嘘も包みこむ           


          ほどかれる時を夢みてラッピング                    



        「嘘」

   
        ・ 嘘ひとつつけずあなたを傷つける 


        ・ こりもせず優しい嘘を待っている


          しあわせをこわさぬように嘘ひとつ                              



        「いのち」


        ・ いのちまで社会制度が値ぶみする


        ・ 枯れてなおいのちの色が増す深み


          できることさがしいのちを使いきる







コメント (0) |  トラックバック (0) | 

お酒のある風景 12

2012-01-25 | テーマ句



          まるく呑むひと肌燗の胡坐酒


          うまい酒甘さ辛さをあわせ持つ


          働いた汗のぶんだけ美味い酒


          一杯の酒で理性を脱いだ悔い


          ほろ酔いが焙りだします恋ごころ




          一杯のつもりがきょうもはしご酒


          ショットバーきょうに似合いの酒のいろ


          客足のとだえた店で待つボトル


          人肌の燗酒しみる失意の日


          アルコール今日いちにちの毒を消す




          お酒のある風景11〜カクテル(2011.10.15)





コメント (0) |  トラックバック (0) | 

豊橋番傘 平成24年1月号 近詠と課題句

2012-01-15 | 投稿句


       <近詠>


          来し方とゆく末おもう句読点


          日常が至福だったと知る災禍


          失意の日仏のぬくい目にであう


          箸ならび今あるもので満ちたりる



       <課題句>


        「落ちる」

  
        ・ 落ちましょう惚れた男の罠ならば


          恋に落ち気持ちは空を飛んでいる           


          落ちてなお色あざやかに紅椿                    



        「洗う」

   
        ・ 残り香を洗い流して過去にする 


        ・ 意にそわぬ握手のあとで手を洗う


          泣き明かしこころを洗う顔あらう                    



        「一年」


        ・ カレンダー人それぞれの十二枚


          ひととせの実り息づく山のいろ


          ひととせを舌でころがす酒の味







コメント (0) |  トラックバック (0) | 

投稿句いろいろ〜2011年 その2

2012-01-03 | 投稿句


   「第7回 新春誌上大会」 (川柳信濃川)


       <器>

        ・ 負けておくことができるという器


        ・ 寄りそってたがいを生かす花器と花




   「第4回 番傘東海総局誌上大会」


       <鍋>

        ・ 鍋のひび絆じっくり煮て埋める


          雑念をはらって鍋をみがきぬく



       <適役>

        ・ 母だけが父の無言の意味を知る


          セメントを固めるために混ぜる砂



       <胸>

        ・ 胸ひとつ抱いてほんのりぬくい胸


        ・ 風化せぬしるしひとつが胸にある





    一昨年から 昨年のごく前半にかけては、
    毎月の 豊橋番傘への投句のほかに
    いくつかの 川柳誌上大会に句を出すことができたが
    ただでさえ カメさんペースのわたしが、
    とくに昨年後半からは さらにペースダウン…

    今も ほとんどあたらしい句が つくれない状態でいる。


    今年も 多作はのぞめなさそうだが、
    ぼちぼちと続けること、
    やめないこと だけでいいやというつもりで
    やっていこうと思う。




コメント (0) |  トラックバック (0) | 

投稿句いろいろ〜2011年 その1

2012-01-03 | 投稿句


   「番傘100巻記念誌上川柳大会」 (川柳番傘 2011年2月号)

    
       <意外>

          紅薔薇が百合になりたいなどと言う



       <白>

        ・ 白い手をよごしたがらぬ罪もある



       <嵐>

          嵐越え夫婦ならんで茶をすする



       <結ぶ>

          きょうこそはくずれぬように結ぶ帯

          

       <余韻>

          あのひとの残り香ほのかぬくい部屋



       <笑顔>

          修羅くぐり平凡を得た妻の笑み



       <期待>

          距離感が変化しそうな月の夜




       <自薦の1句> (全員の句を掲載)


          ひとりよりさびしいこともあるふたり





コメント (0) |  トラックバック (0) | 

あけまして おめでとうございます

2012-01-02 | 雑記&メッセージ

あけまして おめでとうございます


みなさま どんなお正月をむかえられましたか

どうぞ よい年でありますように


今年も ぼつぼつの更新しかできないと思いますが、

時々 読んでいただけたら うれしいです


どうぞ よろしくお願いいたします


   
     つつがない日々に感謝の家族膳


     箸ならび今あるもので満ちたりる


     来し方とゆく末おもう句読点





コメント (0) |  トラックバック (0) | 

豊橋番傘 平成23年12月号 近詠と課題句

2011-12-12 | 投稿句


       <近詠>


          背景の色でガラリと絵が変わる


          気に入った靴が合わないもどかしさ


          かるくみた小雨しんまで冷えてくる


          問いつめることをやめれば出た答え



       <課題句>


        「ショック」

  
        ・ 親友に意中のひとをさらわれる


          失恋はツイてなかった日のとどめ  


          年若い知人の訃報きく夜明け          



        「嫉妬」

   
        ・ ジェラシーをひそかにこめた薔薇の棘 


        ・ ほどほどのジェラシーならばスパイスに


          能面に妬心かくして舞い踊る          



        「本音」


        ・ まるい酒本音がすこし浮いてくる


          追伸に本音をすこしにじませる


          うっかりと本音を吐いた酒の悔い







コメント (0) |  トラックバック (0) | 

手 6

2011-11-07 | テーマ句&写真川柳

  (画像をクリックして下さいね。。。

     写真は「花の庵」さなえさん より ”キンエノコログサ”)




        こころない土足の跡をきよめる手


        大仕事担った母のちいさな手


        ちっぽけな手のひらにあるでかい夢


        ぬくい手にふれたさくらがくるい咲く


        素手で抱き素手でなぐった親の愛




         手5(2010.7.15)





コメント (0) |  トラックバック (0) | 

豊橋番傘 平成23年11月号 近詠と課題句

2011-11-01 | 投稿句


       <近詠>


          手招きの鬼をこばめぬ人の闇


          角ひとつ曲がればちがう絵が見える


          時のわざ熟女に化けた固い酒


          成就した恋ゆっくりと愛になる



       <課題句>


        「掬う(すくう)」

  
        ・ 会話からすくう知性のエッセンス


        ・ 足すくう敵は味方のなかにいる


          透きとおるあしためざしてすくう灰汁          



        「影」

   
          ひらひらと恋の影絵の黒揚羽


          喝采を浴びた光の影の濃さ


          まぼろしの恋しい影を映す月          



        「倒れる」


        ・ 疲れ果て倒れこみたいぬくい胸


          倒木のわきに新芽が萌えいずる


          おきゃがれこぼし必ず起きる倒れても







コメント (0) |  トラックバック (0) | 

言葉 11

2011-10-24 | テーマ句



        くちに出た言葉に削除キーはない


        今どきのギャル語にほしい翻訳機


        ぴたり合うピースさがして語彙の海


        月並みなことしか言えぬわかれぎわ


        言葉にはならぬこころを伝える目




        まなざしのぬくみ言葉はもういらぬ


        言の葉も枯れてこころは冬ごもり


        言葉という刃笑顔で斬りつける


        言の葉のぬくいしずくが沁みる胸


        隠すため飾る言葉にある虚ろ




         言葉10(2010.6.25)





コメント (2) |  トラックバック (0) |