さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

大寒・款冬華さく~母の色無地で

2024-01-22 | 着物のおけいこ
新暦の、およそ1月20日~24日ごろの今の時期は
旧暦では大寒の初候、
「款冬華さく(ふきのとうはなさく)」
です。

大寒とは、
1年でもっとも寒さが厳しいころのこと。
そして、
日が次第に長くなり、春へ向かう時期でもあります。

款冬華さく とは、
蕗の花が咲きはじめるころ。
凍てつく地の下では、春の支度が着々と進められているのですね。

昨年から予定されていたオフ会で、
新春の文楽公演におでかけ。
かつて母が着ていた色無地に、初めて袖を通しました。
帯もお初です。

 

 


この着物に、母がどんな帯を合わせていたのか、
私の記憶にはなく、写真も残っていないので、わからなくて…

それとは別に、何年も前にお店で見せていただいてから、
憧れていた帯がありました。
今の自分には不相応かな…と、ずっと見送ってきたのですが、
まだお嫁入りしていなかった(!)この帯を、
昨年末にキヨミズ買いしてしまい…

清水買いとは、
清水の舞台から飛び降りる気持ちで、
えいやっと買い物してしまうこと?らしい。
それです。

色合いといい、大好きな鳥獣戯画の絵柄といい、
華やかだけど派手にもなりすぎず、やっぱり好きだ!
それにもしかして、
そろそろ着たいと思っている、母のあの色無地にも
合いそうではないか♪
…と、これはこの帯を買うことを決めたときの、
私のココロの声。

しかし、問題は、二重太鼓で仕上げる必要があることでした。
帯枕の位置を印していただいたりして、
チャレンジはしてみたのですが、あえなく挫折。

当日の帯結びは、
着付けのおけいこでお世話になっている先生に丸投げ~;;
ああ、なさけなや。

 「またお勉強していきましょうね」

 「ハ、ハイ。。。」

使いたいと思っていた帯留めは、帯締めが太くて通らず断念。
シンプルな装いになりましたが、これはこれでいいか。。。
またひとつ、母の着物を着ることができたうれしい日でした。
そして、このお気に入りの帯も自分で締められるように、
もっと励まねば^^;

 


文楽の演目は、
「伽羅先代萩」(めいぼくせんだいはぎ)でした。
伊達家のお家騒動の中で、
母として子を思う親心を押し殺してまでも、
若君鶴喜代を守り奮闘する乳母・政岡を中心とする物語。
涙なしには観られません。

夏にご近所の近松記念館で
「曽根崎心中」を鑑賞した折に人形遣いをされていた
人間国宝・吉田和生さんが政岡を演じておられ、
ふたたびのご縁をうれしく思いました。

  

おみやげに、今年の干支・龍の手ぬぐいを。
龍が背に乗せて運んでくれるのは
「平和」だといいな。。。


 鳥獣を母の着物に遊ばせる さくら



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小寒・雉始めて雊く~年明けのバタバタ

2024-01-19 | たわごと・できごと
新暦の、およそ1月15日~19日ごろの今の時期は
旧暦では小寒の末候、
「雉始めて雊く(きじはじめてなく)」
です。

とばしてしまった次候は
「水泉動く」
…地中では凍っていた泉が動きはじめるころ

でした。
10日までお供えする鏡餅は、11日に鏡開き。
商売繁盛を祈念する十日戎のお祭りもすみましたね。

雉始めて雊く とは、
雉のオスが、メスに恋して鳴きはじめるころ。
寒さの続く中に、早くも春の訪れを感じさせますね。
都会育ちの私にはまだ経験がないのですが、
「ケーン」という雉のオスの鳴き声を、
実際に聴いてみたいものです。

年末もそうでしたが、
職場のクリニックは、ぐあいのわるい人、定期の薬が切れる人などなど
…で混みあい、年明けから毎日バタバタです。

ひとくちにカゼ症状、とはいっても、
その様子はさまざま。
コロナとインフルエンザが混在する中、
長引く咳の原因には、咳喘息や後鼻漏があったり、
不調なのに療養がまったくできていないという人も。

能登の地震で、
自分が経験した阪神淡路の震災がフラッシュバックしたのか、
少し精神のバランスをくずして、
以来体調がすぐれず食事が摂れなくなっている人もおられます。
本当に、症状や事情、状況は人それぞれで、
その人に合ったケアが求められます。

来院者数が多く、
ぐあいのよくないかたが次々これでもかと重なる日は、
頭もカラダもフル回転。
ひと勤務終わったら、もうヨレヨレ~;;です。

それでも、元気に働けていることはしあわせですね。

もともとタフでもないうえ、
最近は寄る年波のせいか、あちこち不具合も出てきましたが、
そんな自分をなだめながら、元気でいたいと思います。

 

カラダが芯から冷え込むようなこのごろ、
燗酒でゆっくり、ほぐれてゆく私の心身です。
被災地の寒さが、せめて少しでもやわらぎますように。


 不具合をなだめ笑って過ごす今日 さくら


 
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小寒・芹乃栄う~年明け

2024-01-05 | たわごと・できごと
 


新暦の、およそ1月5日~9日ごろの今の時期は
旧暦では小寒の初候、
「芹乃栄う(せりのさかう)」
です。

小寒とは、寒さが極まるやや手前のころのこと。
寒の入りを迎え、
立春になる寒の明けまでの約1カ月が
寒の内です。

芹乃栄う とは、
芹がすくすくと群れ生えてくるころ。
春の七草のひとつですね。

新年明けて早々の地震。
そして飛行機事故。
たいへんなことになりました。
被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。
どうか1日も早く、日常が戻りますように。

能登からは遠い、関西であるここ兵庫県尼崎市でも、
またあの阪神淡路大震災が…?
と不安を感じる揺れ方でした。
実際には、あのときよりはるかに軽い揺れだったのですが、
次に大きな揺れが続いて来るのか?
と、身構えましたね。
現地の揺れは相当だったことでしょう。

わるいできごとは、今年はこれでおしまいにしてほしいですね。
このさきは、平穏無事な年であることを祈ります。

私は明日が今年の仕事はじめ…
こちらもまた、平和だといいな。


 何よりの宝は日常の平和 さくら


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