Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

『カウラの班長会議 side A』アフタートーク情報

2014-07-09 | Weblog
『カウラの班長会議 side A』。
今日は劇場で、場当たり。
開演せまる。

10日、プレビューは完売。
11日初日からは、今のところ、まだどの日もお席を用意できます。
一応どの席からもよく見えますが、観やすいお席をということであれば、今のところ、11日、16日夜、17日がおすすめ。

以下の夜の部は、坂手洋二とオーストラリアからの出演者によるアフタートークを行います。(通訳:岩崎麻由)
7/12(土)Matthew Crosby, Jane Phegan
7/18(金) Matthew Crosby, Sonny Vrebac
7/19(土)Sarah Jane Kelly, Baylea Davis

7/14(月)にもスペシャルゲストを迎えてのアフタートークを検討中。

http://rinkogun.com/Cowra_side_A.html
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電車に久しぶりに乗る

2014-07-08 | Weblog
劇作家大会で豊岡に十日以上いて自転車を駆使、帰京するもしばらく稽古は交通の便の悪いところで余儀なく雨の日も交通は自転車のみに頼り、ほぼ自転車にしか乗っていない一ヶ月以上の日々である。
今日は劇場入り。雨天でもあり久しぶりに電車に乗る。私のローカル線である井の頭線。電車に乗っているのが新鮮だ。高校を出て上京するまで毎日電車に乗る生活など想像もつかなかったわけだが、まあ今でも気持ちはおのぼりさんなのだ。
三十三年間通い続けているホームグラウンドのザ・スズナリに。
ザ・スズナリの皆さんが改装を自慢する。このささやかな変化を喜ぶ心根が人間である。こういう瞬間に私はやはり性善説を信じる。
若い力に助けられての、仕込み。スズナリにはスズナリの攻め方が要る。初演から一年四ヶ月、美術の島次郎さんの笑顔にほっとする。感謝。

写真は最近の豪雨で通行止めになったという明大前駅のホーム。
都市交通のもろさは震災以来思い知っているが、現在は沖縄に迫っている巨大な台風八号に直撃されるとどうなるのだろう。
沖縄の親戚が多く住む豊見城の様子がテレビに映りどきっとする。
天気予報の通りなら『カウラの班長会議 side A』初日にはまだ東京には到達していない。

各種の原稿と「非戦を選ぶ演劇人の会」のことが並行しているので、てんやわんやである。
劇作家大会に続いて「非戦」で世話になる森下紀彦氏とも久々に顔を合わせる。
これから朝までにやることも多々あり。

『カウラの班長会議 side A』にまつわる新聞記事で私の年齢が記されていて、一瞬、動揺する。
年齢を意識せず生きるようになって久しいが、現実は確実に齢を重ねているのだ。人生も電車も一度動き出したら走り続ける。

しつこいようですが『カウラの班長会議 side A』は、東京では7月10日(木) ~ 20日(日) 下北沢ザ・スズナリ。まもなく開幕です。
7月23日(水) 神戸アートビレッジセンター、7月25日(金)名古屋ウィルあいち。八月はカウラでの脱走事件七十周年記念式典オープニング上演に続き、オーストラリア国内をツアーします。

http://rinkogun.com/Cowra_side_A.html
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「表現の自由」に抵触する「自粛」は認めてはならない

2014-07-06 | Weblog
中森明夫氏によると、「中央公論」から依頼を受けて入稿した文章が、編集部より掲載拒否を通告されたという。

皇室関係、NHKの経営委員等に触れたことが問題ではないかと推察されるようだ。

「表現の自由」に抵触する「自粛」は認めてはならない。
出版マスコミはかなり深刻なハリネズミ状態になっているようだ。
こうした趨勢を放置していたら、「秘密保護法」以前に何ごとも言えなくなる。

中森氏に対しての個人的な感想はとくにないが、この文を読むと『アナと雪の女王』という映画を観ていない私が、さらに観る気をなくしてしまったのは事実ではある。


以下のサイトで読める。


http://real-japan.org/「中央公論」掲載拒否!-中森明夫の『アナと雪の/
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「解釈改憲」に迎合するな

2014-07-04 | Weblog
「憲法解釈を変更しての集団的自衛権行使容認」についての閣議決定を受け、中学校と高校の教科書で集団的自衛権について記述している11の出版社のうち8社が、「来年度使われる教科書の記述を見直す必要がある」として、文部科学省への訂正申請を検討しているという。
中学校の「公民」で3社、高校は「現代社会」や「政治・経済」を発行している8社すべてに集団的自衛権についての記述がある。
「訂正申請」は誤植や客観的な事実の変化があった場合、4年に一度行われる教科書検定を待たずに記述の修正を申し出ることができる制度だという。
たかだか閣議決定である。
憲法が変わったわけではない。
その後に国民の信任を得る選挙も行われていない。
時期尚早ではないか。

そして、全国の高3生のもとには、「自衛隊員募集」の案内が、個人宛に続々と届いているらしい。しかも集団的自衛権の行使容認が閣議決定された一日以降、次々にだという。毎年行っている採用活動の一つだとしても、タイミングが合いすぎである。
「国防男子」「国防女子」と銘打った見かけの良さそうなパンフレットや、AKB48のタレントを使った宣伝も行われ始めているようだ。
「アメリカの若者が血を流しているのに、日本の若者が血を流さなくていいのか?」と、自民党石破茂幹事長は堂々と言っている。
若い世代が「洗脳」されなくても、巧妙に、間接的に、徴兵制的な仕組みを持ち出してくる可能性は高い。

保守系といっていいはずの読売新聞社の全国世論調査でさえ、安倍内閣の支持率は9ポイント下落の48%。支持率が初めて5割を切った。
マスコミも世論も軽率に「受諾」の動きを見せてはいない。不支持を「ネガティブな報道が影響」と見出しに出す読売はおかしい。

小暮宣雄さんがネットで、「今度の集団自衛権容認への動きや特定秘密保護法制定などを見ていると、原発事故の直後の「ただちには影響はありません」を思い出させますね」と言っている。
まったくその通り。早めに対策を取るべきだ。
いちいち反応しているのも虚しいが、沈黙は罪である。

「安倍総理がいう『武力による抑止』ではなく、『徹底した平和主義による抑止』を目指すべきで、それが次世代に引き継ぐ日本の誇りだ」「平和国家の原点を壊す政府の行為にしっかりと行動を起こさねばならない」。
以上のように発言し、違憲確認を求めて国を提訴する方向を明らかにした三重県松阪市の山中光茂市長のような動きが広がることに、期待するしかない。

青森県大間町に建設中の大間原発を巡り、「建設続行は極めて横暴で強圧的。無期限に凍結すべきだ」として建設差し止めなどを求めた訴訟を起こした工藤寿樹函館市長もいる。

「使い込み言い訳泣き演技」の兵庫県議のことは知らないが、そんな駄目な政治家ばかりではないだろう。
まだまだ期待できる人材が、全国のあちこちにいるはずだ。
そうした人たちが繋がらなければならないと思う。
そして、日本が議会制民主主義下である以上、支えるためにも、ちゃんとした政党が出て来なければならない。

「影響」が出てからでは遅いのだ。
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あなたは戦争が始まるのを待っているのですか?

2014-07-03 | Weblog
もう17回目となる「非戦を選ぶ演劇人の会 ピースリーディング」は
「あなたは戦争が始まるのを待っているのですか? 」と題することになった。

このリーディングは、非戦を選ぶ演劇人の会が選んだ、この十二年間の世界と日本の事実を、編年体で並べたものになる予定だ。

篠原久美子さんたちが、日々、資料を集めて、テキスト編集作業を懸命に行っている。
私も加わりたいのだがなかなか時間が噛み合わない。

確実に言えることは、二〇一四年の今、私たち非戦を選ぶ演劇人の会は、自分たちに問いかけているということだ。
確かめているともいえる。

自分たちを責めているのかもしれない。
二〇〇三年の立ち上げから今日まで、日本が、集団的自衛権を閣議決定することになるまでの時間を見過ごしてきてしまったことをである。

このリーディングには、この編年体を辿りながら私たち自身がいろいろなことを見つけ出していくことになる。

私たちは何を見てきたのか。
私たちは何をしてきたのか。
私たちは何ができなかったのか。
私たちは何を許してしまったのか。

ただ事実として並べられた、私たちが生きて関わっているこの十二年間の出来事の中から、私たち自身が見つけなければならない。

二〇〇三年からの歴史が、私たち自身に投げかけている。

あなたは戦争が始まるのを待っているのですか?

 と。


http://hisen-engeki.com/information.htm

…………………………………………

非戦を選ぶ演劇人の会 ピースリーディング vol.17

あなたは戦争が始まるのを待っているのですか

◎構成・台本・演出 : 非戦を選ぶ演劇人の会

日時:2014年7月15日(火)19:00
日時:2014年7月16日(水)14:00
日時:※受付開始・当日券の販売は開演1時間前、開場は30分前になります。
会場:全労済ホール/スペース・ゼロ
会場:東京都渋谷区代々木2-12-10 全労済会館 TEL:03-3375-8741(代)
会場:◎JR新宿駅南口より徒歩5分 ◎京王線・都営大江戸線・都営新宿線新宿駅6番出口より徒歩1分

◎第1部 朗読劇(ピースリーディング)
【出演予定(50音順)】※出演予定者は変更する場合があります。
市毛良枝 ・占部房子・ 円城寺あや ・大沢健・大谷亮介・大月ひろ美 ・ 岡本舞
川辺久造・木場勝己・清田正浩・小林あや ・ 小山萌子・ 重田千穂子・白井圭太・鈴木瑞穂
関谷春子・高橋長英 ・立石涼子・千島芳彦・津嘉山正種・中川安奈・ 西尾友樹・根岸季衣
野々村のん・平栗あつみ・Hiro・本郷弦・益岡徹・宮城康博・山本悠生・山本芳樹・山谷典子 ほか
※チラシ記載の宇梶剛士さんは出演致しません。

◎第2部 トーク・セッション
【7月15日】ラジ・スラーニ (聞き手:篠原久美子)
Raji Sourani(ラジ・スラーニ)❾ パレスチナを代表する人権活動家、オピニオン・リーダー。1995年、ガザ市で「パレスチナ人権センター/Palestinian Center for Human Rights(PCHR)」を創設。イスラエル占領時代、5年近く逮捕・拘留され、激しい拷問を受けた。長年の人権擁護の活動は国際的に高く評価され、ロバート ケネディ人権賞(1991年)、フランス人権賞(1996年)などを数々の国際的な賞を受賞。2013年12月には、淘謫フノーベル平和賞狽ニもいわれるライト・ライブリフッド賞を受賞。1953 年、ガザ市生まれ。

【7月16日】高遠菜穂子ラ志葉 玲 (聞き手:篠原久美子)
高遠菜穂子(たかとお なおこ)❾ イラク支援ボランティア・ファルージャ再建プロジェクトに取り組む。
志葉 玲(しば れい)❾ 戦場/環境ジャーナリスト

▼料金(全席指定:税込)
大人1,500円/中高生1,000円/小学生以下500円

▼チケット取り扱い(前売開始日:2014年6月1日(日))
◎チケットぴあ(Pコード:437-483)TEL:0570-02-9999 http://t.pia.jp
【セブンイレブン】(発券手数料=108円/枚)
【コピー機のディスプレイで以下のような操作をして下さい。
【(1) トップページの「エンタメチケット」をタッチ
【(2)「チケットぴあ」をタッチ
【(3)「Pコードで探す」をタッチ
【(4)「437483」と入力
【(5) 必要事項を入力
【(6) コピー機からプリントされる払込票を持って30分以内にレジで精算・発券
【--------------------
【サークルK・サンクス】(発券手数料=108円/枚)
【店内設置の「カルワザステーション」からお求めいただけます。
【操作方法はこちら。
【--------------------
【ぴあのお店】(発券手数料=108円/枚)
【店舗によっては座席がお選びいただけます。店舗検索はこちら。
【--------------------
【TEL】0570-02-9999(手数料等=324円/枚)
【--------------------
【インターネット】http://t.pia.jp(要会員登録・発券手数料=108円/枚)

◎スペース・ゼロ チケットデスク(一般のみ) http://www.spacezero.co.jp
◎※上記でご予約後、お近くのセブンイレブンやファミリーマートなどでチケットをお引き取りいただけます。(手数料等がかかります)

◎CoRich チケット!

※当日券は開演の1時間前から劇場受付で販売します。
※車いすをご利用の方、7月8日(火)までに非戦を選ぶ演劇人の会(TEL:070-5457-2003)までご連絡下さい。

▼スタッフ
美術:加藤ちか  照明:和田東史子  音響:荒木まや(株式会社ステージオフィス)
舞台監督:森下紀彦  宣伝デザイン:柳沢崇史  制作:釘本 光

実行委員(50音順):相馬杜宇/石原 燃/猪熊恒和/岩瀬晶子/枝元 萌/円城寺あや/大月ひろ美
沖 直未/加藤ちか/金安凌平/釘本 光/くまがいマキ/小林あや/坂手洋二/坂本鈴/佐藤 滋
篠原久美子/ 清水弥生/杉浦久幸/関根信一/瀬戸山美咲/高橋長英/高橋俊也/高安智実/田根楽子
常田景子/永井 愛/中山マリ/楢原 拓/西川信廣/西村壮悟/西山水木/根岸季衣/野中友博
野溝さやか/平岩信子/福島明夫/洪明花/松岡和子/松岡洋子/松田美由紀/丸尾 聡/万田祐介
三田和代/みやなおこ/山本亘/山谷典子/渡辺えり

特別協賛:全労済ホール/スペース・ゼロ
協力:ネビュラエクストラサポート(Next)、ポスターハリス・カンパニー
協力:CoRich舞台芸術!

▼主催(問い合わせ先)
非戦を選ぶ演劇人の会
TEL:070-5457-2003
E-mail:info「@」hisen-engeki.com
※迷惑メール対策のため「@」の前後の「 」外してお送り下さい。
公式フェイスブック:https://www.facebook.com/HisenEngeki
公式ツイッター: https://twitter.com/hisenn_enngeki

http://hisen-engeki.com/
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憲法違反である。それで終わりだ。

2014-07-02 | Weblog
集団的自衛権の解釈変更?

憲法違反である。
それで終わりだ。

「行使容認は限定的」だ?
「現実に起こりうる」という仮説の論理は、ケースバイケースで新たな前例を作るための布石だ。

「外国を守るために」という結果になる可能性を「誤解」というが、結果として「攻撃する相手」を選ぶことになる。
「敵」を作ることになる。
だからおかしい。

「万全の備え」「抑止力」「慎重の上にも慎重を期して」?
上滑りした嘘ばかりだ。
今まで安倍政権がどれだけ嘘をついてきたと思っているのか。

安倍は「海外派兵」はあり得ないと言うが、
上記のような一つ一つの事象について、政府の恣意的な判断に委ねる?
ありえない。
武力行使に対する「歯止め」を保証する確実な仕組みはない。

テレビニュースもヘンだ。
今回の閣議決定をどう評価するかというアメリカの軍司令官の発言がなぜ関係ある?

アメリカとの関係でこの件について発言を遠慮しているらしい韓国にさえ「透明性を持って議論すべきだ」と言われてしまうくらいには、恣意的なものと受け止められているのだ。


『カウラの班長会議 side A』、稽古も大詰め。
毎日のように取材を受けている。

写真は、Matthew Crosby、Sonny Vrebac。

Matthewの父親の世代は第二次世界大戦に従軍している。日本軍に捕まり捕虜になった人たちのナマの声を聞いている。日本軍の捕虜虐待の事実。それに比べてカウラでの連合軍・豪軍の日本兵捕虜への処遇の手厚さときたら……。

Sonnyはボスニアで生まれた。子供のころ戦禍を逃れてタスマニアに移住し、やがてシドニーで国立演劇学校に入った。八年前の最終学年時に私が演出した『屋根裏』では、「松葉杖の男」を演じた。
写真の顔は笑いすぎていてわかりにくいが、典型的な東欧の男性の顔である。
「僕は子供のころに、人間が〈戦争〉という行為に手を染めうるという事実を目の当たりにした」という。

集団的自衛権をめぐる日本の現実に関して「安倍首相に何か言いたいことはありますか?」という記者の問いに対してMatthewたちは、「この芝居を見なさい!」ということであった。

日本は〈戦争〉を捨てた。はずだ。多大な犠牲を伴って得た先人の知恵を、無にしてはならない。

『カウラの班長会議 side A』、いよいよ7月10日より、下北沢ザ・スズナリにて。

http://rinkogun.com/Cowra_side_A.html
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