Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

「マンタヒレ」の人気について

2017-05-08 | Weblog
『くじらの墓標 2017』、NHKのBSプレミアムのテレビ放映は観られず。
いずれ誰かに録画を見せてもらおう。

それとは関係なく、昨日はクジラの肉の写真を送ったのですが、今日は「マンタヒレ」の写真を送ります。

マンタ。
そう、18年前、ラマレラで、私は国際交流基金の稲見さんとマンタ漁の船に乗りました。
オニイトマキエイが捕れました。どんどん捕れました。
海の上で見る色といい形といい。とくにエッジの両側のイエローとオレンジ色がこの世のものとは思えず。
こいつは宇宙人だと私は確信しました。
稲見さんが第一発見者だったので、私たちはマンタの肝臓をいただいて帰りました。
ホームステイしている家の人たちの喜びようといったら……!

肝臓もうまいのですが、私が瞠目したのは「マンタヒレ」です。
エイヒレじゃないんです。
マンタです。
エイの皆さんには申し訳ないのですが、あんな薄っぺらいものにみりんを付けてせこく細切りにしてマヨネーズや七味をつけてありがたがって食べるというのは日本人として恥ずべき申し訳ないことです。やはり親分のマンタさんとも相見えさせていただきたい。

で、もともとはぶ厚いマンタヒレの干物を焼いてちぎったのがこれです。

17年前、なぜここに焼酎がないんだ!と私は思いました。
ラマレラにも地酒トゥアックを蒸留したアラックはあります。
でも、日本の焼酎でマンタヒレをいただきたい。そう思いました。
その後ラマレラに行きましたが、焼酎も持っていきましたが、クジラが捕れたので、大興奮して、結局マンタヒレと焼酎のことを私は忘れていました。

そのくらいクジラというのは貴重な存在なのです。

でも。
ラマレラにも、こっそり教えてくれる人がいました。

実は自分は、クジラよりマンタの方が好きだと。
おいしいのだと。

干物にした場合では、私も同意見です。

内緒にしておこう、と胸にしまいました。

でも。
そろそろ声に出して言ってもいいのではないでしょうか。

「マンタヒレ」と焼酎が、最高の相性ではないかという仮説を。

『くじらの墓標 2017』に続いて、いろいろとクジラ関係への取り組みを進めようとしている昨今の私ですが、果たして「マンタヒレと焼酎」は、実現するのでしょうか。

もちろん今の私はクジラとマンタの関係について解説することはできます。

でも。
やはり確かめたいのです。
17年越しの仮説を。

そしてそのことが、秋に上演される私のクジラにまつわる新作とどう関係してくるかは、まだ誰も知らない。
はずです。


そんないろんな思い出の甦る作品は、

燐光群+国際交流基金の共同製作
『南洋くじら部隊』

です。

インドネシアから七人の俳優が参加。
2000年11月から一ヶ月、東京と沖縄4都市を回りました。
この作品もNHKのBSで放映されています。

http://rinkogun.com/1996-2000/entori/2000/11/23_Whalers_in_the_South_Seas.html
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