
今年の本家アカデミー賞受賞作『ANORA アノーラ』。
ショーン・ベイカー監督は、ジョン・カサベテスとはまた違ったセミメジャー系インディーズ派である。町の魅力が自然に写し出されている。
セックス描写が多いがインティマシー・コーディネーターを入れなかったことでも話題になっている。
カップル客の皆さんは、ちょっと思ってたのと違う、という反応みたいである。
アカデミー賞6部門で候補になり5部門受賞、受賞を逃したのは助演男優賞のユーリー・ボリソフで、フィンランドのユホ・クオスマネン監督『コンパートメント No.6』の人である。路線が前作とちょっと似てしまっているような。ロシアのオリガルヒがアメリカで豪遊する姿は、現在の米露関係の写し絵でもある。
ラストの解釈はさまざまに言われているようだが、私の解釈は他の誰とも違う。ここには記さない。
ここしばらく映画の感想も記していないが、忘れないうちに幾つか記すことにする。
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