Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

まもなく、初めての「四本通し上演」。

2021-06-27 | Weblog

まもなく、初めての「四本通し上演」。プレビューを終え、〈別役実メモリアル〉「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」の、実質的な「初日」です。

上演順は、『いかけしごむ』『眠っちゃいけない子守歌』『舞え舞えかたつむり』『この道はいつか来た道』。

緊急事態宣言解除に伴い、増席いたしましたので、当日券も販売いたしております。ぜひ、飛び込みででもご観劇ください。13時からです。

 

写真は、『いかけしごむ』。撮影・姫田蘭。左より、荻野貴継、鬼頭典子。

 

http://rinkogun.com/Betsuyaku_Tanpen.html

 

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『ロスト・イン・パンデミック―失われた演劇と新たな表現の地平』

2021-06-27 | Weblog

早稲田大学演劇博物館の、2021年度春季企画展 「Lost in Pandemic ――失われた演劇と新たな表現の地平」の図録を兼ねた書籍として、『ロスト・イン・パンデミック―失われた演劇と新たな表現の地平』が刊行された。

私も書いたので送られてきた。

これからコロナの話をする機会が増えそうなので、読まなきゃならないんだろうな。

しかし、重い現実である。じっさい、この本も、重いのである。

振り返る、という気持ちになれないということもある。我々はまだまだ、真っ只中にいるのだ。

 

https://www.waseda.jp/enpaku/publication/12251/

 

ロスト・イン・パンデミック

失われた演劇と新たな表現の地平

仕様:B5判・並製・カバー装・320頁

館内販売価格:1800円(税込)
監修:早稲田大学坪内博士記念演劇博物館
編:後藤隆基

 

※本展の図録を兼ねた書籍として、『ロスト・イン・パンデミック―失われた演劇と新たな表現の地平』を刊行します。現在館内にて先行販売中。6月26日より紀伊国屋書店 KINOKUNIYA WEB STOREにて販売開始します(予価1,800円〔税込〕)。
なお、上記書籍と一部内容が異なる異装版が、春陽堂書店より刊行され、6月25日より各書店にて販売される予定です(予価1,800円+税)。


 
演劇の灯は消えない――
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大によって、何が失われ、何を得たのか。
そして、この先の来るべき演劇の形とは――
100人をこえる舞台関係者の声をあつめ、コロナ禍の記憶を記録する。

本書「序にかえて」より
コロナ禍と舞台芸術についてふり返り、検証するといった営為は、ほんとうに事態が収束し、完全なかたちでなくとも、世界が落ち着きを取り戻した時点で、はじめて可能になるのだろう。けれども、いつか来るべきその日のために、この一年余の時間を、いま、記録にとどめておきたいと思う。ひとつひとつの記憶までもが失われぬうちに。それが、次の時間につながることを祈りながら。
演劇の灯は消えない―― 希望だけを安易に訴えられない切迫した現実を前に立ち尽くしてしまう瞬間もある。それでも、コロナ禍の苦境に立ちながら、劇場は扉を開け、舞台は幕を上げてきた。数多の制約をこえようとする新たな試みもうまれている。
希望と絶望のあいだを行きつ戻りつし、演劇そのものの存在や私たちの世界が脅かされている今だからこそ、後の時間を照らすための光の一片として、本書をご覧いただければ幸いである。

= 目 次 =

序にかえて
* * * *
コロナ禍の社会と演劇 近藤誠一
人間には芸術が必要なのだ 緒方規矩子
反面教師コロナ 矢野誠一
コロナとわたし 大笹吉雄
コロナ禍とシェイクスピア 松岡和子

Ⅰ 失われた公演と舞台の再開 * 図録篇

Ⅱ 2020年の演劇
[座談会]
経済的損失・支援策・興行市場 細川展裕×福井健策×瀬戸山美咲×山口宏子

[インタビュー]
歌舞伎は、不死鳥のように 安孫子 正
奇跡の一か月を創 池田篤郎
原動力は「怒り」だった 堀 義貴
「2.5次元ミュージカル」の強みが生きた 松田 誠
「芝居で食べていく」ために 吉田智誉樹

[対談]
小劇場の現場から 本多愼一郎×那須佐代子

[インタビュー]
エンターテインメントの土台を支える 吉田祥二

[対談]
イキウメ式オンライン活用術 前川知大×中島隆裕

[インタビュー]
オンライン歌舞伎で脚光を浴びた竹本の演劇性 竹本葵太夫
歌舞伎の伝統を残していく使命 四代目 中村梅玉
* * * *
孵化/潜伏するからだ 相馬千秋

Ⅲ 現場からの声
阿部海太郎/石川彰子/伊藤達哉/伊藤雅子/戌井昭人/井上麻矢/井上芳雄/岩崎加根子/荻野達也/奥秀太郎/堅田喜三代/加藤健一/加納幸和/河合祥一郎/川村 毅/観世銕之丞/嶽本あゆ美/木ノ下裕一/桐竹勘十郎/串田和美/熊井 玲/倉持 裕/小山ゆうな/齋藤雅文/坂手洋二/シライケイタ/白井 晃/鈴木 聡/関 美能留/瀬戸山美咲/高萩 宏/谷 賢一/タニノクロウ/内藤裕子/永井多恵子/中村 茜/波乃久里子/奈良岡朋子/西川信廣/西川箕乃助/西久保有里/野上絹代/野村萬斎/野村万作/蓮池奈緒子/林 与一/坂東玉三郎/福島明夫/藤川矢之輔/松本白鸚/麿 赤兒/水谷八重子/宮城 聰/やなぎみわ/山本卓卓/宮崎刀史紀/流山児 祥/渡辺えり/渡辺 弘/STAGE BEYOND BORDERS/ネットTAM

Ⅳ パンデミックと演劇 * 図録篇
[近世]疫病と近世演劇――東西興行界と安政五年 原田真澄
[近代]明治大正期のインフルエンザ流行と演劇――お染風とスペイン風邪 後藤隆基

Ⅴ コロナ禍の演劇
パンデミックとグローバリゼーション 吉見俊哉
コロナ禍下で待ちながら――――不条理の芸術と人間の尊厳について 岡室美奈子
災禍が生き返らせるもの 内田洋一
観客席からみたコロナ禍の舞台 山口宏子
コロナ禍と伝統芸能 児玉竜一
オンラインと共存し始めた演劇の現場から 伊達なつめ
消えた新作ラッシュ――コロナ禍中のミュージカル界 萩尾 瞳
コロナ禍と小劇場――――徳永京子
大衆演劇は強い 下野 歩
コロナ禍の児童青少年舞台芸術 長田(吉田)明子
新型コロナウイルスの高校演劇への影響 工藤千夏
試されているのは誰なのか
 ――コロナ禍の大学で「演劇を学ぶ」ということ 多和田真太良
新型コロナウイルス禍と伝統芸能と保存技術 前原恵美
劇場等における感染拡大防止対策としての換気調査と飛沫観測 奥田知明

Ⅵ 資料篇
〈失われた公演〉リスト抄
新型コロナウイルスと演劇年表
出品物一覧

= = = =

 

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