Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

やんばる国立公園、米軍北部訓練場のグレーゾーン部分も対象であるべきだ

2016-06-21 | Weblog
6月21日付けの琉球新報によれば、「やんばる国立公園」を環境省が前日に決定、「北部訓練場は除外、世界遺産へ弾み」とのことである。新聞の図表をそのまま引用することは避けたいのだが、あまりにもうまくシンプルにまとめてあるので借用させていただく。
記事本文によれば、「やんばる国立公園」に指定されたのは、本島北部の国頭、東、大宜味3村にまたがる陸域と海域約1万6300ヘクタール。「国内最大級の亜熱帯照葉樹林が広がり、固有動植物や希少動植物が生息し、多様な生態系が複合的に一体となった景観が特徴。10年度に実施された国立・国定公園総点検事業で「わが国を代表する傑出した地域である」などと評価されていた。政府は指定地域を含む「奄美・琉球」について、世界自然遺産登録を目指す考えで、国立公園化によって開発を規制し、環境を守る体制を強める。」としている。
そして、図表を引用させていただいた主な理由がそこなのだが、「指定地域に米軍北部訓練場(約7800ヘクタール)は含まれていない。」と、ある。
「国立公園」になれない、このグレーゾーンの全てが「米軍北部訓練場」である。
もちろんここには、高江も入っている。
朝日新聞によれば、「水辺のマングローブ林、石灰岩が浸食されてできたカルスト地形など多様な生態系、天然記念物ヤンバルクイナやオキナワトゲネズミ、ヤンバルテナガコガネ、ノグチゲラ……。環境省によると「これまでの国立公園は景勝地が多かったが、多様な生き物を育む生態系と一体になった新たなタイプの公園として指定する」という。」。
そして、「日米両政府が一部返還に合意している米軍北部訓練場は含まない。返還後に扱いを検討するという。」と、している。

こんな広大なグレーゾーンを内包した「国立公園」など、おかしいではないか。そんなにみごとな自然なら、まるごと米軍から返還してもらわねばならない。
「米軍北部訓練場」の、オスプレイの轟音と振動、訓練の悪影響、汚染等から、ほんらい「国立公園」になるべき対象の自然を、守るべきである。

沖縄の生物たちの守護神・アキノ隊員こと宮城秋乃さんは、最近、オスプレイとトンボが同じ空を飛んでいる写真に「沖縄を飛んでいいのは、虫と鳥とコウモリとウルトラマンだけ。(2016.6.17沖縄本島中部)」というキャプションをつけた。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=887159981406802&set=a.108832335906241.10357.100003384259284&type=3&theater
ご本人のコメントによれば、「「非戦を選ぶ演劇人の会」さんの「やんばるを飛んでいいのは、鳥と虫と、自由だけ」を模倣しました。」とのことである。
米軍基地・オスプレイパッド施設に反対する高江住民の会に「非戦を選ぶ演劇人の会」贈った、あの横断幕のコピーのことである。文案作成者としては名誉なことだ。
もともとアキノさんは「やんばるを飛んでいいのは、鳥と虫と、自由だけ」について、「コーモリも入れて!」と言われていた。
もちろん私としても、オスプレイよりはウルトラマンに飛んでいてほしい。
コメント
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