Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

『野鴨中毒』 ベトナム作業の日々

2016-05-10 | Weblog
ハノイに来て、五日。
昨日は稽古はなく仕込みのみ。ベトナムメンバーのワークショップはしている。
美術のトゥアン氏が島次郎氏デザインの円形の床を地がすりに描いた。見事である。日本側スタッフと共に色調を微調整。照明が決まったところで最終的な仕上げとなるはず。
今日は照明作業中心の日。

『野鴨中毒』は、江戸糸あやつり人形結城座 × ベトナム青年劇場 日越国際協働制作なのだが、この「国際協働」は、具体的にはベトナム・日本のスタッフ・キャストが「協働作業」をするということである。ベトナム青年劇場のスタッフは日本に来て一ヶ月一緒に作業したが、今度は私たちがベトナム青年劇場の懐に入って、共にいろいろなことをしているのである。
「ベトナム青年劇場流」は、いろいろある。それらは公共劇団=公共劇場の長い歴史の中で築いてきたものである。「ベトナム青年劇場流」と日本の交流は、私たちの後に、劇団四季、神奈川芸術劇場(KAAT)との共同作業へと続いていく企画である。
劇場の表の、縦4メートル超の、大看板、もう1種類。よく見るといろいろ工夫がしてある。他にも横型の別なデザインの大看板もある。美術のトゥアン氏は凝り性なのである。



『野鴨中毒』ハノイ公演詳細は以下の通り
………………

江戸糸あやつり人形結城座×ベトナム青年劇場
日越国際協働制作『野鴨中毒』

原作:イプセン
脚本・演出:坂手洋二
人形美術・衣裳:寺門孝之
音楽・生演奏:太田惠資
出演:十二代目結城孫三郎、レ・カイン、グエン・タイン・ビン(ベトナム青年劇場) ほか

舞台美術:島次郎
照明:齋藤茂男
音響:島猛
舞台監督:森下紀彦

<ベトナム青年劇場スタッフ>
Dang Minh Tuan(舞台美術・舞台監督)
Nguyen Anh Tuan(音響)

国境や文化の境界を越えて、結城座+坂手洋二がイプセン最高傑作『野鴨』に挑む!

日本の古典文化のひとつ「江戸糸あやつり人形」を継承する結城座と、ベトナム青年劇場との国際協働制作による人形芝居。12代目結城孫三郎はじめ人形遣いたちが寺門孝之デザインの人形をあやつり、ベトナムの国民的大女優であるレ・カインと競演します。演出に現代演劇の旗手・燐光群主宰の坂手洋二を迎え、アジアの芸術力を結集し、イプセンの戯曲『野鴨』を再構築していきます。様々な要素が融合した今まで見たこともない舞台にご期待ください。


○ハノイ公演 

於 : ベトナム青年劇場

5月13日(金)20:00開演
5月14日(土)20:00開演
5月15日(日)15:00開演


http://www.youkiza.jp/sp/vietnam/
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