Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

反動化する明治大学 許されざる「自粛」

2014-06-20 | Weblog
日本ジャーナリスト会議(JCJ)とマスコミ九条の会が十九日に開くはずだった平和をテーマにした集会が、会場予定だった明治大に開催一週間前になって利用を断られ、急きょ文京区民センターに変更を余儀なくされた。
集会は「安倍政治と平和・原発・基地を考える緊急集会」で、ジャーナリストの青木理さんや金子勝慶応義塾大教授らが登壇し、集団的自衛権などを通して平和を考える内容。映画『標的の村』の三上智恵監督も登壇する予定だった。
東京新聞の報道によれば、大学側が利用申請書と主催団体の会員名簿、集会内容の詳細の提出を教員に求め、「会員名簿は個人情報」と断ると、利用が認められなくなったという。
主催者は昨年までも特定秘密保護法を考える集会などで同様に申請し、そのまま利用を認められ、学内開催を呼びかける告知もしていたという。
大学広報担当によると、今月上旬、学内で会場利用の手続きを「厳格化」。五月に学外の団体が村山富市元首相の講演会を開いた際、約十台の街宣車が大学周辺を回ったり、今月上旬の集会で隣の教室の授業をほかの教室に変更するといった出来事が続いた、と説明している。主催者によると、これまで集会で利用制限されたことはなかった。
文京区民センターでの講演は、この明治大学による拒否についての報道効果の反動でか、400人近い人数が集まったという。

予定だったのは明大の「リバティタワー」だ。
リバティって、自由のことじゃないのか。
大学が、自治、表現を守る自由の場であることが、保たれなくなっているのか。
大学側は「学生の安全を第一に考えた」とするが、原発や平和のことに限らず、いったい今の社会の現状でどのように「安全」が保たれているというのか。

と思ったら、明治大学は、更に別な講演会も拒否したという。
6月27日開催予定の「沖縄戦首都圏の会、第8回総会・記念講演会」。「沖縄の論理と心情」と題された、前泊博盛沖縄国際大学教授の講演である。
前泊さんは早稲田大学などでも講演してきた人である。米軍基地をウルトラマンに例えるユニークな語り口で知られる。
この講演会は豊島区区民センターに場所を代えて行われるらしい。

表現・思想の自由、公開の原則はどこに行ってしまうのか。
こうした動きが広がると、日本という国はほんとうにひどい「自粛国家」になってしまう。
飼い慣らされることに馴れすぎたのか!
コメント (1)
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