A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

memorandum 297 おそれ

2016-05-26 21:48:02 | ことば
自分の環境とどうもしっくりいかないと思う若い人たちは、職業を選択するにあたっては、可能な場合はいつでも、気心の合った仲間が得られるチャンスのある仕事を選ぶようにつとめなければならない。よしんば、そのために収入が相当減るとしてもである。若い人たちは、こんなことが可能だということをほとんど知らない場合が多い。なぜなら、彼らの世の中についての知識はひどく限られているため、わが家で慣れっこになっている偏見が世の中全体に広まっている、と思いこみやすいからだ。
ラッセル『ラッセル幸福論 (岩波文庫)』安藤貞雄訳、岩波書店(岩波文庫)、1991年、145頁.

就活をしている若い人に伝えたいものだ。そして、転職活動をしている私自身にとっても念頭におきたい指針である。進学に美大を選んだのも同じ理由だったし、仕事探しも収入優先ではなかったのも、私が生きられる環境を優先に考えたためである。そして、これから私はどんな仕事につくだろうか。どんな仲間が得られるだろうか。不安でもあるが、楽しみでもある。