京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

雁来紅

2012-10-12 21:13:16 | 季節のことば
ガンライコウ、葉鶏頭のことです。

        
        ハゲイトウ:ヒユ科熱帯アジア原産
        雁が渡ってくる頃に葉が赤く色づくので雁来紅と呼ばれています。漢名を
        日本語読みにしたものです。

              
              枕草子に「かまつか」という名で登場しています。取り立てる
              ほどでもないけれど「かまつか」の花は風情がある。
              「かまつか」という名前はいただけないけれど、雁が来る花と
              書く漢字はいい、と清少納言は言っています。

              私も「雁来紅」という名前が好きです。

        
        これも雁来紅にふさわしいけれど、こちらはケイトウ、ハゲイトウとは遠い親戚。
        今、まさに紅色です。

              
              ケイトウは鶏頭、つまり鶏のとさかに似ていることから
              付けられた名ですが、これもまさに!詩的ではないけれど。

        
        ケイトウは万葉集にたくさん歌われていますから、日本には古い時代に入ってきたことが
        わかります。万葉集では「韓藍(からあい)」と言われていました。韓の染料のことで
        濃い紅色のことです。

        今は園芸種が多く、ケイトウもハゲイトウも色とりどり、形もさまざまになりました。

        でも、秋真っ盛りを知らせてくれる草花には違いありません。
               

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