我輩は凛太郎である。
本当に久しぶりの登場だ。ボクの話を待っていたみなさんは、待ちくたびれてしまったかもしれないね。
今日、母ちゃんはいつもより早く起きて・・・
「今日は母ちゃんはお仕事やから、朝の散歩はないしな、お留守番頼むで」といつものようにウソをついてボクタチを留守番させた!
ボクはまだとても小さかった頃「お仕事やし、賢こうに留守番しててな」と出て行く母ちゃんを見送り、帰ってきたら「おりこうにしてたか?ご褒美あげよな」とオヤツを貰う日々がとても長い間続き、本当に長いことヒトリで留守番をさせられていた。
その頃の条件反射で、おりこうにしていようと思ってしまうのだ。
だから「お仕事」と母ちゃんが言うと、つい玄関で見送ってしまう。小さいころのクセってコワイね。
けど、この頃の「お仕事」はたまーにしかないので、多分ウソだということに薄々感づいている。
なので、帰ってきたら他所のワンコのニオイがしていないか、美味しいニオイがしていないか、ハクにも一緒に点検するようにと声をかけ、それは厳しく二人で点検している。
点検が終わったら、ご褒美の要求をすることは忘れない。
これはボク一人だった頃より、ハクも加わって「くれーーーー」と2重音声で言うから、母ちゃんは、あまりにやかましいからくれずにいられなくなる。
こういう時、ハクも役に立っている。
いつものように帰ってきたら「ちょっと待ってて、もうすぐ散歩行くから」としばらく待たされてから散歩。
まあ、今日はちゃんと散歩に行ったから、よしということにしておこう。
時たま「あーーーアカン、しんどいからちょっと寝る」とか寝てしまって「ゴメン、今日散歩なし」と言う時もあるからね。
今日の散歩は気持ちよかったよ。
地面はぬるーくなっていたし、風も気持ちよかったし。
母ちゃんはボクを見ながら「大丈夫か~」「車乗るか~」「もうちょっと歩けるか~」と、気にしながら歩いてくれているのも結構気に入っている。
散歩の時くらいしか、ボクラのことを見ていないような気がしているからね。
ハクも時々母ちゃんを見ているけど、母ちゃんはハクとのアイコンタクトが上手くできていない。
ボクを見るほど、ハクを見ていないということもある。
まあ、ボクは体も弱いから、気にしてもらって当然という気持ちもあるけれど、ハクが時々気の毒に思うこともある。
そういうこともあるせいか、ハクは母ちゃんの言うことを1度で聞かないのかもしれない。
だから、要領の悪いハクは「あんたはなんで、いつも1回で言うこときかへんの!」と怒られている。
ハクはボクほど、母ちゃんの話すコトバを理解していないから、時々ボクが通訳している。
ハクは、ボクが寝ているのを確認してから、母ちゃんに甘えようとしていることなんかも、ちゃんと知っている。母ちゃんが「あんたも抱いてほしいんか」と聞いて「よっこらしょ」膝の上に抱く。
そういう時、しばらくは目をつむっているけれど、やっぱり怒ってしまう。
ハクはボクに怒られると、大きな体を小さくして、母ちゃんの膝の上で緊張しているのがよくわかる。
しつこく怒ると、母ちゃんの膝の上から降りようとするけれど、母ちゃんがハクを抱きとめて
「凛太郎、あんたはさっき抱いたげてたやろ。ハクかて抱っこしてほしいんや」と言って、ボクの怒りは拒否される。
そういう時ボクの怒りのボルテージは止まらなくなって、ますます怒るから、ハクはとうとう降ろされることになる。
「勝った!」とボクはほくそ笑んで、次は抱っこしてもらえると思うのだけど、ボクの期待は無残にも打ち砕かれる。
まあ、ボクもいろいろ苦労があるけれど、ほぼ毎日母ちゃんがいる生活が気に入っている。
ではまた明日も来てね。
ボクのヒトリゴトを読んでくれてありがとう。by凛太郎
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