我輩は凛太郎である/そしてその母紗夢猫(しゃむねこ)である+ワン!

凛太郎♂(18歳)ミニチュアダックスとハク♂(13歳)和犬雑種+その飼い主ニンゲンの皮を被ったネコ婆♀が繰り広げる日常

アマランサスの悲劇

2007-01-03 18:58:47 | 里山暮らし
 アマランサスの種を蒔いたことは前に書いたと思う。
 そのアマランサスは食用に購入したもので袋にはペルーが原産国、「古代インカ帝国からの贈り物、アンデス地方で有機栽培されたヒユ科の穀物です」と書いてあった。
 ネットで調べると「完全栄養食品」であるとか、ちょうど借りていた「一条ふみさんの自分で治す草と野菜の常備薬」(自然食品通信社)という本の中では葉はシュウ酸が強いので、ゆがいてアクだしをして油炒めで食べるとか、乾燥させてお茶にすると更年期障害にいいらしいという記述があった。実験好きの私はいずれも実行した。葉の油炒めは私の口に合い美味しかった。お茶は美味しいとは感じられないけれど飲める。
 そして、肝心の種は直径1ミリ程で、穂から収穫するのがなかなか大変そうだという予想はできた。
 背丈は2メートルほどにもなり、風雨で倒れてしまったので添え木をしたが、また倒れた。よほど土から養分を吸い取るのか、アマランサスを植えたところは雑草も生えなかった。
 何度も倒れたので、穂の収穫の時、土のついてなさそうなところだけ刈り取った。刈り取る時期もよくわからず、1部は種が放出したあとのようなものもあった。種の収穫作業が大変そうなので、すぐにはやる気が起こらず軒先に放置していた。このままの状態で年越しさせるのもなんだかねと思ったのが12月も終わりに近づいた休みの日、風の強い寒い日だったが、やっとこさ作業をする決意をした。
 近所で箕(み)という穀物の中の殻やゴミなどをふるい分ける道具を借りてきて、収穫した種は少し土がついていたようなので、お菓子などを作るときに使う粉フルイに入れた。そうすると土だけ漉せた。
 カラダが芯まで冷え、やっと作業が終わり立ちあがった時、なぜか傍にいた凛太郎がふいのことにびっくりしたのか飛びのいた。悲劇が起こった。凛の足が粉フルイを踏んだのだ。

 いと哀しい。今までの努力はなんだったのか。アラマンサスは見事に全部フルイから出てしまった。あきらめ切れず、箒とちりとりで少しは回収したものの、石も土も一緒。はて、これはどうしたものかと思いつつ、そのまま年越しでフルイの中に入ったまま今日にいたっている。
 そして恐ろしい予想が1つ。あの庭にちらばった種の皆さんが発芽するかもしれないということだ。アラマンサスは大変なので2度と植えまいと思ったのだが、こぼれてしまった種には芽が出てからしか対処できない。今年は雑草の中にアラマンサスが増えるかもしれない。