我輩は凛太郎である/そしてその母紗夢猫(しゃむねこ)である+ワン!

凛太郎♂(18歳)ミニチュアダックスとハク♂(13歳)和犬雑種+その飼い主ニンゲンの皮を被ったネコ婆♀が繰り広げる日常

あずき

2005-09-26 18:22:18 | 里山暮らし
 今日、配達先の庭先にアズキが干してあった。そうかアズキの収穫時期なんだ。私もアズキを植えていたことを思い出す。
 里山2年生の2003年、凛太郎が来た年に初めてアズキを植えた。ご近所の方に「あんたも植え」とアズキを貰ったのだ。収穫のあと、アズキの鞘をしばらく干して、実を取り出すのだが、その時は大変だった。アズキの中から白い小さな蛆虫のようなのがニュっと出てくる。びっくりしたら反射的に「きゃっ」「ぎゃっ」と声が出る。鞘ごと地面に捨てる。ニンゲンが捨てた(落とした)ものを拾ってみたいのは犬の常で、傍にいた凛太郎がすかさず咥えた。
 「そんなもん食べんとき」と言っても、固いアズキを虫ごと食べようとする凛太郎。一人と一匹でわいわいワンワン言いながらのアズキ作業。「もったいないの虫」が心にわいたので、ちょっとくらいの虫食いは平気だろうと袋に入れておいて、さて煮ようと水につけたら虫がマメからいっぱい出てきて、また大騒ぎ。けれども、自分で採ったアズキで赤飯を初めて炊いたのはちょっと感動だった。とはいえ、アズキは世話が大変なので、翌年は植えるのを止めたのだった。

 今年、いただきもののアズキを水につけたらやっぱり虫が、、、。それを処分したつもりで畑に埋めておいたら、ニョキニョキと芽が出てしまった。やっぱり「もったいないの虫」がおこって、畑に植えなおした。そして見事にりっぱな鞘がいっぱいついた。
 仕事から帰って、畑を見に行ったら、収穫できる鞘(赤っぽく色づいて、鞘が乾燥している)もいくらかあったので、早速収穫。後のことを考えたら、ちょっと気が滅入るけれど、今年は「もったいないの虫」を押さえて、穴の開いたアズキは思いきりよく処分しようと思っている。

桃ちゃんと一緒

2005-09-24 23:42:49 | 我輩は凛太郎
 今日、ボクの家に桃ちゃんがやってきた。ボクはこんなに長いこと桃ちゃんと一緒にいたのは初めてだ。8時間半も一緒にいた。
 桃ちゃんは最初、どうしてここに連れてこられたのと、ずっと門の前にいた。でもしばらくしたら、庭の探検を始めた。探検よりも出口を探していたのかもしれない。ボクの家の庭はぐるっと塀で囲まれていて、どこからも出られなくなっている。
 そのうち探検をやめて、ボクと追いかけっこをしてくれた。ボクは家の中と庭とをボク専用のスイングドアで自由に出入りできるのだけれど、桃ちゃんはドアの音が怖いみたいで出入りができない。そのうちかあちゃんが何やら大きな音を立て始めたのでその音も恐かったみたいだ。ボクはかあちゃんが何をしているのか見に行ったり、桃ちゃんのところに行って、大丈夫だよと言ったり、桃ちゃんとかあちゃんの間を行ったり来りして疲れちゃった。
 そのうち桃ちゃんはボクの登れない台の上に上がってしまった。そこからだと網戸を通して表がよく見える。降りてきてくれないし、かあちゃんは庭にいてボクを上げてくれない。ボクが情けないこ声を出していたら、見に来てくれ、台の上に上げてくれたけれど、すぐに出ていってしまう。そしたらボクはまたかあちゃんの傍にいなきゃというボクの使命に駆り立てられて降りてしまい、かあちゃんの傍に行ってしまった。するとかあちゃんは「桃ちゃんはお母さんが帰ってきはるまで淋しいから傍にいてあげ」と言う。で、ボクはまた桃ちゃんの傍に行くのだけれど、上に上がれない。
 桃ちゃんは高いところでも平気で飛びあがれるから、ボクはとても羨ましい。でも、ひとつ新しい発見があった。表で音がしたら、一緒にワンワン吠えてかあちゃんに知らせるのだけれど、ボクは庭に飛び出て音の正体を確かめに行くのだけれど、桃ちゃんは家の奥に行ってしまってワンワン吠えていた。桃ちゃんはボクより強いと思っていたけれど、怖がりさんだったんだ ということを今日知ったのだった。ボクにとっては忙しい1日だったよ。かあちゃんと桃ちゃんの間をいったりきたりの1日だったような気がするワン。ああ疲れた。

感電しちゃった

2005-09-24 20:11:11 | 里山暮らし
 8月下旬から9月上旬に寝こんでしまったことは前に書いたが、その間に庭と畑は草が生え放題、室内はカビが生え放題となっていた。
 カビに気がついたのは、ふと台所(リビングと書いた方がカッコいいのだけれど、そんな優雅な住まいではない)のコルクマットをめくって掃除をしようとした時だった。愛犬凛太郎が足を滑らすので、フローリングにコルクを貼りたいと思っていたが、フツーに業者さんに頼んで貼ったら、私の経済事情からは許せない出費になる。ご近所からいただいている新聞の折り込み広告で見つけたコルクマットを敷き詰めるのが一番安く上がるということがわかったので、昨年末に清水の舞台から飛び降りるつもりで120枚ほど買って、台所に敷き詰めた。愛犬のためならなんだってできるおバカな紗夢猫である。
 と話はそれたが、カビを見つけた時はゾッとした。今年は梅雨時に雨が少なかったので、カビは生えなかった。けれども寝こんでいた間に2回の台風があり、その間の晴れ間にも、家をほとんど閉めきったままでいたせいか、シンク下もカビ臭く、なんと食器棚までカビ臭い。シンク下がカビ臭くなるのは毎度のことなのだけれど、食器棚の中がカビ臭くなったのは初めてだ。ゾーの3乗くらいの気分になった。絶対この下にもカビが生えているに違いない。確信に近いものがあった。
 畑も庭も室内もすることは山積みだけれど、優先順位で行くと、種の蒔き時を逸したくない畑が再優先となり、畑の草を抜いて耕すことから始め、やっと食器棚に行きついた。
 台所のすぐ傍という食器棚の置き場所が悪いのかもしれない。この際移動してしまおうと、私にとっての一大イベントを実行することにした。食器を次々と出し、テーブルの上に並べていった。お気に入りのアフリカ松の一枚板のテーブルに並んだ食器は、ちょっとした雰囲気をかもし出し、お店屋さんのようだ。ちょっとだけ楽しい。
 そして、食器棚を動かしたら、やっぱりびっしりとカビがいた。白カビ。フローリングの目地に沿って溢れるように生えていた。歯ブラシに酢をつけて擦って落とし、少量の酢を入れた水で絞ったゾーキンで拭いていく。この方法が良いのかどうかはわからないけれど、そこそこ気持ちいい。
 さて、食器棚の移動先には外付けのコンセントがあって、そのコンセントは生かしておきたいが食器棚を置くと使えなくなる。そうだコンセントを移動させよう。
 かくして、道具箱からペンチやねじ回しなどを取り出し、外しにかかった。「これ素手で触ったらアブナイやろうなー」と思いつつ、作業をしていたらビリびりっ。うわぁ感電してしもた。アブナイなー。電気屋さんはこんなんする時どうしてはったやろー。コンセントの内部を剥き出しのまま、厚いビニールで覆われた線を外しにかかるが、これがなかなか外れない(今考えたら、かなりアブナイ作業だったかも)。渾身の力をこめてやっと外れた。新しい場所にコンセントを設置するには、線を切除して、付け直さなくてはいけないが、感電せずにできる方法ってあるんだろーか。そして蛍光灯のようにやっと閃いた。「そうや、ブレーカーを落としたらええんや!」
 青と白のビニールでそれぞれ覆われた線を慎重に剥いて取りだし、ネジにまきつけコンセント完成。「私ってすごい!」とちょっと感動。
 生まれて初めてコンセントというものに挑戦。壁にとりつけ、冷蔵庫のプラグを差し込み、漏電せえへんやろか、これでほんまに大丈夫やろかと一抹の不安は残ったけれど、ちゃんと通電。エライぞ私!1日がかりのイベントでした。

へびふんだ

2005-09-19 23:33:40 | 里山暮らし
 畑で、畑では感じるはずが無いと思っていた感触を踏んだ。
 なんかぐにょっと柔らかい。私は畑から畔の方へ足を出したところだった。思わず踏んだ方の足首を上げる。
 そして、視点は下へ。視界にはヘビ。私の手首くらいの太さはあったように思えた。脳が「茶色いへび」と認識するのに少し時間差があったが、認識するやいなや「きゃーーー」。心の中では「へ、へび踏んでしもた。」と声にならない声。

 ヘビもびっくりしたかとは思うけれど、ヘビは畔から畑へと入っていくところで、ヘビと私の足が出会い頭で出会ってしまった。へびは慌てる様子もなく悠然と行く。
太くて長いやつだった。

 私の叫び声を聞いた凛太郎は塀の中から激しく吠えてくれた。おお、心配してくれておる。ありがたいなーとちょっと嬉しい。「かあちゃんは大丈夫や。びっくりしたか、ごめんなー。へびさん踏んでしもたんや」と声をかけて、愛犬を安心させたつもり。

 何踏むかわからんなーと、畑作業朝の出来事。

2005-09-14 20:44:04 | 里山暮らし
 ずっと畑が気になっていたが、なかなか手をつけられずにいた。どこにも手を入れないでいたら、雑草たちがものすごい勢いで伸び放題、のたり放題。世話をしなかったらすぐに荒れるものなんだ。畑を荒らすのはいとも簡単だということがよくわかった。

 そして、久々に元気ハツラツで、しかもまる1日お休みの11日の日曜日にやっと手を入れることができた。先月末から今月始めまで発熱が続いていて10日ほどパートを休んでいたので、日曜日のアルバイトは大事をとってお休みをお願いしていたのだ(パートは4時間契約で週休2日、その収入では、食費と光熱費はなんとか賄えるのだが、区費や浄化槽の点検費用、果ては車の維持費が捻出できないので、わずかな貯金の食潰しが続いていたので、5月から日曜日だけアルバイトをしていたのである)。
 そのまる1日のお休みの朝、元気も体力もあったので、かねてから気になっていた畑作業を開始した。草抜きを始めたら、スギナが気になる。スギナを見つけたらやはり根から起こさずにはいられない。スギナを根から起こすというのは不可能に近いのだけれど、少しでも根っこの奥の方から抜きたい。シャベルを出してきてせっせとスギナ退治。
 それが済むと、備中鍬で畑の土を起こし、鍬でならし、大根や小松菜、ニンジンの種を蒔いた。夕方に作業は終わったが、カラダの節々には早筋肉痛。
 日曜に蒔いた大根と小松菜が、今日芽を出していた。たったの3日で発芽。勝手に顔がほころんできた。ああ嬉しい。嬉しいと身体もココロも元気いっぱい。

 昨日は、仕事に行く前に貰ったアスパラの苗を植え、今日はほうれん草の種を蒔いた。ほうれん草は今までちゃんと出来たためしがない。今回買った種の袋には一昼夜水に浸すと書いてあったので、その通りにした。今度はちゃんとできたらいいな。

 私は、畑や庭の世話をしていると心地よい。でも、パートとアルバイトの掛け持ちで、週1日だけのお休みでは、なかなか心地よく作業はできない。どうしても家事が中心になるので、種や穂をつけてしまっている草を、せっつかれるような気持ちで力任せに刈ったり抜いたりしていた。パートは午後からなので、午前中に毎日少しずつでもやっているのだが、室内も屋外も荒れ放題になってきた。今回久々に熱が続いて、健康って大事だと思うのと、結局二兎を追うものは一兎も得ずなのではないだろうかと思うに至った。疲労が蓄積されてしまってなかなか治らなかったと、10年来のホームドクターに言われた。加えて「なんぼ週5日で1日4時間程度のパートでも日曜日に9時間拘束の仕事はキツイで」と。もうトシやしとは言われなかったけれど。

 畑や庭を荒らして良しとしてお金を得るか、お金を得るのをあきらめて、畑や庭の世話をするか。どちらも両立させるのは体力的に無理だということがわかった。ここではたと気がついた。私は二兎ではなく三兎を追っていたのだ。もっと追っているかもしれない。。。

 パートの労働と田舎暮らしの生活が体力的にバランスがちょうど良かったように思える。ますますの倹約に励み、アルバイトは辞めて、健康維持に努めよう。身体と心が元気だったらなんとかなるもんだ。きっとなんとかなる。間に合うようになっている。間に合えばそれでいい、そういう考え方で生きていこう。

 畑の話からえらく話題がそれてしまったような。まっいいか。

風邪か夏バテか

2005-09-06 21:47:48 | 雑記
 風邪か夏バテかパートを1週間も休んでしまった。それはそれでつらいけれど、カラダが休養を必要としていたようだ。
 平熱が35度8分ほどの私は、36度を少し超えただけでちょっとボーっとなるのに、毎日ほとんど37度前後あったので、寝られること、寝られること。熱があるうちは、これでもかというほど寝られるのが、なんだか不思議だ。
 起きると、お酒が過ぎた翌日の頭痛にも似たアタマイタが続いた。とはいえ一人と一匹暮らしなので、誰かが世話を焼いてくれるわけでもなく、熱の度に大量に汗をかくので着替えのTシャツとパジャマがすぐに底をつく始末。
 1匹が手伝ってくれるわけもなく、洗濯と食事と1匹の食事の世話だけはせねばならず、時折汗まみれの布団を干すという他はダラダラと日々を過ごして1週間。この間、洗濯物を干す時にかがんだら腰がギクっ、歯茎痛も出て、あごに小さなコブがついたように見えるほど腫れるという「おまけ」もあった。
 最後は微熱にも慣れ、動くのも平気になったので、このまま平熱が少し高くなったらいいのになと思いながら(平熱が低いより高い方が免疫力が高いそうだ)、治りきっていないような、治ったようなところで、パートに復帰した。
 この1週間ほどの休みの間、愛犬凛太郎はほとんど散歩にも連れていってもらえず、室内でも遊んでもらえず、しかし、食事を終えて「寝にいこ」と言うと、尾をビュンビュン振って着いて来る。「散歩にいこ」と言って喜ぶのと同じくらい尾を振る。8月は忙しい日々が続き、あまり一緒にいてやれなかったので寝床で一緒でも嬉しかったのかもしれない。一人と一匹は寝てばかりいた。

 健康でないと働けないし、働けないとお金が稼げない、お金がないとご飯が食べられなくなる、そうなるとツライを通り越してしまうから、やっぱり健康が一番だなーと、しんみり寝床の中で思った。
 そして、散歩にも連れていってもらえない凛太郎も辛かっただろうなー。そこそこ健康でないと犬とも一緒に暮らせない。普段はあまり考えない「健康」をしみじみ考えたのであった。
 とはいえ、いつだって、喉元過ぎれば熱さを忘れる私^^;