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我輩は凛太郎である/そしてその母紗夢猫(しゃむねこ)である+ワン!

凛太郎♂(18歳)ミニチュアダックスとハク♂(13歳)和犬雑種+その飼い主ニンゲンの皮を被ったネコ婆♀が繰り広げる日常

ボクの番になってしまいました

2010-09-27 21:24:51 | 我輩は凛太郎
朝、母ちゃんに「今日はお出かけするしな。ご飯とお水なしやねん」と言われた。



(凛太郎は写真を撮ろうとして、母ちゃんがしゃがむと傍に寄ってくるので、写真がなかなか撮れないという事情があって、写真が少なかったけど、今日は玉つきオトコノコ最後の日なので、頑張って撮影)



(まだ呑気に欠伸などしております)

「今日は凛太郎がお医者さんに行って、ハクちゃんみたいになるんやで」
と母ちゃんが言いましたが、ボクまだピンときていません。



(凛太郎は話しかけると小首をかしげます。そのかしげ方がすっごく好きな母ちゃんです。今日は「そっか!話しかけたら傍によってこない。これから凛太郎を撮影する時はこの手にしよう」と思いましたです。)

「母ちゃんと車に乗って行くしな、凛太郎だけやしな」と言ってくれたから、ボクはお医者さんというのがよくわかっていないので、うれしくてルンルンです。
ハクと一緒に行ったら、ボクの助手席に後ろから侵入してくるから、ボクは落ち着いて座ってられません。

母ちゃんの膝に乗って、窓から外を見たり、飽きたら助手席に座ったり、今日は自由を楽しみましたが、着いたところは「キライ」な場所でした。

ボクはあそこに入ると勝手にカラダがブルブルします。

母ちゃんが、そんなボクに手をあてて落ち着かせてくれました。クオンタムタッチとか言うそうです。ボクは少し落ち着きました。そしたらシッコがしたくなり、母ちゃんは察してくれて、外に連れだしてくれました。ボクはシッコをしたら車の所に行き、帰ろうとしましたが、抱っこされて、またお医者さんに連れて行かれました。

お医者さんと母ちゃんが喋っていて、最後に「凛太郎、後でお迎えくるしな」とボクは置いて行かれました!

そういえば前にもこんなことがあったような…。

夕方母ちゃんが迎えに来てくれた時、ボクは吠えすぎて声が出なくなっていました。
母ちゃんが傍にいなくて、知らないところに一人だと、ボクは吠えてしまいます。

家に帰ったら、ハクに吠えられました。



めちゃ不便です。



とても喉が乾いていたので、水は飲みましたが、ご飯を食べる気にもなりません。ハクは食べてましたけど。

ボクはハクと違ってナイーブですから。でも、美味しいとこだけは食べました。エリマキトカゲでもご飯は食べられます。

母ちゃんが布団敷いたげよと行って、いつもだったら夜中まで布団を敷かない母ちゃんが、今日は早くに敷いてくれました。

でも、一人は寂しいよ。けど、今日は母ちゃんの相手をする気になれないので早く寝ます。

(こうして凛太郎も玉名市になりました。無事に手術が終わって良かったです。お医者さんは、術前の説明で「まれに麻酔から醒めないコもいますので」といつも脅かしてくれます。お医者さんも心の中では大丈夫と思っていても、そうは言えないそうです。今日はお医者さんに「そんなに脅かさないでください。私の心配が移りますから」と言った母ちゃんです。)

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母ちゃんから贈り物

2010-08-27 00:05:18 | 我輩は凛太郎
この頃出番の少なくなった凛太郎です。

母ちゃんが「アンタにエエもんこうたげたしなー」と2,3日前に言ってました。

ボクは美味しいもんだったらいいのになと思っていたのですが

な、なんと とうの昔に母ちゃんがあきらめたと宣言していた
(写真のコトバに続きます)


誕生日にも何もこうてくれへんのに、アヤシイ。
ちなみに(写真のコトバに続きます)


母ちゃんはこの頃はまっているブログのホピさんが服を着ている写真を見て、ボクにも着せたくなったのではないかと思っています。

その昔、服を着せられたことはありましたが、イヤでたまらなかったので、着せられても着せられても脱ぎました。そしたら母ちゃんは「凛太郎に服を着せるのはあきらめた」宣言をしていたのですが。

どういう風がふいたのでしょうね。
きっとめちゃくちゃ安かったに決まっています。

ボクをみて「にあってるやん。ええやんそれ」と嬉しそうに言うから、ボクもまんざらではありません。
なんと言ってもボクにだけです。ハクにはありません。

そうなんです。ボクこの頃「ひがみ根性」バリバリです。

ハクには大きなケージや、大きな車のシートカバーや、何でも大きなものばかり買ってあげてる母ちゃん。ボクのは小さなシートカバーに小さな抱っこバック。
リードかて、ハクのは長くてボクのは短いし、冷え冷えマットもハクには2枚でボクには1枚やし。

ボクはカラダは小さいけど、何でも一緒にしてほしいです。ボクの方がお兄ちゃんやのに

ひがみ根性イッキ爆発しました~
あーすっとした!

そうそう服の話。
着た感じが悪くはなかったので、この暑い中、母ちゃんのためにしばらく着てあげましたが、ボクがもがいているのを見て脱がしてくれました。

クッションもええ寝心地でした。
でも、母ちゃんには(写真のコトバに続きます)



と言うておきました。

母ちゃんの声!あんな~凛太郎、ひとつ言うておきたいことがある。
母ちゃんは自分のもんはほとんどこうてへんのやで。時々食べるもんは買うけど
凛太郎にはまだオモチャとバリカンもこうたんやで。
今月の給料、貰う前から、凛太郎とハクのもんばっかり買うてるし。なんぼも残らへんな~。でも、かしこうに留守番してくれてるしな。
おもちゃはホピくんと一緒のワンダーボールやで。
楽しみにしときな~

凛太郎の声

やっぱり、影響されてるし。でも、おもちゃは楽しみや~~ワンワン。
そんなんやったら、なんぼ影響されてもええワン!

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食事中です

2010-08-17 22:49:35 | 我輩は凛太郎
母ちゃんは、ボクが一人でご飯を食べるのを喜びます。
ボクはあまりかまってもらえないと、ハンガーストライキに入ります。
わりとしょっちゅうストライキをします。

留守番だけやと寝ているだけやし、お腹も減らないし、健康上には問題ありません。

でも、かまってほしいのでストライキは度々しますが、この頃は度々しすぎてかまってもらえなくなりました。

前は抱っこで食べさせてもらえたのですが。。。

それで、しょうがないので一人でご飯を食べます。





母ちゃん:顔がほころぶ凛太郎の足です。ズリっと開いてます。


ハクやし:ボクはいつでも一人で食べてるし!

母ちゃん:ハクはお利口やで

凛太郎:なんかボクのこと言うてる?

母ちゃん&ハク:言うてへん 言うてへん~



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凛太郎から近況報告

2010-07-26 19:31:54 | 我輩は凛太郎
お久しぶりの我輩は凛太郎です。
今日は26日だから、でハクが来て4ヶ月。母ちゃんのワンコになって1ヶ月です。

ハクはボクをコツいたりするけど、ボクは寛大なので許します(ウソです)。
相変わらず、ビビってしまいます。

ハクがきてからボクの生活は激変(大げさかも)し、正直ちょっとつまらないです。
母ちゃんは失業とかで、毎日家にいますが、最初のうちは草ばっかり相手に遊んでいて、最近はパソコンで遊んでばかりです。

ただでさえ、かまってもらえないのに、ハクをかまっている母ちゃんをみたらボクは吠えます。キッパリ。

ま、かわりばんこですが、ボクの頭を撫ぜ、ハクの頭を撫ぜ、ボク優先になるように気は使っているようです。
ボクとしては、もっと気を使ってほしいところです。

でも時々、美味しい物を食べるとき「凛、シっ!」と指を唇に持って行き、ナイショでくれます。ボクは賢いのでこういう時は「はよくれ」と鳴かずに静かにバレないようにじっと待っています。
それでも最後は「これハクにあげるしな」と持って行きます。そういうところは許します。

ボクの具合が悪かった間、母ちゃんはハクとだけ散歩に行っていました。
だんだんよくなってきたら、ボクが先にちょっとだけ、その後、ハクがながーーーいこと行ってました。許せん!

ボクらは二人とも、どちらか片方残されるのがすごくイヤで、どっちも残されたら吠えます。

母ちゃんは「静かに!たのむしほえんといて」と言います。ボクらが吠えると近所で「じゃかわしわい爆弾」が炸裂するからです。
そんなこと言われても犬は吠えるもんやし、困ります。

先週から、ボクもやっと一緒に行くようになりました。ボクはハクがちょっと怖いけど、3人一緒がいいと思うようになってきました(全部ホントではありませんが、半分くらいはホントです)。

母ちゃんは家を出る時も、ハクが先に出たら「やり直し」とハクに言い、ボクが先に出るようにハクをしっかり押さえて気を使ってくれています。
ハクもちょっと練習のかいがあって、後から出られるようになってきましたが、まだまだ練習が足りません。

母ちゃんは3人一緒の散歩では、ボクの方ばかり見ていてくれています。
ちょっとしんどそうだったら「抱っこしよか」と声をかけてくれます。
ボクは大丈夫なときは、そのまま歩き出しますが、シンドイ時は母ちゃんにお尻を向けます。
ボクの抱っこの仕方は胴に手を入れて抱いてくれるから、その方が抱っこしやすいからです。

でも、ボクは賢いので、あんまりしんどくなくてもこの手を使っています。

そうそう、母ちゃんは来月2日から、また働きに行きます。ボクは留守番犬に逆戻りです。でも二人で留守番は悪く無いです。

母ちゃんは、冷え冷えマットこうたげるしなと、近くのホームセンターに電話で聞いてくれましたが、売り切れてなかったそうで、PCで一生懸命長いこといろいろ探して、一番安いのを見つけて喜んでいましたが、またなんか他のものも買ったみたいです。はっきり言うて楽天の罠にはまったアホです。
ボクは7年も母ちゃんと一緒にいるので、少しはわかっています。

ボクは来るのがちょっと楽しみです。

母ちゃんからヒトコト
そらアホやとは自分でも思ってるけど、今日買(こ)うたんは、あんたらのもんばっかりやしな!
ポイントがつくとか、送料無料とか、しっかり比較検討してたし、時間かかったんやし。
あっ ベーグルもこうたな。ずっと食べたかったの我慢してたけど、お試しで1000円やったから。ポイント10倍やったし。

けど、ハクのための後部席ドライブシートカバーと、凛太郎の助手席シートカバーに凛太郎が散歩の途中でシンドなった時のためのスリングバックたらいうのと。
かも。

凛太郎です。
母ちゃんは「お試し」と「送料無料」と「ポイント10倍」に弱いです。ポイントたまったら、また何か買うのです。お バ カ です~

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お久しぶり凛太郎です

2007-09-10 22:12:10 | 我輩は凛太郎
 お久しぶりの凛太郎です。2007年夏も終わろうとしていますね。ボクの住んでいる伊賀市の旧青山町の今夜は寒いです。この夏はボクにとっては流行?の「スローリッチライフ」でした。なぜって かあちゃんがずううっと家にいたからです。だからかあちゃんが何かを食べる度に、ボクにもおすそ分けがあったから。
 なんと言っても一番はアイスクリーム。二番はアイスクリーム、三番はアイスクリーム。暑い日はアイスクリームにかぎります。
 8月の終わりに無添加ササミジャーキーというのをどこかから送ってもらって、これもすごく美味しかったです。最近のお気に入りです。
かあちゃん曰く「凛のご飯も無添加なんやで。あんたは小さいからええもん食べとかんとな」です。小さい体には農薬とか添加物とかがたまったらアカンというのがかあちゃんの考え方のようです。でもボクには難しいことはわかりません。
 旅行にも行きました。ボクの生まれた京都です。写真は実家のじいちゃんがとってくれました。ボクはあんなこともさせられるのです。大好きなガムのためなら我慢してやります。かあちゃんは時々、何かをやらせようと真剣になります。そういう時はなかなか忍耐強いです。いつもは短気なのに。
 この夏は、最初に肋骨骨折で、次にギックリ腰で、そして足指骨折とついてなかったみたいです。特に最後の足指骨折は「またかいな、いつもあちこちで打って」とボクは思いました。かあちゃんがあちこちぶつかるのは日常茶飯事(ボク難しい言葉も覚えました)だからです。でも折れてしまったんですねー。毎日昼休みも取れないで働いていたから栄養が足らなかったのかもしれません。
 でも本人はゆっくりできて喜んでいたみたいです。会社から怒られてしょげていた時もありましたけど。ボクもずっと一緒で嬉しかったです。ホントのことを言うと嬉しかったのは最初の3日ほどだけで、後は疲れてしまい、かあちゃんの後をついて回るのはやめました。それにものすごく暑かったしね。かあちゃんもボクが疲れるのを知っていて(だっていつもは留守番ばかりなので、サークルで寝てばかりだもん)「凛好きなとこで寝てたらええで」と言ってくれていました。
 かあちゃんはまだ休んでいます。今度の日曜日から働きに行くそうです。最近はずっとパソコンの前にいます。お医者さんから「草抜きもしたらアカン」と言われたのですることがないみたいです。
 パソコンにむかって「ああわからん」とか「なんでー」とか時々唸っています。ボクはあんまり遊んでもらえないので、かなりつまらないですが、かあちゃんが家にいるというだけでなんだか安心です。
 そうそうこの夏は家の中にアマガエルさんやバッタさんも遊びに来てくれたので、ボクの相手をしてもらいました。かあちゃんはバッタさんはちょっと苦手みたいで「りんー、助けて~」と呼びます。ボクは「かあちゃん語」が少し理解できるので、すぐに行ってかあちゃんを助けます。かあちゃんは「ボク語」がいまだにわからないようです。困ったもんだ。
 ま、そんなこんなでボクの夏は終わりました。

ボクは見た

2006-11-22 19:09:09 | 我輩は凛太郎
 先週の月曜日、かあちゃんがじいちゃんの按摩の治療を受けるので、ボクも一緒に連れられてボクの実家に帰った。
 最初、かあちゃんは「凛、どうする?実家にはニャンコのミケがいるから、あんた疲れるだけかもしれへんし。お留守番してるか?」とボクに聞いてくれていた。ボクとしては、普段は留守番ばかりだし、家にいてもかあちゃんは何かしていて、ボクとほとんど遊んでくれないので、かあちゃんと一緒にいられる時はできるだけいたい。それにドライブは、ずっと一緒にいられるし、途中で美味しいものも食べさせてもらえるから大好きなんだ。
 ま、ボクに聞いてくれたところで、ボクが返事をしてもかあちゃんはワン語を理解できないから、ボクの気持ちは届かない。
 悩んだかあちゃんは、じいちゃんに聞いていた。それで「凛、明日は一緒に行こな。ニャンコいるけど、大丈夫か~?」ということでボクの同伴はじーちゃんの鶴の一声で決まったわけだ。
 かあちゃんが按摩に行ってしまったら、ボクは一人取り残される。この日は台所の隅でじっとしていた。ホントに不安だ。ニャンは飛ぶし、、、。
 ボクの不安で孤独な時間がどれだけ過ぎただろう。やっとかあちゃんが帰ってきた。早く帰りたいけど、かあちゃんはいつもボクの実のとうちゃん、かあちゃん、姉ちゃんと、おまけにニャンコにまで仲良くスキンシップを楽しんでからしか帰らない。ニャンコは炬燵に入っていたのに、わざわざ出してもらって、ボクの反応を見ようとするから、性格悪いゾ!かあちゃん。ボクは逃げるしかないんだー。

 しばらくして、姉ちゃんがニャンコにしたことをボクは見た。少し離れた安全圏と思える場所でだけど。
 姉ちゃんはスゴイというかなんというか。それは恐ろしい光景だった。
 姉ちゃんは、ニャンコの顔を足で踏みつけていた。ニャンコは床に横になって倒れている。そしてどうもニャンコの顔のあたりを舐めていた。ニャンコは何も抵抗しない。されるがままだ。姉ちゃんはそれを無表情でやっていた。無表情はコワイ。あれは姉ちゃんの愛情表現なのかもしれないという噂をニンゲンがしていた。
 それにしても、ニャンコを足で踏みつけておとなしくさせるなんて。姉ちゃんはコワイ。

災難は続いた

2006-09-20 22:53:46 | 我輩は凛太郎
 じいちゃんの家では、とんだ災難にあった。けれど災難はそれだけではなかった。明くる日からかあちゃんがずっと家にいたのだ。
 配達のパートをしている仕事先で、かあちゃんが乗る車がなくなったそうだ。それでお休みになったらしい。ボクはかあちゃんと一緒なのは嬉しいが、はっきり言って1日中、かあちゃんが家にいるととっても疲れるんだ。災難というのはこのことなんだ。
 いつもならかあちゃんがお仕事で留守番をしている間、ボクはすることもなくサークルの中で、ずっと寝ている。ところがかあちゃんが家にいると、ボクの本能はかあちゃんの傍にいることを選ぶ。家にいるかあちゃんは何かしているから、かあちゃんの行く先々にボクはついて行く。
 かあちゃんが石垣の草抜きを始めれば、石垣の内側の塀の中でずっと待っている。畑に行けば、畑に一番近い塀の傍で待っている。ボクってなんてけな気ななんだろう。ね、そう思わない?
 かあちゃんは「凛太郎、おうちの中で待ってて、寝ててええさかい」と言ってくれるけど、忠実なボクとしてはそんなことはできない。とはいえ、じいちゃんちのハードな災難でヘトヘトだったボクは、翌日は不覚にもかあちゃんが庭仕事をしている傍で眠りこけてしまった。翌日は汚名挽回と待機の姿勢でがんばった。
 しかし、三日目にもなると、疲れがたまって、、、。ボクはかあちゃんの言葉に従って、少しは家の中で休憩もしたけれど、やっぱり気になるので、何か物音がすると庭に出てかあちゃんの安否を確かめる。その上電話が鳴ったら、かあちゃんに知らせる役目もある。これは鳴き声を変えるから、かあちゃんは電話がなっていると察してくれて飛んで帰ってくる。でもかあちゃんが受話器を取る寸前に電話の音は止まる。ま、いろいろとボクも忙しいんだ。
 こういう日々が5日続いた。ボクはもうヘトヘト。6日目、やっとかあちゃんは仕事に行った。7日目も行ってくれたので、やっとボクの日常が戻ってきたと喜んでいたのに、その次の日からまた家にいる。嗚呼。
 世間では「亭主元気で留守がいい」というコトバがあるそうだけど、ボクは「かあちゃん仕事で留守がいい」。
 さっき、会社から電話があったみたいだ。「凛太郎、車戻ってくるんやて。明後日から、またかあちゃんお仕事行くしな」と言っていた。今度こそホントにボクの日常が戻ってくる。ほっ。
 そうだ、ひょっとしたら、災難はボクだけでなく、仕事がなかったかあちゃんも災難だったかもしれない。そういえば、最初はなんか暗かった。けど「毎日お休みで嬉しいなぁ。凛太郎、一緒にいられてええやろ。ラッキー」と脳天気なことを言い出して、明るくなった。
 ボクはそういう脳天気なかあちゃんがわりと好きなんだ。

ボクの災難な一日

2006-09-12 19:16:58 | 我輩は凛太郎
 昨日、ボクはかあちゃんと一緒にじーちゃんの家に行った。かあちゃんがじーちゃんに按摩をしてもらっている間、ボクはいつもじーちゃんの家で待っているのだ。
 いつものように、かあちゃんがじーちゃんの奥さんにボクを預けた。そこにはベルパパ、ティアラママ、マロン姉さんがいる。でも、今日はボクが見たことのない生き物がいた。
 小さくて、フワフワしていて動いている。かあちゃんは早速それを抱いて「わー、かわいい」とでれでれとしていた。
 「ボクは知らないぞ、そんな生き物」と怖々かあちゃんに抱かれたそれを見ている。
 「凛、かわいいやろ、ネコやで」とボクの鼻先に近づけてきた。
 「えっ それがネコ?」ボクの身体は一瞬に緊張。そして飛びのいた。
 
 ボクは、大きなネコは家でも見ているし、ボクの庭に侵入しようとしたらいつも吠えて追い払っている。でも、かあちゃんには内緒だけど、一度だけネコに飛びかかられて、あやうく逃げたことがあった。その時ボクはキャウインと言ってしまい「かあちゃんが家の中から凛太郎どうしたん?」と言って出てきた。その時、ネコは早々に立ち去っていたので、ボクの情けない姿をかあちゃんに見られることはなかった。
 ネコは飛ぶし、ボクより大きいし足が長いし、実はちょっとコワイんだ。でもこんなネコは初めて見る。それ、ホントにネコ?かあちゃんの手のひらに乗っているのに、ネコ?動いているし飛ぶし。
 ボクの心は戦々恐々。なのに!かあちゃんは行ってしまった。

 ボクの朝ご飯は子ニャンに盗られた。ボクは怖くて近づけない。そんなボクにパパワンが後ろから襲ってくる。マウンティングばかりしかけてくる。
 やがてかあちゃんが帰ってきた。かあちゃんに奥さんが言っている「ティアラの生理が終わったとこで」。かあちゃんが言っている「ベル発情してるの?」。
 パパワンはめちゃくちゃしつこい。ボクもしつこいとかあちゃんによく言われるけれど、パパ似だったんだ。それはともかく、ボクは子ニャンから目が離せない。だからパパワンのマウンティングから逃げたいけど、目の前のネコが怖いからされるがまま。子ニャンがいつこちらにやってくるかわからない。ついに来た。もうボクはプライドを捨てた。キャウインと叫ぶや逃げた。それを見たニンゲンたちが笑っているけど、ボクにはもうどうでもいい。コワイコワイコワイ。
 子ニャンから逃げ終えたらパパワンがマウンティング。
 「ボク息子なのに!」とうとうパパワンはボクの背中に射精。「ほんまにもう!!!」
 この日、ボクは前門の虎(こ)ニャン「肛門」の狼パパで災難日だった。
 
 かあちゃんの車に乗るやダウン。あ~疲れた!!!

どうにも動けん

2006-04-19 11:04:53 | 我輩は凛太郎
 昨日、ボクの首筋にダニを発見したかあちゃん。一生懸命捕ってくれたのはありがたいが。案の定、今朝薬を塗られた。薬とわかるとボクは逃げ回るのだが、かあちゃんの迫力に負けてしまうのと「美味しいもんあげるさかいに」にのコトバに弱いので捕まえられることになってしまう。
 ボクはあの薬が嫌いで嫌いで。塗られた後はそこいら中で身体をくねらせ、なんとか取ろうとするのだけど、ボクの首の後ろはどういうわけかどこにも擦りつけられない。で、いつものように始末の悪いかあちゃんの服が床の上にあったので、そこに擦りつけようとしていろいろやっていたら、穴があったのでもぐりこんだ。
 この時、かあちゃんは庭で草抜きを楽しんでいた。でも、ボクが家の中に入って出てこないのと、薬を塗った後なので、またどこかに擦りつけようとしているのだろうと思って探しにきた。けど、ボクのことを見つけられずに、外に探しに行って、「凛太郎、どこ行ったん」という声が聞こえている。ボクを見つけられず、家の周り一周して帰ってきた。それはそうだボクは動けないし口も動かせない。
 そして、やっと見つけてくれた。ボクはかあちゃんの黒いジャンパーの袖口のゴムにはまり込んで、袖口から目、鼻、口だけ出た状態、どういうわけか口も開けられず、吠えることもできない。いわゆる進退窮まるということになっていた。それを見つけたかあちゃんは。
 「あんた何してんの」と言って、ボクの状態を理解したとたん高笑い。
 こういう時、必ずかあちゃんは笑い出して、その笑いがなかなか止まらず、ずぐに助けてくれない。今日も思いっきり笑ってから、やっと助けてくれた。

3月6日は飛びあがり記念日

2006-03-18 16:30:50 | 我輩は凛太郎
 今年に入ってから、かあちゃんはパソコンに向かって何やら一生懸命であんまり遊んでくれなかった。ボクを見て「凛太郎のことを書いてねん」と言っていた。
 そんなある日、ボクはつまらないからひとりで遊んでいた。かあちゃんは隣の部屋でパソコン。ボクはなんとかベッドに飛び乗ろうと努力を繰り返していた。「ンガー」「ゥワン」「ムググ」といろんな声を出していた。上手く行かないのでかあちゃんが助けにきてきれたらいいのになと思っていたけど、かあちゃんは隣の部屋から「凛太郎、何やってんの」と声だけ。
 で、とうとう飛び乗れた。そして、ベッドの上から窓の風景を気持ち良く眺めていた。と、そこへ静かになったもんだからかあちゃんが心配?してやってきた。
 「いやぁ、凛太郎、ひとりで乗れたん。すごいやん」と言って、誉めてくれたと思ったら、わざわざ、抱いて下ろして「もう1回乗ってみ」だって。
 せっかく苦労して登ったのに、なんてかあちゃんだ。
 ベッドの上に乗ったかあちゃんは「おいで、凛太郎、さ、もう1回登ってみ」とボクをけしかける。最初は上手くいかなかったけど、また飛び乗れた。やったぜ!
 かあちゃんは「凛太郎、すごいやん」と言って、また隣の部屋に去って行った。

 かあちゃんはパソコンに向かってばかりいたのは、この日でおしまいだった。何やら物語を書いていて、その日が締め切りだったらしい。
 ともかく、ボクが初めてベッドに飛びあがれた記念日だけは忘れないように書いておきたかったんだ。