脱サラして一人親方になりました

脱サラして独立。我が道を行く男の独り言

代替わり

2014年08月12日 | 経営
親子で経営している大工さんの話。
親方(父=60歳前後)もまだまだ現役ですが、仕事量の割合は7:3くらいで息子さんのほうが多いです。
年齢的な事に加え「そろそろ道を譲ろう」という準備段階に入っているように見えます。

息子さん(私と同じくらいの年齢)は、会うたびに親方の愚痴。
「考え方が古い」とか「今の時代を理解していない」などなど。
ハッキリと不満を口にします(あまり褒められた事では無いですね)

親方も「アイツは甘い」「経営を分かっていない」とお互い様です。
どこもこんなものかもしれません。
私の実父は何も言わないですが、こっちのほうが特殊かもしれません。

この大工さんの親方から「建具屋さんのトコはカネはどうやっている?」と聞かれました。
給料の事ですね。

私のところは、親方と私は完全別会計。
同じ建具屋に2つの会社があるという考えです。
(親方には家賃と光熱費を払っています)

そのとおり説明。
大工の親方曰く「そのやり方は名案だけど、ウチじゃ無理だな。。。。」とため息。

理由は
●仕事は親方にくる(これは仕方ない)
●息子にカネ管理ができない
⇒もらった手間代は使い切ってしまう。
●経費の事を理解していない
⇒粗利益が全て収入だと思っている

う~ん。確かに経営者としては厳しいですね。でも、これから覚えていけばどうにか。。
親方「税理士に頼んで経費の事とか、現在の工務店経営の事とか説明してもらった」「息子は『そんな細かい事よりどうやって仕事を獲るかが大事』って言って、せっかく説明しても聞く耳持たなかった」との事。

社長の仕事=稼ぐ⇒稼いだ金をどう使おうと勝手だろ⇒使った分稼げばいいんだろ?

なるほど、こりゃ親方も悩みます。。


さらに、最近では
「親方よりも仕事(量)多いんだから、稼ぎの配分を変えろ」
「この現場は〇万儲かったのに□万はおかしい。親方がピンハネするな」
「オレがやった仕事は、全額オレに寄越せ」

と事あるごとに『賃上げ要求』

こりゃ代替わりで潰れるな。


そういえば、ウチの親方も先代(実兄)にこんな事を言ってました。
「アイツ(実兄)粗利が全部給料だと思ってるんだよ。。。ガソリン代はどっから出るんだ? 車は? 聞いたら無視しやがった。。。。」

親方が先代に「看板は譲る。経営は譲れない」と言っていたのを思い出します。
先代も「ピンハネされてる」って言ってたなぁ。。。。


もし、兄が経営までやっていたら潰れていたんでしょうね。
跡継ぎが居ないのも困りますけど、居るから安泰って事でも無いんですね。
引き継ぐのは技術や知識だけじゃ無いんです。


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