ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

デッカの客

2006年06月14日 | 巡礼者の記帳
それは痩身の、シャツの襟にスカーフを少しのぞかせたダンディな客であった。
カートリッジは「デッカ」と申されて、翌週もまた、御自分の装置との音の違いを解き明かそうとタンノイの音像を注意深く観察されている。
三度目になる時は『マタイ受難曲』の録音の違うものを二つ持ち込まれて、当方のマタイ受難曲といろいろ聴き比べられて、音の秘密に興味を持たれていた。
マタイの全曲は約三時間の大曲で、当方はアリアとコラールの有名どころを、バッハには畏れながら摘み聴きするていどで、教会堂の壮大な合唱はタンノイロイヤルに、はまり役である。
「デッカの客」は金田アンプのことを少々口にされて「最近はCDばかり聴いていましたが、LPもやはり良いですね」と、押し入れの奥からいろいろ取り出されてお聴きになられたそうであるが、そこまでこだわるお客のこしかたに、深いオーディオの歴史があるのかもしれない。

☆大石内蔵助が江戸入りのまえにしばらく逗留した川崎の平間村に現在知人が住んでいるが、ひょっこり便りがあって、そこで聴かされた「ハイドンの時計」を思い出した。
☆クマさんからヨットレースに使うライカ双眼鏡について問い合わせの電話があった。
☆ROYCEのカートリッジは写真のSPU-AE。ホールドピンが下に付いていて、オーバーハングの合致したアームは下側にスリットが切ってある。SPU-Gのピンが上にあるのは同じ理由で、誤った装着を防ぐため。上下にスリットが切って有るのは便利であるものの、強度に疑問がある?

コメント
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