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東京都の小池百合子知事(71)は5日、都議会本会議で行われた一般質問に臨んだが、「親小池」会派の議員と「反小池」会派の議員への対応に、違いが現れる場面があった。
立憲民主党などの議員が「知事の見解を」と小池氏本人の見解をただしても、小池氏は答えず、質問内容に応じてそれぞれの担当局の局長が対応する場面が、一部でみられた。2016年の最初の都知事選出馬時に小池氏が掲げた「7つのゼロ公約」に関する質問や、再燃した学歴詐称疑惑など小池氏本人に関連する質問が出ても、都幹部が答弁を担った。
小池氏本人の見解を求めたが答えてもらえず、再質問に立った立民の中田たかし議員は「自席からやじを飛ばすならまず答弁していただき、答弁拒否という言語道断なことをするのではなく、しっかり答弁として答えていただきたい」と、小池氏の対応を疑問視。「再質問に対し、指名していない人が立ったり聞いていることと全く違うことや、最初の答弁を読み直すことが続いている。答弁の繰り返しは再質問の制度の形骸化を生んでおり、都庁の議会軽視の象徴ではないのか」とも指摘した。
「二元代表制のもとで真摯(しんし)に取り組んできた、というのであれば、行動で示して頂きたい」と小池氏に対応の改善を求めたが、再質問でも答えたのは局長だった。
一方で、自民や公明、都民ファーストの会の議員との質疑では、小池氏が答弁し、各局長は一部の質問内容について答弁した。小池氏と都議会各会派との「距離感」が、質疑に表れたような形になった。
先月29日に開会した東京都議会は、4日の代表質問に続いて、5日に一般質問が終わった。今後は委員会審査などを経て、最終日の12日に本会議が開かれ、閉会する。小池氏は最終日の12日にも、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への3選出馬について、態度を表明するとみられている。