政治オタクが語る「京都市長選挙」山本太郎の勝算とは?【実践実学大学】
“首相 募ったら買収だ”
官邸前 市民が抗議
「桜を見る会」をめぐる安倍首相の国会答弁に怒り、辞任を求める抗議が30日、首相官邸前で行われました。「募るな辞めろ」のプラカードを手に多くの人が参加。「安倍はやめろ」「税金返せ」とコールしました。「桜を見る会」は、安倍首相の地元事務所に申し込めば誰でも参加できるようになっていました。このことを国会で追及された首相は「幅広く募った。募集という認識ではなかった」と答弁。事実上の買収(公職選挙法違反)に当たるとの批判の声が広がっています。抗議を呼びかけたのは、市民有志でつくるグループ「怒りの可視化」です。メンバーのひとり、日下部将之さんは安倍首相の「募った」答弁の本質は、事実上、有権者を買収したことだと指摘。「しかも税金を使ってそういうことをした。安倍首相はいますぐ辞めるべきです」と語りました。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員が参加しました。公的行事や税金など、あらゆるものを私物化する安倍首相に総理の資格はないと強調し、「力をあわせて、安倍政権を退陣に追い込みましょう」と呼びかけました。
山本太郎 おしゃべり会 香川(2020/01/29)
京都市長選・現職市長側の「共産党NO」広告はネトウヨ的発想丸出しの言論弾圧! 安倍首相も「共産党か!」のヤジ
京都新聞26日付に掲載された「共産党NO」広告
2月2日投開票の京都市長選。現職の門川大作氏(自民、公明、立憲、国民、社民、いずれも各府連が推薦)に、新人の福山和人氏(共産、れいわ新選組推薦)と村山祥栄氏(地域政党京都党)2名が挑む構図だが、そんななか、地元紙・京都新聞が26日に掲載した広告が波紋を広げている。
〈大切な京都に共産党の市長は「NO」〉
こう大きく書かれた広告は、門川氏の選挙母体「未来の京都をつくる会」(市長選期間中に一定の政治活動ができる確認団体)が出稿したもの。
上述のコピーの下にも、〈わたしたちの京都を共産党による独善的な市政に陥らせてはなりません〉などの記載があり、広告の下部に賛同者のような形で9名の顔写真と名前が並んでいる。さらに、いちおう別枠扱いらしいが、門川氏の顔写真と名前も、同広告の一部に見えるような形で掲載されている。
ところが、そのなかで顔写真が掲載されていた画家で京都造形芸術大学教授の千住博氏が、自身の公式サイトで27日、〈許可なく無断で掲載された〉との声明を出したのだ。
〈1月27日(日曜日)付の京都新聞の選挙広告について。
千住博は京都造形芸術大学学長当時に候補者を応援してきた経緯から、今回も推薦者として名前を連ねてきておりました。ですが、千住はアーティストとして、意見の多様性や、議論の必要性を大切にしています。今回のような、ある特定の党を排他するようなネガティブキャンペーンには反対です。
まるで千住博がこの様な活動に同意しているような意見広告に、千住の許可なく無断で掲載されたことを大変遺憾に思います。〉(千住氏の公式サイトより)
門川氏の推薦者ではあることは事実だが、広告の内容については「未来の京都をつくる会」側から知らされていなかったということらしい。千住氏だけでなく、ほかに推薦人に名を連ねていた放送作家の小山薫堂氏、有馬頼底・臨済宗相国寺派管長、堀場製作所会長の堀場厚氏らも、広告内容について事前に知らされていなかったと明かしている。また、やはり推薦人に名を連ねている女優・夏木マリ氏の肩書きが「東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会顧問」となっていることについても、組織委が了承していなかったとして問題になっている。
しかし、最大の問題は、千住氏も強く反対を表明しているように、この広告の中身だ。
具体的に政策的な指摘や批判をせず、候補者の推薦が「共産党」だと言うだけで、〈共産党の市長は「NO」〉と中傷ビラめいたシロモノを大々的に打つ……。共産党の小池晃書記局長は27日の会見で「本当に卑劣な古典的な反共攻撃だ」と批判していたが、まさにその通りだろう。まるでレッドパージ、いや、社会主義者や共産党主義者とみなした者を次々取り締った戦前の言論弾圧さながらではないか。
「共産党」だけを押し出して、特定の候補を人格否定する。こうした劣悪な広告を放置しておけば、思想弾圧を肯定し、思想信条の自由が否定される社会につながりかねない。明らかにネガティブキャンペーンの限度を超えているだろう。
それにしても、こうも躊躇なく「共産党」と言う言葉を人格否定に使うとは、どうかしているとしか思えない。というか、そのセンスは完全にネット右翼と同レベルだ。
周知のように、ネトウヨたちはリベラル的な言論人やメディアに対して、しょっちゅう「さすが共産党」「共産党www」「アカ」などと言って悦に入っている。ようは、ネトウヨがリベラル派や政権批判にレッテル貼りをするときに使うお決まりの文句なのだ。
現職市長の選挙母体団体が、こんな広告を当たり前のように新聞に載せるとは、まったく“政治の劣化”としか言いようがないだろう。
新型肺炎で安倍応援団が「桜を見る会追及してる場合か」と野党攻撃も…感染対策おざなりは安倍政権、野党要求を無視し対策本部立てず
参議院インターネット審議より
本日29日午前、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大に伴い中国・武漢に在留していた日本人を帰国させるためのチャーター機が羽田空港に到着、206人が帰国した。本日おこなわれた参院予算委員会でも安倍首相は「希望するすべての方々の帰国に向け、あらゆる手段を追求していく」と宣言した。日本政府による在留日本人の帰国対応は当然だが、チャーター機を用意して帰国させる対応を普段なら静養にあてている日曜日にわざわざ安倍首が自ら会見を開いて発表したことをとっても、安倍首相が「早期対応」「リーダーシップ」をアピールする狙いがあったことはミエミエ。しかも、安倍首相がチャーター機での帰国や感染症法上の「指定感染症」に閣議で指定する方針であることを発表したのは27日の衆院予算委員会で質疑にトップバッターで立った自民党の福井照衆院議員の質問に対してだったが、福井議員はこの答弁を受けて、まるで示し合わせたように「総理のご決断にあらためて敬意と感謝を捧げたい」「安倍総理の完璧なまでのリーダーシップに敬意を表したい」と気持ちの悪い絶賛を繰り返した。そして、こうした安倍自民党による“自作自演”の茶番劇に呼応するように、ネット上では安倍応援団が新型コロナウイルスを利用した野党批判を叫んでいる。たとえば、タレントのフィフィは27日15時前、こうツイートした。〈国会中継見てたら、桜を見る会で安倍総理を追及してた。今追及すべきは新型コロナウイルスへの危機管理じゃないのかな…こちらは国民の命を脅かす深刻な問題だからね、呑気なもんだ、と思ってしまった。〉このツイートは本日29日21時分現在、3.5万件もの「いいね」がなされているのだが、これと同じように「野党はこんなときに『桜を見る会』かよ」「新型コロナウイルス対策を優先しろよ」といった意見が噴出。しかも、ついには自民党の世耕弘成・参院幹事長までもが本日午前、こんなツイートをおこなった。〈今、参議院内の幹事長室で予算委員会を見ています。野党の質問が始まって40分経過しましたが、先刻武漢からの飛行機が到着し、目の前に総理や厚労大臣等、新型コロナウイルス感染症に対応している責任者が列席している。このシチュエーションで感染症について質問をしない感覚に驚いています。〉国会の大きな役割のひとつは行政監視なのだから、公文書の改ざんまで発覚した「桜を見る会」の問題を取り上げるのはごくごく当たり前のことだ。自民党だって、質疑に立った自民党議員が憲法改正について質問するなど、新型コロナウイルスだけを話題にしているわけではけっしてない。というか、それ以前に新型ウイルス対応の所管は厚労省であり、対策を講じるのであれば厚労委員会を開催すべきだろう。ようするに、安倍政権と安倍応援団は「桜を見る会」問題を封じ込めるために、「野党は新型コロナウイルスの感染拡大そっちのけ」などという、歪曲攻撃に勤しんでいるだけなのである。しかも、こういう詐術を弄している卑劣な連中には、もうひとつ突きつけておくべきことがある。それは「新型コロナウイルスの感染拡大」への対応についてはむしろ、野党のほうが動きが早く、なおざりにしていたのは安倍政権だったという事実だ。実際、国内メディアが武漢市で原因不明の肺炎患者が相次いでいると報じたのは昨年の大晦日だが、1月6日には国民民主党の原口一博衆院議員は厚労省に現状と対策について聞き取りをおこなっている。さらに、共産党・宮本徹衆院議員の21日のツイートでは〈新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大への対応について、衆議院厚生労働委員会の理事会を開いてほしいと、野党側から与党側に提案しています〉と報告されている。この野党側から要求されている厚労委員会の理事会が開催されたという報告・報道はなく、与党側が提案を無視していると考えられる。