「赤旗」申し込み 大会後最高更新 共産党本部
一般紙では満足できない 「赤旗」の調査力支えたい
日本共産党本部への7月の「赤旗」購読・見本紙の申し込みは、130人に上っています。1月の第29回党大会後の1カ月の申込数として、最高の水準を更新しています。(29日現在)
申し込んだ理由を記しているものもあります。「社会的な関心事のある出来事について、広く報道されている国内唯一の新聞と考えるため」(愛知・30代)、「一般紙では満足できない。このところの『赤旗』のスクープに関心がある。記者の熱意にエールを送りたい」(神奈川・60代)、「実家がずっと購読していました。共産党を応援したくて申し込みました」(福岡・50代)、「知人が読んでいるものを読ませてもらったら、内容が充実していたので」(東京・40代)、「共産党を応援したい。裏金スクープなどすごいと思った」(東京・20代)、「『赤旗』さんの調査力を少しでも支えられればと思い、購読を申し込みます」(埼玉・30代)。
自民党の裏金問題をスクープしてきた「赤旗」に、若者や現役世代の注目が集まり、「日本共産党と『赤旗』を応援したい」「支えたい」と新たな層に共感を広げています。
電子版の「3週間無料お試し」には、28日時点で274人の申し込みがありました。
自民・鬼木防衛副大臣
南極の氷 選挙区で配布
「海自から入手」 公選法違反の疑い
南極で海上自衛隊の砕氷船「しらせ」が採取した氷を、自民党の鬼木誠防衛副大臣が自身の選挙区内で児童や保護者に配っていたことが29日、本紙の取材でわかりました。「南極の氷」という入手困難で希少価値の高いものを選挙区内で配ることは、公職選挙法(199条の2)が禁じる「寄付行為」に当たる疑いがあります。(田中正一郎、矢野昌弘)
「衆議院議員 鬼木誠氏のご厚意により、『●小学校児童』を対象に南極の氷体験会を開催することになりました」
これは鬼木防衛副大臣の選挙区(衆院福岡2区)にある福岡市南区内の小学校関係者から保護者らに一斉に送られたメールの中身です。
これによると、同小学校の児童を対象に定員「40名」「3年生までは必ず保護者の方の付き添いを」「4年生以上でも保護者の付き添いは可能」となっています。
21日に市内の公民館であった「体験会」には、鬼木氏自身も出席。参加者によると、PTA役員が会場案内し、PTA会長があいさつ。その後、鬼木事務所のスタッフが司会役となり、鬼木氏とスタッフが「南極の氷」を割って、参加者らに渡していました。
「体験会」で鬼木氏は、参加者を前にあいさつ。自身が衆院議員で、防衛副大臣だと名乗り、「しらせの隊員の人たちが南極から採ってきた氷を私にいくつかくれたんですね。今日は、本当に何個かしか手に入らなかった氷のうちの一つをこの●校区に持ってきて、みなさんにご披露したい」と述べたといいます。
鬼木氏は2023年にも、選挙区内の別の小学校区を対象に「体験会」を開いていました。
神戸学院大学の上脇博之教授は「南極の氷は相当な希少価値のあるものです。これをPTA側が無償で受け取っている形であり、公選法が禁止する選挙区内の者に対する寄付に該当する可能性がある」と指摘します。
また「公選法の問題とは別に、税金で行われた南極観測で採った氷を特定の議員が得ている。鬼木副大臣が入手した経緯も含めて防衛省は説明する必要がある」といいます。
本紙は25日に、鬼木氏の事務所に取材を申し込みましたが、29日夕方までに鬼木氏側から回答は来ていません。防衛省は「確認中の段階です」としています。鬼木副大臣は、防衛省の特定秘密漏洩(ろうえい)再発防止委員会の委員長を務めています。