サッカールーの何でもござれ

サッカーとオーストラリアに関するサッカールーのエッセイです

ドルトムント優勝、香川と宮市

2012-04-22 18:50:52 | Weblog

ホームでの試合に先発した香川は気負いすぎにみえるくらいにエゴイステイックなプレーをしていた。パスを出せばもっとシュートコースがあるだろうにという場面でも強引にシュートしたり、この試合を最後にドルトムント離脱を発表するのかしらと思うほどであった。

しかし相手も弱かった。メンヘングラッドバッハは引いて守ってカウンター。そのカウンターもたいしたことなくやる気なさそう。ドルトムント優勝におつきあいしたのだろうか。

ドルトムントは前半の不振とCL1次リーグ敗退がうそのようだ。後半の快進撃は立派。それも主力のゲッツエを欠いてである。いい選手は多いと思うが、ワールドクラスのビッグネームはいない。筆者のお気に入りは左SBのマルセル・シュメルツァーである。クロスの精度もいいし、守備も安定している。ドルトムントの真のMVPはこの選手である。

さてEPLのボルトンの試合もみた。宮市は1トップの下に3人並ぶMFの右である。この右MFにされてから宮市はぱっとしない。ボルトンはほとんどが左から攻撃する。そしてMF間のポジションチェンジもしないし、大きくサイドチェンジなどもなし。オフ・ザ・ボールの動きなどほとんどなしなので、ボールを持っていない選手はほとんどが見ているだけ。

宮市は左に集まるボールを右サイドで眺めているだけで、相手の攻撃になるとサイドバックのように戻って守備をする。さほど守備もうまくないので自分からプレスをかけて奪うプレーも皆無。ただずるずると下がるだけ。勝手に飛び込んでスペースを空けるなと指示されているのかも知れない。

たまにボールが回ってきても宮市の得意とする相手の裏にボールを出してもらい、それを猛スピードで追いつきクロスを上げるというパターンもない。足元にボールがきてドリブルを仕掛けてもすぐに取られる。たまにボールをキープできてもFWにパスを出すだけで、自分でシュートするという積極的なプレーもなし。

以前のように左MFに戻れば劇的に変われるのかどうかは分からないが、今のままでは先発に固定されることは難しい。なによりも宮市がボールをもっても全然相手にとって怖くないのだ。来季もボルトンに残るのかアーセナルに戻るのか知らないが、フェイエにいたころのプレーができなければ、伊藤翔のようになってしまうかも知れない。


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