山脈ＤＦ

フル代表に川崎の寺田が初選出された。まだこれから定着するかどうかは分からないが、選出されてその喜びを涙で表す選手を久々に見た。苦節何年というベテランだが定着するように期待したい。

さてオシムも岡田さんになってからも代表のＤＦは本職、それも長身の選手はあまり選ばれてこなかった。中澤とツーリオで固定されてきたからだろうが、ツーリオは故障で外れることも多く、また３バックの時もあった。

その場合、阿部や今野といった本来ボランチの選手が起用され、彼らは１８０ｃｍもない。背が高ければいいというものではないが、ＧＫの川口だって１７９ｃｍなんだから日本のＤＦは空中戦に弱いというイメージがあり、そこをロングボールで突かれてきた。

だから今回の長身のＤＦを揃え、ＣＢ、ＳＢは本職を起用するという考え方は至極当たり前のように思える。複数のポジションをこなせる選手を重用してきたオシムとは相反するが、でかいＤＦはいるだけで存在感があるし、また安心感もある。もっとも平山のように単にでかいだけでは困る。

３バックでも４バックでも中澤、ツーリオ、寺田と長身のＤＦがそろい、やっとまともになってきた感じがする。

前回のワールドカップ予選のテヘランでのイラン戦では宮本がイランのＦＷに競り負けて体ごとつぶされてしまい失点した場面があった。あれが宮本ではなくもっとでかいＤＦだったら、あんな失点はなかったように思える。ただしでかいだけでは困るのだが。