私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

中間鰍鮀(ドジョウカマツカ類): アヂアヂ台湾お魚旅㊻

2019-01-30 17:59:47 | 夏の台湾の魚たち
2019年1月30日(水)

昨夏、台湾8日目(8月6日)に訪ねた渓流で友が採って撮った魚たちの紹介②

台湾で中間鰍鮀と呼ばれているドジョウカマツカ類の淡水魚。


ドジョウカマツカ類には10数種ほどが知られてて
中国、朝鮮半島、台湾に分布しているそうだ。

やはり、コブクロカマツカ類同様
「なぜ日本には生息していないのか?」 大いなる疑問である。

コイツは、たぶん学名: Gobiobotia intermedia 台湾固有種みたい。
生息域も生息数も少なく、絶滅危惧種にも指定されてるレア物。

「ドジョウカマツカじゃあ! ゴビオボティア採ったわあ!」 博識の友は大興奮。

あらためてお姿を見させてもらうと


ゼゼラをビ~ンと細く延ばして、カマツカのヒゲをつけたような地味な魚なのだが・・・
前や腹側からよく見てみると


ヒゲが4対(8本)もあることがわかる。

なるほど!
だからドジョウカマツカなのか! 
ドジョウに似た多くのひげをもつカマツカってことなんだと気付く。

ま、こんな具合に魚の名前を2つくっつけてしまうと
ドジョウなのか? カマツカなのか? ややこしい。

似たケースにサバフグがいるが、コイツはサバもフグもサバフグも名が知られてるからいいケド
ドジョウは知られててもカマツカは知らん人も多いだろうからね。

しかも、学名のゴビオボティア
ゴビィ(Goby)のようなボティア(Botia)に分解できるから
ハゼみたいなドジョウという意味になり
そのまま和訳するとハゼドジョウとなってしまうから、ますますややこしくなる。

とはいえ、名前は存在の最低限のアイデンティティーだもんな。

小さい川魚の稚魚を見て・・・「メダカだね」 とか言ってるよりはるかにいいことなんだろうね。
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小鰾鮈(コブクロカマツカ類): アヂアヂ台湾お魚旅㊺

2019-01-28 18:18:45 | 夏の台湾の魚たち
2019年1月28日(月)

昨夏、台湾8日目(8月6日)に訪ねた渓流で友が採った魚の紹介①

コブクロカマツカ(小鰾鮈)である。


台湾には2種いる。
私にははっきりとした区別ができない。

眼がキョロキョロとよく動くし、表情も大坂なおみさんみたいで実に可愛らしい。
実物を見ればきっと沢山のファンも生まれるに違いないのに・・・
残念なことに日本の川にはいないのである。

以前も書いたケド
コブクロカマツカ類は、中国大陸・朝鮮半島・台湾に少なくとも20種を超える種類がいる。
分布は広いし、結構普通に見られる淡水魚類なのに・・・

台湾にいて、朝鮮半島にいて、なんで日本にいないんだろ?
台湾よりも日本列島の方が最近まで半島を通じて大陸とつながってたはずなのに・・・
縄文海進による海水面上昇が原因なら、台湾だって河川形態や状況は似たようなものだと思うし・・・
淡水魚の種類数だって台湾より日本の方が多いのに・・・

日本列島成立の歴史を紐解く手がかりとなる淡水魚類の一つなんだろうなあ。
誰かその辺教えてくれんかなあ・・・と、思うのであった。

日本の歴史について、私は
「江戸時代の幕府の歴代将軍の名字は全員言えるぞっ!」という認識レベルなので。  (みんな徳川ぢゃっ!)
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一転!ごきげんな友!: アヂアヂ台湾お魚旅㊹

2019-01-25 10:17:05 | 夏の台湾の魚たち
2019年1月25日(金)

昨夏、台湾8日目(8月6日)の話

ミナミタニノボリを私だけが採り、憮然とする友と若。
次なる支流は、1昨年訪れた険しい場所。

ここ、河原まで近づくのにもちいと骨が折れる。


エッチラオッチラ降りても流れも急。


もうミナミタニノボリにも会えたことだし、長旅の疲れもたまってるし・・・
のんびりと高みの見物でもしようやないの。

若は、支流を下り本流へ。
友は、支流をさかのぼる。
私は、友のバケツ持ちをかって出ることに。

「うわっ! すぐ採れたあっ!」 友の会心の声。
ミナミタニノボリである。




「うわっ! ○○が採れたあっ! △△が採れたあっ!」 この後、友の歓喜の雄たけびが幾度も幾度も続くのである。

「本流に行った若、あまり採れんやろね。
 こっちはウハウハおもろい魚に会えとるのに。
 後で悔しがるやろうなあ。 ワハハハハハ・・・」 一転友のごきげんは最高潮を迎えるのであった。

このときに、友が採集、私がバケツ持ちという共同作業で手にした魚たちは、後ほど1種ずつ紹介することに。
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ミナミタニノボリ 私だけが採ったど~っ!: アヂアヂ台湾お魚旅㊸

2019-01-19 22:51:08 | 夏の台湾の魚たち
2019年1月19日(土)

今日は、絵画教室。
2月に出品する絵画のダメ出し(指導ともいう)をしてもらうことに。

F8サイズの額を師匠に借りたもののすき間が空く。
いろいろ考えて・・・もっとも安上がりな方法として・・・
100円ショップで買った灰色のブロック模様の壁紙を絵の背景に張った。
いいんだ。素人の絵だもん。
金かけるのはムダだもん。

さて、先生が一人ずつ作品を批評し、手直しをしていくのだが・・・

最後まで見せたくないとしぶった私の絵画は先生に奪い取られ・・・皆さんの前へ。

「おお~っ! 上手いなあ~っ!」
何年も通ってる諸先輩方から予想だにしなかった称賛の声が上がる。
てっきり背景の壁紙も私が描いたと勘違いされておられるのだ。
先生も高齢の先輩生徒さんたちにはそうそう逆らえないのた。

よしよし、これで難を逃れたぞっ!

さて、そんな良い日には良い思い出を・・・


台湾8日目(8月6日)

「台湾のタニノボリの仲間を見てみたい」 という若と私の希望で、この日最初の川が決定。

「ここで止めて! この川がいい!」 移動中に見つけた枝川に私はピンときた。


地元の人が水浴びしてたり、外国の方が景観を楽しんでたりと川辺に降りやすいのだ。

「一応やってみようか」 2人は胴長をはき、大きなタモ網を持ち、急流へと立ち入る。
私は、うすいナイロンジャージのズボンと安全長ぐつに小さなタモ網。
濡れてももちろん構わないが深すぎる所はムリ!

昔、ボルネオの小さな小川でタニノボリ類の幼魚が浅い平瀬にいて
買い物用のレジ袋で採ったことを思い出して・・・

急流との境から少しずつ少しずつ回り込みながら浅瀬へと追いやってると妄想しながら
逃げ込んでくれたであろう浅瀬の小岩と小岩のすき間をガサガサと・・・

「採ったどお~っ!」

体長3cmほどの小さなミナミタニノボリ(南方間爬岩鰍 Hemimyzon sp.)かな?


この魚、コイ科ドジョウ亜科とは思えないへんてこりんな形で、とってもカワイイ!


急流に耐えられる平べったい流線型の体つきも
上から見れば、大きくヒレが広がってるおたまじゃくしみたい。


嬉しいのはそれだけじゃない。

満を持して採集に向かった2人は1匹も採れず・・・
適当な採集でホイッと私が採ったものだから・・・
まだ、台湾でこの仲間を見たことのない若の形相は口惜しさと憤りで一変し
友は友で、何で私にだけ採れたんな? こんなところで? と、いつものブツブツ・・・

こういう独り占めはいい気分だよね。

で、友が撮影してくれた表と裏の写真



「もっといい枝川へ行くぞ! もっとタニノボリがおる所へ!」
「はいっ! どんとん行きましょう!」

友と若に強いきずなが生まれた瞬間であった。 ワハハハハハ・・・
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セイバンゴイを採り 竿を折る : アヂアヂ台湾お魚旅㊷

2019-01-18 19:29:04 | 夏の台湾の魚たち
2019年1月18日(金)

昨夏の思い出話の続き・・・いつまでかかるんだろね。

台湾7日目(8月5日)

台湾白魚保護池を後にした私たちは
以前、コブクロカマツカなんかがいた川へ向かうことに。

友は支流の上流でガサ、若は本流へと下って投網、私は支流の合流点の淵で釣り。
三者三様である。

景色はすっかり変わっていたが、釣り人は今回もチラホラと。


実を言うと、この台湾旅行に備え、宇崎日進の「たなごころ8尺」を買っていた。
流石に6尺竿だと口惜しい思いをすることが多い。
もう台湾へ行ける機会もほぼないかもしれないもん。

釣り人の横で試してみる。

腹ばいになっても水面まで届かないやんかっ! 
台湾の釣り人たち、笑いをこらえてるがな。

仕方がない。撤退じゃ!
上流の平瀬から浅いタマリになったポイントで再開。


タイワンハナマガリ


タイワンアカハラと


まあまあいい調子に釣れてたのだが・・・
突如ウキがズボッ・・・・・・大きいっ!
耐えに耐え、なんのことはない、30cmほどのティラピアさんなのであった。
高価なタナゴ竿である。折れなくて良かったあっ!

その頃、友はコブクロカマツカどころか、ヨシノボリ類しか採れんと嘆いてたみたい。

本流の若は流石にどんな流域でも対応する採集方法を身につけてる。

大きなフナ類と


今回、初物のセイバンゴイ(何氏棘鲃)を採っていた。


速い流れに適した何とも精悍な体つきじゃなあ。

口ひげは上唇に2対(4本)あるし・・・


友と私は、若のおこぼれにあずかりながら撮影させてもらう。

と、「たなごころ8尺」がしまえなくなっていた。
大きなティラピアなんかとヤリトリしたためか、2段目の継ぎのところがびくともしない。

友も試し、若にもお願いし・・・びくともしない、ひっこまない。
かくして・・・ポキッ・・・なのである。

やっぱし悪だくみの天罰なんだろうね。
6尺タナゴ竿で釣るとルールで決めてたのにね。

この日は、さらにもう1本の流域も立ち寄り
若が婚姻色のしっかり出たタカサゴオイカワを採って終了!

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