私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ゴマフエダイ(銀紋笛鯛)幼魚はゼフィルスのごとく:アヂアヂ台湾お魚旅(51)

2019-02-14 08:31:25 | 夏の台湾の魚たち
2019年2月14日(木)

台湾9日目(8月7日) 南部の小河川の小さなタマリにて

ゴマフエダイ(台湾名:銀紋笛鯛)の幼魚を2尾採集!




しもた! こんなんおるなら釣りすりゃよかった、と思いつつ・・・
体長2cmにも満たないサイズ、釣りではなかなか難しかったやろね。

ガサでは一日の長の友は、最初の川で採ることができず。
口惜しがる様子もまた旅の良き味付けとなるものの・・・撮影の腕は相当格上。


まるでゼフィルス(シジミチョウ)の後翅のような腹ビレは実に美しい。


この美しさは汽水域へと侵入する幼魚のうちだけ。


これも亜熱帯の強い日差しにきらめく浅瀬ではよいカムフラージュになるのかも?

成魚は似ても似つかないお姿になる。
成魚は採ってない(私らのガサでは採れない)ので、ネット検索してみてね。

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オオウナギ(鱸鰻)の子ウナギ :アヂアヂ台湾お魚旅㊿

2019-02-13 10:02:16 | 夏の台湾の魚たち
2019年2月13日(水)

アヂアヂ台湾お魚旅から半年過ぎ、ようやく9日目を迎える。

台湾9日目(8月7日) 

この日は初老ロートルコンビの体力気力にもやさしい南部の小河川をいくつか。

汽水域はこんな感じ


最下流域はこんな感じ


釣りにはなりそうもなく、タモ網を手に
「シラスウナギ採れたよおっ!」


次々と採れる。
タモ網の目をくぐり抜けていくサイズのもかなりいる。
シラスウナギは結構力が強く、ミシン針のように身をピンと固め、抜けていく。

少し上流でガサしてた友は


「オオウナギじゃっ! オオウナギの幼魚じゃっ!」 と大声を放つ。

どうやらロートルコンビの採ったウナギたちは、みんなオオウナギの稚魚・幼魚みたいだ。

私も撮影させてもらって・・・


日本には、ニホンウナギとオオウナギの2種類のウナギがいる。
「タウナギもおるやんかっ!」 なんて言う方はおらんと思うケド
「ウナギという名こそあれ、ウナギの仲間でもなく、さらに在来種でもないのよ」 と応えとこ。


オオウナギは南方系でアジアではもっとも分布が広いといわれる。
台湾でも、もちろん日本でも南西諸島では、ごくごく普通のウナギ。
東京あたりまでは潮流にのってやってくる。

ただ、2m近い大物にもなる。
体にまだら模様もあり、ずいぶん太い。
ちょっとした丸太くらいになる。

食べることを目的に、ニホンウナギばかり見聞きしてる人には「怪物ウナギ」のように見えるかもしれない。
そうすると
「いっちょ怪魚釣り番組でもつくりまひょか?」
「オオウナギ、暴れるし大きいしけったいやし、手ごろでっせ。ちょいと出かけまひょ」
なんてなことで、ワァキャアと騒がしいバラエティー番組にも怪物として登場されたりする。

まあ、水の中のことは見ようとしない限り「何がおるんか見えない」もんな。

さてさて、撮影ご苦労様ということで・・・

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フトクチマガリ (高身鯝魚) に完敗!: アヂアヂ台湾お魚旅㊾

2019-02-10 09:00:36 | 夏の台湾の魚たち
2019年2月10日(日)

昨夏、台湾に行ってから半年が過ぎたというのに・・・まだ書き終えてないというていたらく。
このままでは忘れてしまうぞ、なかったことにしてしまうぞ。
書いておかねば・・・

台湾8日目(8月6日) 訪ねた渓流で友が採って撮った魚たちの紹介⑤

ピントンアカハラ(屏東馬口魚)の幼魚?


だとしたら友も私も初めて確認した魚にあたるケド・・・タイワンアカハラとの判別ができないもんな。


ナンタイヨシノボリ(南台吻鰕虎)? ハンタイヨシノボリ(斑帶吻鰕虎魚)?


前者だとしたら友も私も初めて確認した魚にあたるケド・・・これまた判別ができないもん。

「きっと本流へ行った若はこんなに採れんかったやろね」
「タニノボリもドジョウカマツカも本流やと手ごわいやろ」
いろんな魚たちとの出会いに興奮し、若に同情しつつ、ワイキャイはしゃいで撮影してたら、若が本流から帰還。

「どう? ミナミタニノボリ採れた?」 若はミナミタニノボリを自分で採ったことがまだないのだ。
「はい。採れました」 (ええ~っ!)
「ドジョウカマツカは? コブクロカマツカは? ○○は? ××は?・・・」
「はい。全部採れました」 (どっひゃあ~っ!)
「それとカオピンオイカワも」 (前回紹介済)
「フトクチマガリも採りましたよ」 (わ、わ、わっちゃあ~っ!)

なんのことはない。
若の方がはるかに多種多様な魚たちを採ってたのだ。
同情してた私らの方が同情されるべき立場だったとは・・・

「同情するなら魚(うお)をくれっ!」 という有名なドラマのフレーズ(?)のもと、撮影させていただいたのが ・・・

フトクチマガリ(高身鯝魚)の立派な成魚。




なんとも不思議な顔つきの魚であることよ。
この口で何をどのように食べてるのか? 想像してると楽しい。
台湾固有種で生息域も限られている。
絶滅危惧種のリストにもあげられている。

コイツを流れの速い、強い本流で、どうやったら採集できるんだろ? 

やっぱり現役バリバリは、ロートル素人おじさんたちとはまったく違うよね。
私らの完敗!

台湾8日目終了!
コメント (3)
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カオピンオイカワ(高屏鱲)(釣査211種目): アヂアヂ台湾お魚旅㊽

2019-02-06 16:57:57 | 夏の台湾の魚たち
2019年2月6日(水)

昨夏、台湾8日目(8月6日) 訪ねた渓流で友が採って撮った魚たちの紹介④

婚姻色のよく出たカオピンオイカワ(高屏鱲:Opsariichthys kaopingensis


前も台湾には3種のオイカワがいることを紹介した。
その中で一番分布域が狭いのがコイツ。

あらためて日本のオイカワとこの3種を比べると

日本のオイカワ(追河:Opsariichthys platypus

あくまで個人的意見だが、他の3種に比べ朱色が濃い。

台湾中北部に分布するタイワンオイカワ(長鰭鱲:Opsariichthys evolans

体側の斑紋の間隔が広い。
婚姻色の出た個体も見てみたかったなあ。

台湾に広く分布してるタカサゴオイカワ(粗首鱲:Opsariichthys pachycephalus



オイカワとハスとの中間的な特徴を感じるな。

そして、今回のカオピンオイカワ(高屏鱲:Opsariichthys kaopingensis


こうして並べるとタカサゴオイカワとカオピンオイカワはとってもよく似てる。

どう違うのか? というと
・体長に対して頭長が短い(顔が小さい)
・同じく吻長が短い(口が小さい) のだそうだ。
こういう違いは、何匹も計測して偏差(種内変異の幅)を調べ、明らかな差が出たから言えるんだろうね。
数匹採集して、どうのこうのはいえない。

そんなことをよく知らんまま、採集後に合流した若から聞いたものだから・・・つくづくと悔やんだ。

「あ~あ、そんなことならタナゴ竿を持って降りればよかったなあ・・・釣れたかもしれんのに・・・」
「前に来たとき、ここで釣っとるよ」 と、友。
「え? 誰が? いつ?」
「職場の同僚と数年前に来た時に同僚が釣っとる」
「え? 道具は?」
「(私から)もらってた150cmのタナゴ竿と仕掛けで」
「お~っ! そんならわしが釣ったも同然じゃ! ワハハハハハ・・・」
「そういうことになるな」

そう、友はこの渓流3度目の訪問なのである。
1人で海外で貧乏旅するよりもいいと、魚に興味のない職場の同僚をたぶらかし
私がプレゼントしてた竿と仕掛けで釣りをさせ、その間のんびりガサをするという悪だくみ道中。
なるほど! 思い出したぞ!
少々か細すぎて使い勝手の悪い竿と仕掛け2組あげたわ。

そのときにカオピンオイカワを釣ったんじゃわ。

「でも、カオピンオイカワかどうかわからんじゃんか」
「いえ、この流域で釣ったオイカワならば、ほぼ100%カオピンです」 と横から若(き研究者さん)。
(こういう都合のいい話のときは若だけにせんとこ)

ついでに、若が本流で採ったカオピンオイカワの大型個体


ここまででかくなると、顔はいっそう小さく見えるわなあ。

でもって、やはりつくづくと地域ごとにいろんな特色を示す淡水魚たちは面白いもんだね。
これを持って帰ったり、アチコチに移動させてまぜこぜにしたりしちゃいかんなあ、とあらためて思う。

現地で数匹程度、ちょこっとだけ見て楽しませてもらうのが一番。
(できるだけ手で触らんようにしながら)
それさえも、こういう趣味を持つ人たちが大勢増えたらやめんといけんようになるしなあ。

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屏東花鰍(ピントンスジシマドジョウ)など: アヂアヂ台湾お魚旅㊼

2019-02-02 20:33:38 | 夏の台湾の魚たち
2019年2月2日(土)

昨日の深夜は、残念ながら森保ジャパン初の敗戦。
ま、あれこれ言うほど詳しくもない。
すなわち
語るほどではない。(カタールほどではない)
語るには及ばない。(カタールには及ばない) といじっといて・・・


昨夏、台湾8日目(8月6日)に訪ねた渓流で友が採って撮った魚たちの紹介③

屏東花鰍(ピントンスジシマドジョウ)






屏東地域の水系に生息するスジシマドジョウである。
学名はまだついていない。

この地域には地域固有の淡水魚が多く生息してることから
長い年月、他の水系とつながることもなく、魚の往来も起きず、
独立した水系のまま独自の進化を進めてきたんだろうなあ、と思う。

若だけが採ってたセイバンゴイの若魚。


やはり自分の手で採った初めての魚って嬉しいんだろうね。
友の興奮は最高潮に達するのであった。
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