私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

魚たちのまとめ:「水辺の生き物調査」中編

2020-10-03 17:45:47 | 魚全般
2020年10月3日(土)

今日は、昨日釣ってきたカワハギの手作り一夜干しで一杯やることにして・・・

9月27日(日)のこと、「水辺の生き物調査」のボランティア。
もう20年近く、近隣の親子たちに呼びかけた生き物調査を2ヶ所定点で続けてる。

毎年毎年たいした記録ではないケド、続けてると大切な意味が生まれてくるんだよね。

私は、子どもたちには少々危険なため、大人だけによる上流域本流の採集魚確認役。


今回、上流域でだけみられた魚は

アカザ(白点のはっきりしたクレード2かな?)


コウライニゴイ


2年前の豪雨以後、河床形態がすっかり変わっちゃって
ズナガニゴイ・アブラボテなど、未だに数種類の魚が戻ってこないなあ。
魚種も減ったケド、明らかに泳いでる魚、採れる魚の数が減ってる。


100人弱の親子連れが調べた下流の安全な枝川


こっちでだけみられたのは

ムギツク若魚


ドンコ


ついでに、スッポン幼体2匹



どちらも共通してみられた魚は

カワムツ多し


カワヨシノボリ多し


カマツカ


オオシマドジョウ


イトモロコ


オイカワ


ギギ



下流の枝川では、体長30cmを越える大きなギギが数尾採れていた。
土砂で埋まってできなくなった2年前を思えば、土砂除去の良い工事ができたのかもしれないね。

さ、最後に生き物調査のまとめの話が始まるとのアナウンス。
子どもらがテントへとわらわら駆けより、大人たちは遠巻きに。


去年は、何も知らん間にこの説明役を現地でいきなりやらされたからね~。
今年は、距離をしっかりとるぞ~っ!
安全のためにソーシャルディスタンスの何十倍もとるぞ~っ!

さてさて、次はいよいよ水生昆虫の話。
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アマモ場ガサの生き物たち:7/5山海徘徊記⑧

2020-07-10 09:09:04 | 魚全般
2020年7月10日(金)

7/5のこと、友と2人、散々生き物たちと戯れた夕方のアマモ場ガサ。
出会った生き物たちのうち、撮影した連中の紹介。

体長10cmほどのマコガレイ幼魚


体長20cm足らずのヨウジウオ


体長2cmほどのフグ類の幼魚


左がヒガンフグ、右がクサフグ。
この小ささのヒガンフグを採集したのは初めてかもしれない。

体長7cm足らずのアサヒアナハゼ


そして、友が採ったアナハゼの若魚


備後近辺で、アサヒアナハゼは度々釣り、採ってきたものの、アナハゼには初めて出会ったことや
他の地域で釣ってきたアナハゼたちとは体色がかなり違っていたことで、かなり悩んでしまった。

何せ、数年前まではサラサカジカとアヤアナハゼを間違えてた輩なのである。

過去のアナハゼ類のデータを次々と引っ張り出して、見比べて、ネット情報から色彩変異も確かめて・・・

「うわっちゃ~っ!大変なことしてしもうたかも?」
という新たな混迷を生じさせてしまった。

いや、コイツはアナハゼでいいと思うのですよ。
問題は、過去データにあるような気がしてきたわけです。
困ったなあ~っ!
面倒くさいなあ~っ!

コイツを採った友がすべて悪いということで、その話はいずれ。


私の近未来を想像させるコシマガリモエビ


そして、今度はちゃんとイカの赤ちゃん


コウイカでいいのかな?
底が白い撮影ケース(一番傷だらけ、海で雑に使う用)
みるみるうちに体色が白くなる。
失敗だ。

泳いじょるところなんかボケボケだ!


もういいや。
このへんでやめとこ。

と、友がアホなことをはじめたのである。
それがおもしろそうで、気になって気になって・・・・・・まだ続くんかいっ!
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今年も産卵母貝調査に!

2020-04-06 18:45:02 | 魚全般
2020年4月6日(月)

未曽有の事態・混乱が広がりつつある今
私は、心に決めたことがある。
それは、私自身匿名の立場で、匿名者のこの非常事態への思いや意見を『書かない・読まない・広めない』ということ。
無責任な人間になりそうだからである。
卑怯者の人間になりそうだからである。

さてさて、3月28日(土)のこと。

希少種タナゴ類の生息地で「産卵母貝調査」が行われた。
もう、20年以上も続けられていて、私もボランティアの一人としてほぼ皆勤。
長い長い活動でつながってきた仲間たち、新しい仲間たち、想像以上に集まった。

いつものように集合時間前に出かけ


ヤリタナゴを1匹釣り


尾ビレがトロトロとなくなってることを哀しみ、竿じまい!

行政の人、大学教授・学生、中高の先生・生徒、見識者などなど、遠方からも。

私は、最近ずっとおかっぱりで記録係。
「整列しろ~っ!」「開始~っ!」


指示にみんな従うから、なかなか気持ちいい!


ローラー作戦なのである。
列が次第に乱れてくる。

「先生! そこの学生! 見つけられんと、後で一発芸やで!」
教授だろうと大学生だろうと見識者だろうと区別はしない。容赦もしない。

列が乱れてくる。


「ありました!トンガリササノハガイ!」と、泥にまみれた女子大生が手をあげた!
位置と種類をプロットして
「よしよし!いい子だ!きみより先に見つけられなかったそこの先生!後でお仕置きじゃ!」
「うっひゃあ~っ!」

岸辺近くも見逃すことなくローラー。


イシガイはこんな所に多いからね。

泥にへっつくばってのしんどい奉仕活動。
欠かせないのは、熱い心と笑い。
肩書のある人ほど強く厳しくあたるぞ!いじっちゃるぞ!
真面目さだけじゃ広まらないし、いつまでも続かない、と私は思ってる。

それにしても女子大生、次々と見つける。
見事な戦力だ!すばらしいいい子だ!

決してカワイイ女の子だからとひいきなんぞしていない!(かな?)

慣れ親しんでる中高生たちは、私の言うことなんぞ聞きゃせんからなあ。

んでもって、今年は最悪の結果。

トリガリササノハガイがピーク年の3分の1以下になったことより


マツカサガイの激減と


イシガイにいたっては幼貝・稚貝しか見つからなかったこと。


く~っ! つらいっ!

その後の魚類調査でも、タナゴ類の激減が明らかになる。
ヤリタナゴも減り


アブラボテもたった数匹


タイリクバラタナゴさえも


他の魚たちは、というと
イトモロコや


タモロコや


オイカワやコウライニゴイやギギ

よれよれのシマヒレヨシノボリや


ミナミメダカ


救いだったのは、七分咲きのソメイヨシノと
カワヒガイのオス婚姻色の桜色かな?


サクラバエと呼ばれるだけのことはあるなあ。
「よしよし、きみの美しさに免じて一発芸は中止にしてあげよう!」(そんなヒマなど元々ないもん!)

下に、この活動、過去3年分の記事をリンクさせて、今日のお話は終わり!

生徒さんたちと・・・の巻 前編
生徒さんたちと・・・の巻 後編 2017年
タナゴ類の産卵母貝調査 : 私は何やってんだかシリーズ⑦ 2018年
今年もタナゴ類の産卵母貝調査だケド・・・
産卵母貝調査のこと、やっぱ も少し書く! 2019年

あわせて読んでいただければありがたいな。






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クロヨシとともにいた魚たち!:東海道中ガサ釣り記⑨

2020-03-31 08:06:26 | 魚全般
2020年3月31日(火)

東海道中ガサ釣り記、昨日書いた東海地方の小河川の続き。

クロヨシノボリとともにいた魚たちは

ミナミメダカ


コイツ、淡水魚といいつつ塩分耐性あるからなあ。

カワアナゴ属の幼魚


ボウズハゼの幼魚


どちらも南方系の原始的なハゼ、私らのとこじゃ一度も見たことがない。

スミウキゴリ


コイツ、広島県では準絶滅危惧種なんだよな。
もちろん私らのとこではちょっと遠出しないと見られない。

ヌマチチブ


ゴクラクハゼ


全国津々浦々で活躍中のハゼたち。

そして、やたら細っこく感じたミミズハゼ種群


地元、自然保護の御大も「お~っ!なんかとても細いぞっ!」と


2人でワイワイ採って


帰ってから調べてみると


どうやらやせた普通のミミズハゼみたい。

あ~御大とともに心ときめかせガサを続けた思い出がくずれていったわあ!
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2019年 MY流行魚大賞!:今年もお世話になりました!

2019-12-31 17:48:00 | 魚全般
2019年12月31日(火)

あと数時間で2019年も終わり。
読んでくださる皆さん、いろいろお世話になりました。
みなさんも私たちも来年また良い年でありますように!

さて、タナゴ竿・仕掛けで釣った魚たちの中から毎年『MY流行魚大賞!』を決定してる。

今年は、7種の魚が決勝進出。
選考基準は次のように厳しい。
① 一魚一会の出会いだったか?
② 私が知らない未知の魚、または雑魚扱いされてる魚だったか?
③ 絶滅の危機にあり、なかなか会えない魚だったか?
④ 環境変化などに影響されてるか?
⑤ 写真がきれいに撮れたか?

ひとまず、決勝で残念ながら敗退した4種を紹介。

ホシノハゼ


最初釣れたときは、未知のハゼだから驚いたケド
その後、何匹も釣れたからなあ。
ま、海水温上昇にともなって瀬戸内中央部まで分布を拡大中らしいので、その記録として。

チョウチョウウオ


ともに出かけた和歌山で兄貴が釣った魚。
まさに一魚一会の出会いだったケド
あまりに有名な魚だし、撮影ケースに入らんまま写真がうまく撮れず、決勝で敗退。

ギンユゴイ


これまた和歌山で私が釣った一魚一会の魚。
写真もきれいなのだケド、このときの私、単独行で証人(現認者)がいない。
しかも、割とアチコチで不要な魚として釣られてるもんなあ。

マトウトラギス


地元で釣ったし、未知の魚だったし、かみさんもいたし
写真もそこそこいいし、割とマイナーな魚なのだケド
2匹釣って1匹殺しちゃったからなあ、申し訳なくて。


ここからは入賞した3種の魚。

まず、審査員特別賞!

タナバタウオ


最優秀賞でもおかしくないのである。
マイナーな魚だし、和歌山で姉貴が辛抱して釣った魚だしね。
ただただ、私が悪い。
まず、なぜか写真がきれいに撮れず
そして、台湾で数年前に私がすでに釣ってたために最優秀を逃してしまった。

続いて、審査員ゴリ押し賞!

ショウキハゼ


チチブ属で絶滅危惧Ⅱ類。
何年もコイツを一度釣りたくて通い続けた生息域。
そこと全く違う水系で、名も知らぬままポンとかみさんが釣った。
口惜しいので、絶対入賞させんぞと思っちょったケド
『最優秀は私の釣ったショウキハゼよね!!』とうるさい審査員の圧力に負けた。

さあ、最後に2019年最優秀賞!

タテガミギンポ


和歌山で強風大雨を迎える最後の最後に釣った魚。
撮影ケースに入れるまで、いつものイソギンポだと思い込んでた。
未知の魚だと気付くまで時間もかかり、調べると割とマイナーだし
コイツを釣って喜んでる人もそうそうおらんやろうし
一魚一会の出会いで、写真もまあまあきれいやからね。

優勝おめでとう! 
タテガミギンポくん!




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