三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

【リノベ工事最終盤 陸屋根シート防水】

2018年04月23日 07時21分52秒 | Weblog


さて今週水曜日には引っ越し作業を控えて、
屋内の方の造作変更はおおむね終わり、一部設備の設置が残るのみ。
「動き続けている仕事」まるごとの移転引っ越しという
超難関が目前に迫ってきております(ため息)。
なんですが、まぁこちらの方は問題発生時のバックアッパー役。
なんとか無事に、引っ越しにともなう事故がないことを祈るのみ。

で、屋内工事が終わってすぐに「外部工事」が行われた。
当建築は補強コンクリートブロック一部木造の混構造ですが、
屋根部分は一部を除いては木造で架けられている。
混構造らしく最上階は2×4木造なので、大部分は自由度が高い。
しかし、一部ブロック造の2階部分のみの陸屋根があり、
そこはこれまで溶融したコンパウンドでアスファルトルーフィングを貼り付ける
アスファルト防水仕上げだったのです。
これ自体の耐久性はまったく問題がなかったのですが、
その陸屋根から「樋」を室内に貫通させており、
樋の塩ビパイプとコンクリート屋根の継ぎ目部位の防水はコーキング頼り。
案の定、原因不明のごく少量のしずくが塩ビパイプを伝ってきていた。
・・・という問題があり、それを根本的に改良するべく
今回、アスファルト防水から樹脂や加硫ゴムを主成分としたシートを貼りつける
シート防水工法に変更することにしました。
まことに屋根工事の変遷は北国建築の集約、歴史そのものともいえる。
施工では完全にフラットな屋根として、やや軒を出して水を落とす。
その下地としてコンパネなどでしっかり水平面を確保して
その上でシートを張り上げるという工法です。
この工事が終わってからは、幸か不幸かまだ雨が降っていない。
一抹の不安を持ちながら、雨の日には注視したいと思っています。
で、本日から2日間で木造屋根部分の半分程度で
板金の張り替え工事を行います。
水勾配だけの屋根については、下地構造のチェックと板金の張り替え。
一方、傾斜屋根部分は無落雪タイプに面材を更新します。
こちらもこれまで落雪に注意が必要でしたので、
そういった心配を解決するためにスノーストッパータイプに変更。
さらに終盤ということで、あるアクロバチックな「イベント」も明日予定(笑)。
追い込みですが、無事に仕上がらせるべく万全を期したい(キリッ)。
コメント
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