性能とデザイン いい家大研究

こちら 住まいの雑誌・Replan編集長三木奎吾です 
いい家ってなんだろう、を考え続けます

【蓄熱暖房の「北海道遺産」表現をどうする?】

2018年04月20日 06時14分32秒 | Weblog
写真はわが家の今回のリノベーションで暖房方式としては廃棄した
「電気蓄熱暖房」本体中で「蓄熱体」として働いてきた煉瓦。
蓄熱は重量に比例する要素が強く、たいへん重たい。
成人男性が1〜2個持つのが限界的重量物。
いまは、工事中現場もおおむねの造作工事は終了し、
設備関係の最終チェックなどが残されている段階。
この古い暖房方式は、2007年段階で100,000戸の住宅で採用されたとされる。
一時期は新築住宅の過半以上を占めていた、
まさに「北海道遺産」と呼ぶにふさわしい存在だったと思います。
社会の需要と流れの中で、このように盛衰を見せたものとして
北海道は石炭など多くの「遺産」を持ってきたとも言える。
その最新遺産として、この蓄熱暖房は歴史的存在になっていく可能性がある。
全国の講演などで東大・前真之准教授から
この蓄熱暖房とともにわたしの写真が並べられてきた経緯もある(笑)。
そのような存在として、ある象徴性も持っているということで、
この蓄熱煉瓦について、廃棄はせずに工事現場で残置させていましたが、
現在は内部土間物置空間で留置されています。
北海道遺産として、どのようにメモリアルとするか、
設計の丸田絢子さんと協議して、インテリア装置的オブジェにしたいと考え中。
まぁしかし、なんと言っても仕事のいろいろな企画進行もあり、
工事の進展も毎日毎日、いろいろな判断要素が目まぐるしく出来する。
そんなことから、メモリアル制作着手は日程がどんどんと先送り。
またこうした情報をこのブログでお知らせしたところ、
前真之先生から、5月中旬の来道時ぜひ対面したい希望も寄せられた(笑)。
今後の展開がまだ十分には見通せない状況。
いずれにせよ、こういったメモリアルのことでもあるので、
わたしどもでのDIY的な、手作業的な「造形」表現物となる可能性が濃厚。

ということで、まだ身の処理方針が決定せず、
その時期も明瞭ではないまま、まわりの工事の喧噪のなか、しずかに
自らの運命にけなげに処したいと控えている煉瓦たちであります。
なにか良いアイデアがあれば、お知らせいただければ幸いです(笑)。
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