先日は内装・天井仕上げについて触れましたが、
一般的にはクロス仕上げというのが圧倒的な部分ですが、
それだけじゃ面白くない、ということで、
わが家では、挑戦してみたという写真なんですね。
わが家は鉄筋補強コンクリートブロック+木造ツーバイフォーという混構造。
いまの基準からすると、確認申請がきびしいだろうなぁという建物です。
で、ここは2階居間の天井でして、見上げると
コンクリートのスラブが表れている。
バッテン印にコンクリート梁が交差しています。
ここに、下地を黒く縫った上に、木組みで「格子」を造作しています。
コンクリートスラブの鉄筋からアンカーをぶら下げて
それに格子組を吊り下げている、ということなんですね。
施工に当たった大工さんは、だいぶん苦労していたものでした。
それで、コンクリートの面と、面をあわせて天井を構成している次第。
いま考えてみると、いやはや、大変な施工手間をかけさせたものと
深く反省させられる仕上げ方法ですね(冷や汗)。
竣工当時は、使用していた木材が収縮乾燥することで音鳴りはするは、
松ヤニが垂れてくるは、で、メンテナンスさせられました。
(まぁ、とは言っても松ヤニを拭き取るだけです)
そのうえ、細かいホコリは木材上に積もっているはずですから、
健康面ではどうなのか、というような問題点もありそうです。
なんですが、17年以上も経ってくると
こういう光景を日常風景として楽しんできた時間も感じます。
陰影感はやはり素晴らしく、独特のリズム感が落ち着きも見せてくれていますね。
一時期、北海道の設計事務所の関与住宅で流行していたスタイルです。
その後、見ているとあまり見かけなくなってきたので、
やはり、施工的に無理があり、だんだん、施工手間が増えてきて
断念せざるを得なくなってきているものと思われます。
しかし、RCの質感と木質の調和と言うことで、
独特の味わいもある仕上げ方法だと思います。
このまま、お蔵入り、というのも寂しいものがあるかなぁと・・・。
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