三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

緑地をいろどる造形ゲイジュツ

2007年12月01日 06時23分55秒 | 出張&旅先にて

きのうは仙台市泉区で取材。
で、若干、時間が早く到着したので周辺緑地で時間待ち。
ということで、沼に面した公園のような場所に行きました。
スタッフは4人だったのですが、
クルマを止めて外にいると、なにやらちょっとずつ、景色が変だ??。
で、「あれ、これなんだろう、あ、動物が描いてある・・・」
「あそこにも・・・、ここにも、ある、ある」
というような発見が続出いたしました。
どうも、緑地一帯にイタズラとも思えない、動物の造形が置かれているんですね。
写真はその一例です。
ちょっと目には、それと気付かないくらいなほど、環境に溶け込んでいる。
カメレオンのようなのが、樹上で止まっているトンボを狙っている・・・。
季節は12月なんですから、ありえないけれど、夏ならばふしぎとも思えない。
大きさも、実物大くらいになっているので
目くらまし効果は抜群なんですね。
目を転じると、猫が鳥の餌台周囲で待ちかまえているとか、
さまざまな動物、鳥、その他人形作品など、雑多に置かれたり、木に吊り下げられたり、
まぁ、こういう作品が、それこそ、
傾斜緑地周囲にそこら中、という感じで置かれていました。

その後、取材先で聞いたら、けっこう周辺では有名とのことで、
ある住民の方が長年のアート作品として作り続けているんだそうです。
昔は農業用水のためのダムだったという沼地というか、池。
周囲は金網柵などで囲われていますが、
緑地になっていて、ちょうど池を囲んで対岸側は豊かな森山が広がっています。
案内看板はすでに枠を残したのみで錆びて剥脱していますが、
そこにまで動物の置物などが添えられています。
こういう自然の残る背景のなかで、芸術的創作意欲が、まさに爆発しちゃっている感じ。
非常にキッチュで、遊び心が炸裂していて、
たぶん、こどもたちにも人気があるのではないかと思われます。
こういう創作こころって、実に楽しいなぁと。
このことについて話すときの住人の方たちの表情が柔らかくて、
そういう理解を生み出すようなユーモアがきっとあるんだと思います。
ぜひ、これからも造り続けてほしいものだと、感心した次第。
コメント
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