長岡京エイリアン

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2017年03月05日 22時22分22秒 | すきな小説
『終わりのクロニクル 第6巻(上・下)』(2005年11月刊)

 『終わりのクロニクル(おわりのクロニクル)』は、川上稔のライトノベル。イラストはさとやす。電撃文庫(メディアワークス)より2003年6月~2005年12月に刊行された。単行本全14巻。
 川上稔による架空の世界観「都市世界」における「AHEAD」時代を取り扱った作品。総じてページ数が多く、最終巻は1000ページを超えて当時の電撃文庫における最厚記録を樹立した。


あらすじ
 マイナス概念の活性化により、世界が崩壊するまで、あと5日。
 だが、「軍」の元9th-G 将軍ハジが糾弾した Low-Gの罪と Top-Gの存在が、思わぬ波紋を呼んでいた。そして、Top-Gの存在を秘していた Low-Gに対し、各ギアは疑念を抱き、全竜交渉は最大の危機を迎えることに。そんな中、佐山と新庄は一つの答えを求め、再び出雲と堺へ向かう……
 果たして、全ての謎は解き明かされることになるのか? 各ギアの疑念はどんな結論を導くのか? シリーズ完結に向け、物語はいよいよクライマックスを迎える!


6th-G
主要概念 …… 輪廻転生の概念
対応神話 …… インド神話
対応地域 …… インド / 静岡

6th-G の世界観
 2つの川を挟んで「破壊」、「停滞」、「再生」の三種の空間が存在していた。生物は「停滞」で生き、死亡すると魂は「破壊」へ移り、肉体を与える「再生」を経て再び「停滞」に戻る。人類は総じて黒人系であり、政治は合議制によって決定される民主主義だった。

6th-G の概念戦争
 戦乱により「破壊」の空間が広がったため、2つの川それぞれにヴリトラとヴァジュラを配置して安定させた。だがそれによって執政者たちは死と再生を管理できるようになり、民衆は反発して内乱が発生した。やがて内乱の不毛さに気づいた人類はヴァジュラとヴリトラを「災いの象徴」とし、調査に来ていた Low-Gの出雲・全に処理を押しつけた。全はそれらを Low-Gに持ち帰ったため6th-G は滅びた。


8th-G
主要概念 …… 熱量が生物化する概念
対応神話 …… アボリジニ神話
対応地域 …… オーストラリア / 四国

8th-G の世界観
 何もない空間に大小無数のワムナビの遣いが浮遊する構造だった。遣いのサイズは砂粒大から惑星大まで多様であり、思考による熱量で生命を維持し、より高度な計算力を得るように進化していった。人類は存在せず、統率者を要する種族でもなかったので政治体系は存在しない。

8th-G の概念戦争
 有能な計算力からどのギアでも馴染めると悟っていたワムナビの遣い達は、戦闘力や故郷への執着の無さもあって、概念戦争を移住によって解決しようとしていた。そこへ調査に来た新庄・要から Low-Gの日本語を教わり、約束と「なぞなぞ」を与えられた。ワムナビの遣い達はそれらを果たすために Low-Gへ亡命し、概念核を持つワムナビ全体が移ったので8th-G は滅んだ。


作中の専門用語
6th-G 製の概念兵器
V-Sw(ヴィズィ)
 自意識を持つ6th-G 製の概念核兵器。出雲・覚の専用武装。ヴァジュラにヴリトラを納めたもので、普段は身の丈程もある白い大剣の形態をとる。性格はマイペースでのんびり屋。

ヴァジュラ
 6th-G を維持するために造られた6th-G 製の機殻剣(カウリングソード)。V-Sw の前身。概念戦争当時はヴリトラに釣り合うように、大量の概念が詰め込まれていた。後に6th-G 概念核であるヴリトラを収め V-Swに改造される。

試作型ヴリトラ
 6th-G と10th-G の全竜交渉の際、ロベルト=ボルドマンをはじめとした6th-G 残党が放った概念兵器。概念核は有していないが6th-G 残党を皆殺しにできる程の戦闘力を有している。ボルドマンと出雲・覚の会話の間に出たのみで、詳細は不明。

ヴィーマ
 6th-G 製の機殻鉄槌(カウリングハンマー)。ロベルト=ボルドマンの専用武装。巨大な鉄槌型で、強力な打撃力を誇る。


クサナギ
 鹿島・昭緒が新たに造った2nd-G 概念対応の Low-G製機殻剣。熱田・雪人の後期専用武装。
 所有者が存在を明確にすることで、視界にある空間そのものを刀身として切断する。強大な攻撃力を持ち、熱田も両手で握らなければ使用できない。当初は使用回数に制限のある試作品が登場したが、後に制限のない完成品ができた。


新庄との約束
 新庄・由起緒とワムナビの遣い達の間で結ばれた約束。それは「このギア(Low-G)にあってこのギアに無いものとは何?」というなぞなぞであった。ワムナビの遣い達はこれを考え、悩み続ける限り新庄の姓を持つ者にまた会えると考え、新庄・運切と出会うまでずっと考え続けていた。


主な登場キャラクター
佐山・御言
新庄・運切
出雲・覚
風見・千里
大城・一夫
大城・至
Sf(エスエフ)
リール=大樹
シビュレ
田宮・遼子
田宮・孝司
飛場・竜徹
ディアナ=ゾーンブルク
月読・史弦
戸田・命刻
田宮・詩乃
長田・竜美
飛場・竜司
ダン=原川
ヒオ=サンダーソン
出雲・烈

ロベルト=ボルドマン
 6th-G 人類代表。全竜交渉の通常課連携役を担う。専用武装ヴィーマを使う。
 元は帰化したアメリカ軍少佐だったが、母親から6th-G 指導者の血筋であることを知らされ、6th-G残党と合流する。

趙・羽(ちょう・う)
 中国UCAT 代表。趙・晴の甥。Top-Gの告発に対応して来日する。

ワムナビ
 8th-G概念核の化身。
 ワムナビの遣い達の共有された意識から漏れ出した、余剰分の意識で出来た思念体。熱量と情報の存在であり、ワムナビの遣いが一定以上密集しなければ発生しない。そのため8th-G の概念核を奪うことは非常に難しい。

ワムナビの遣い
 8th-G概念で動物化した熱エネルギー。
 熱量を補給するため、思考によって熱量を発生させる。その延長線上として、周囲の別個体と意思を共有して莫大な計算速度を作る能力を得た。当初は本体が剥き出しの状態だったが、長い年月を経て鉱物に宿り、熱量の無駄な発散を抑える手段を得た。
 4th-Gの草の獣とは異なり、個性を持って分化しつつも意識を共有して一個体になることができる。新庄・要との交流で日本語のしりとりを学び、暇な時はそれで熱量を稼いでいる。

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