いや~、やっちゃった! どうもこんばんは、そうだいです。
まぁその~、結局、前回に私が「ちからをためて」いた理由はこれだったのね、今日の桜木町ひとりツアー。
またやってしまいましたよ。明確な目的もなくなぜか桜木町をめざして歩き続けるミステリアスな徘徊を、今月も!
そうなんです、1ヶ月くらいしかたってないんですよ、前にやった時から。
先月の、京浜急行・雑色駅(東京都大田区)からおっぱじめた国道15号線ぞいの16キロ徒歩は、両方の足裏の地面に接する部分が全体的にとんでもないことになるという悲劇に終わってしまったのですが(全治5日)……さてさて今回はどうなることやら!?
そもそも、なぜ私がこれほどまでに横浜の桜木町にこだわりまくっているのか。それはお時間があいている時に今年1月24日のブログをご覧になってちょうだいませ。
しかし、もはやことここにいたって、桜木町に対する私の想いはそこらへんの「ヤな思い出があるから。」などという過去のいきさつはどうでもよくなりました。
始点などはどうでもいい。ある時その瞬間この道を、私そうだいが桜木町に向かって歩いている。その行動のみが両者のあいだにあるすべてなのです。おっかし~ね~!
これまで私が歩いたルートは、JR新川崎駅からJR線ぞいに歩くものと、京浜急行の線路ぞいに国道15号線を歩くものの2つでした。JR線ルートは道がこまかく高低差もあり、15号線ルートは非常に道がわかりやすく起伏はほぼない。
なかなか対称的でそれぞれの魅力がある2ルートだったのですが、どちらの場合も桜木町までの距離が15~6キロという物理的過酷さがわざわいして、「道中の風景を楽しみながらの楽しいハイキング」という理想からはほど遠い、行き倒れ寸前の両足ひきずり状態で桜木町の土を踏むというバッドエンドに終わっていました。ちっきしょう!
そして今回、2011年に入ってからは2回目、異例の1ヶ月という短いインターバルでの再チャレンジとなった4月21日のトライアル。ルートはこれまでのどちらでもない、第3の道を選択することとなりました。
その名も、「東急東横線ルート」。通称「綱島街道」、正式名称「県道2号線」ルート!!
いいですねぇ、綱島街道。「街道」だって! さぞや人情味あふれる道が展開されているのでしょう。胸おどります。
本日21日木曜日は気温ややあたたかめの無風曇天。ハイキングにはもってこいのコンディションです。
お昼過ぎに万全の支度をして家を出発し、JR渋谷駅から東急東横線にのりかえて一路、今回のスタート地点となる日吉駅へ。日吉駅は神奈川県横浜市港北区日吉にあり、ゴールの桜木町からはほぼ真北13キロの距離にあります。
13キロ! これまでのスタート地点とくらべても2~3キロ桜木町に近くなっている。これはなんとかして楽しいハイキングにしなければ。
実は生まれて初めて乗った東急東横線も、こぎれいで快適な電車でした。ハイソだねい。個人的には、前回に乗った庶民的な京急線のほうが好きなんですけど、きれいでいけないことなんてありません。
ちなみに、今回の私の大事なアシスタントとなるお靴は、前回の中国人民解放軍軍靴、いわゆる「靴底がほんとにゴム1枚」から得た貴重な失敗をかんがみて、西友で900円で購入したキャンバススニーカー白タイプを起用しました。
これはすごい! なんてったって、中じきがやわらかいからね。履き心地がとってもコンフォータブル。これが靴だよ。とても人民解放軍の軍靴と値段が100円しか違わないようには感じられません。まぁ、こっちも中国製ですけどね。
さて非常に頼もしい相棒の登板にニヤニヤしながら到着した出発の地・日吉。
出口には「ぎんたま」なんて呼ばれている直径2メートルほどのオブジェ(まさに銀の球)があるようなおしゃれな日吉駅だったのですが、ここは春の季節は若者でごったがえす地でもありました。
そう。ここ日吉駅は、かの慶應義塾大学日吉キャンパスのお膝元でもあるのです。
え? もちのろん、行きましたよ~、キャンパス内に。食べてきましたよ~、学生食堂の「慶應パワー丼」だかなんだかっていう丼もの。おみそ汁のわかめがドロッドロにとけてました。
こういうときにはちゃんと経験しておかなきゃね。日吉なんか、もしかしたらもう一生来ないかもしれないんですから。「桜木町に歩いていくために日吉に来た。」という恐すぎる論理にわれながらちょっと心配になりながらもキャンパス内を散策することしばし。
いや~しかし、フレッシュな人々の中にいると気持ちが若返ります。ほんとにものすごい人数の多さでしたよ。サークル勧誘なんかあちこちでやってたりしてね。あと、建物がみんなきれい! でっかい! 整備された運動場の迫力には圧倒されました。
そして、気力体力ともに万端に整った午後3時30分。ついに闘いの火蓋は切って落とされました。
綱島街道ぞいに南下を開始すると、慶應大のキャンパスを離れてすぐに、あの天下のゲーム会社「コーエー」本社ビルが! こりゃあさいさきがいいや。
さっそく結果を言っちゃうんですけど、やっぱり今回の東急東横線ルートは、綱島「街道」という名前にふさわしい味わい深いものでした。
人間くさいというか、それぞれの土地にながく住んでいる地元の方々の生活に密着した道になっているんですね。
瓦屋根の重厚な歳月を感じさせる民家、小高い丘に立った寺、小さな商店、子ども達が、
「ドロケーやろー。」「やろやろ~。」
「(一輪車に乗って)ねね~、できたよ~!」
と歓声をあげている公園。
散歩のなにがいいって、こういう見知らぬ土地に自分の記憶を重ねあわせられる瞬間に出逢うのがいいんですね。
綱島街道はよかったね。
今まで歩いた桜木町ルートのことを考えてみると、JRルートは民家少なめで公共施設や大小の工場が建ち並ぶ印象があったため、異境に来たという新鮮味はあったのですが人のあたたかみはあんまりなく(日が暮れてたし)、国道15号線は前半こそ多摩川の平和な光景はあったものの神奈川県に入ったあたりから車とビルしか見えない風景になり。
なるほどね~。知らない町を歩く気分にふけりたいのならJR、起伏がなく歩きやすい道を行くのなら国道15号線、そして土地の風景を楽しみながら歩くのなら断然、綱島街道というわけなんですな。
綱島街道は後半が特によかったなぁ。
歩き始めてから約1時間後、菊名という土地のあたりから予想したとおりに登り坂がはじまり、「ああ~、やっぱ山を越えるのね……」と少々うんざり顔でのぼっていったのですが、登りがあれば、くだりもある。
汗をかきながらのぼりきると、突如として眼前に横浜の街が! ああっ、あれ、みなとみらい。あれはランドマークタワーだよ、おとっつぁん!
いい風景でした。眼下に一望できる近代的な横浜の街。そしてその手前には、ダルそうに給食袋をボンボン蹴りながらうつむき加減で坂をおりるジャージ姿の小学生。
とってもいい道でした、綱島街道。私が現在住んでいる千葉でもなく、メガロポリス東京でもなく、思い出の中にある田舎でもない不思議な感覚。県道はいいやねぇ~!
てな感じもありまして、出発して2時間後、綱島街道はJR東神奈川駅にほど近い国道1号線に合流しました。
「やった~、ついた!!」
見慣れた道に無事にぶち当たって思わずもろ手をあげてしまったのですが、ついてません。桜木町まではあと30分歩かないと。
でもね……これがいいんです。これを狙っていたんですよ、横浜の街を観てうれしい気分になるこの瞬間を!
私は! 横浜が好きになった!! 横浜のほうがどうかは知らない。
今回の桜木町ハイキングは、気分のほうは充分に成功をおさめました。さぁ、毎回のネックになっている体力、特に足のほうは?
結論は……ギリッギリ大丈夫! じんじんするくらいで済みました。距離13キロということでいつもより短くはあったのですが、やっぱり山を越える高低のキツさはあなどれず。
かかった時間も2時間半。到着したのが夕方6時だったので、まだ明るい桜木町を見た初めての経験となりました。やった~。
だが、しかし。
その後、やっぱり私の両足の裏は潰滅してしまいました。
なぜか。桜木町に着いてからあと4キロ歩いちゃったから。
なぜよけいに4キロ歩いたのか。JR桜木町駅から歩いて2キロの距離にあるお店に行ってまた戻ってきたから。
そのお店とはなにか。
……ヒミツ! 自分でその話題をしておいてヒミツ。
ちょっとした理由なんですが、今のところは秘密にしておきます。ほんとにたいしたことないんですが、用事がすんだらはっきり説明するつもりであります、ハイ。
でも、ここが実にお間抜けなことなんですが、私がやっとそのお店に着いた夕方6時半。
お目当てのお店は……閉店していました。
事前にそのお店のホームページを見て住所を頭にたたきこんだのですが、あるはずの場所にはマンションしかない。
おかしいなぁ~と思いつつ近所を30分ほどほっつき歩き、コンビニでボルヴィックを買ってお店の位置をたずねるが、解答は「聞いたことないッス」。
途中で犬を連れたかっこいいお父さんにもたずねたりしつつ、仕方なしにあるはずの場所にまた戻り、そのはす向かいにあった老舗っぽいおかき屋さんに入って、そのお店の名物だという業務用の電卓みたいな大きさの四角いおかき「しきしまのでっかちせんべい」を1枚買って女将にたずねると、
「え? はす向かいですよ。(外を見て)あら~、もう閉まってるわねェ。」
左様ですか……
お店はマンションの1階、住所どおりの場所にあったのですが、夕方6時半にはシャッターガッシャ~ンだったのね。
ただ、看板とか「本日は閉店しました。」の貼り紙とか、お店の存在を知らせるものがまったくなかったのですが、シャッターに塗装されていた株式会社の社名が、そのお店に関連にある会社のものだったんだなぁ~。あとでガテンがいったんですけど、その時は気づかなかった。やられた~!
実は今回のハイキングの主目的はそのお店に行くことだったんですが、綱島街道を歩いている途中から、
「アレ……なんで俺、あのお店の営業時間を把握してねぇんだ?」
と思いながらズンズン歩いていたのです。その悪い予感が的中したというわけでして。
バカだなぁ~、あんなにホームページをチェックしてたのに! と思い帰宅してまた見なおしてみると、「営業時間」がどこにものってない。
「来店の際は、事前にご連絡ください。」
そうか! そのお店、店舗はあるにはあるんだけど、通信販売をメインにしている営業形態なのね。
こりゃまたぁ~おじさんのォ~、しっぱいしっぱい。
……トータル17キロ歩いて閉店ですか……まぁいいか、楽しかったから。
……お店の場所もわかったし……また行けばいいんだよ。
……ガキッ。ボリボリ……
……でっかちせんべい、固……
まぁその~、結局、前回に私が「ちからをためて」いた理由はこれだったのね、今日の桜木町ひとりツアー。
またやってしまいましたよ。明確な目的もなくなぜか桜木町をめざして歩き続けるミステリアスな徘徊を、今月も!
そうなんです、1ヶ月くらいしかたってないんですよ、前にやった時から。
先月の、京浜急行・雑色駅(東京都大田区)からおっぱじめた国道15号線ぞいの16キロ徒歩は、両方の足裏の地面に接する部分が全体的にとんでもないことになるという悲劇に終わってしまったのですが(全治5日)……さてさて今回はどうなることやら!?
そもそも、なぜ私がこれほどまでに横浜の桜木町にこだわりまくっているのか。それはお時間があいている時に今年1月24日のブログをご覧になってちょうだいませ。
しかし、もはやことここにいたって、桜木町に対する私の想いはそこらへんの「ヤな思い出があるから。」などという過去のいきさつはどうでもよくなりました。
始点などはどうでもいい。ある時その瞬間この道を、私そうだいが桜木町に向かって歩いている。その行動のみが両者のあいだにあるすべてなのです。おっかし~ね~!
これまで私が歩いたルートは、JR新川崎駅からJR線ぞいに歩くものと、京浜急行の線路ぞいに国道15号線を歩くものの2つでした。JR線ルートは道がこまかく高低差もあり、15号線ルートは非常に道がわかりやすく起伏はほぼない。
なかなか対称的でそれぞれの魅力がある2ルートだったのですが、どちらの場合も桜木町までの距離が15~6キロという物理的過酷さがわざわいして、「道中の風景を楽しみながらの楽しいハイキング」という理想からはほど遠い、行き倒れ寸前の両足ひきずり状態で桜木町の土を踏むというバッドエンドに終わっていました。ちっきしょう!
そして今回、2011年に入ってからは2回目、異例の1ヶ月という短いインターバルでの再チャレンジとなった4月21日のトライアル。ルートはこれまでのどちらでもない、第3の道を選択することとなりました。
その名も、「東急東横線ルート」。通称「綱島街道」、正式名称「県道2号線」ルート!!
いいですねぇ、綱島街道。「街道」だって! さぞや人情味あふれる道が展開されているのでしょう。胸おどります。
本日21日木曜日は気温ややあたたかめの無風曇天。ハイキングにはもってこいのコンディションです。
お昼過ぎに万全の支度をして家を出発し、JR渋谷駅から東急東横線にのりかえて一路、今回のスタート地点となる日吉駅へ。日吉駅は神奈川県横浜市港北区日吉にあり、ゴールの桜木町からはほぼ真北13キロの距離にあります。
13キロ! これまでのスタート地点とくらべても2~3キロ桜木町に近くなっている。これはなんとかして楽しいハイキングにしなければ。
実は生まれて初めて乗った東急東横線も、こぎれいで快適な電車でした。ハイソだねい。個人的には、前回に乗った庶民的な京急線のほうが好きなんですけど、きれいでいけないことなんてありません。
ちなみに、今回の私の大事なアシスタントとなるお靴は、前回の中国人民解放軍軍靴、いわゆる「靴底がほんとにゴム1枚」から得た貴重な失敗をかんがみて、西友で900円で購入したキャンバススニーカー白タイプを起用しました。
これはすごい! なんてったって、中じきがやわらかいからね。履き心地がとってもコンフォータブル。これが靴だよ。とても人民解放軍の軍靴と値段が100円しか違わないようには感じられません。まぁ、こっちも中国製ですけどね。
さて非常に頼もしい相棒の登板にニヤニヤしながら到着した出発の地・日吉。
出口には「ぎんたま」なんて呼ばれている直径2メートルほどのオブジェ(まさに銀の球)があるようなおしゃれな日吉駅だったのですが、ここは春の季節は若者でごったがえす地でもありました。
そう。ここ日吉駅は、かの慶應義塾大学日吉キャンパスのお膝元でもあるのです。
え? もちのろん、行きましたよ~、キャンパス内に。食べてきましたよ~、学生食堂の「慶應パワー丼」だかなんだかっていう丼もの。おみそ汁のわかめがドロッドロにとけてました。
こういうときにはちゃんと経験しておかなきゃね。日吉なんか、もしかしたらもう一生来ないかもしれないんですから。「桜木町に歩いていくために日吉に来た。」という恐すぎる論理にわれながらちょっと心配になりながらもキャンパス内を散策することしばし。
いや~しかし、フレッシュな人々の中にいると気持ちが若返ります。ほんとにものすごい人数の多さでしたよ。サークル勧誘なんかあちこちでやってたりしてね。あと、建物がみんなきれい! でっかい! 整備された運動場の迫力には圧倒されました。
そして、気力体力ともに万端に整った午後3時30分。ついに闘いの火蓋は切って落とされました。
綱島街道ぞいに南下を開始すると、慶應大のキャンパスを離れてすぐに、あの天下のゲーム会社「コーエー」本社ビルが! こりゃあさいさきがいいや。
さっそく結果を言っちゃうんですけど、やっぱり今回の東急東横線ルートは、綱島「街道」という名前にふさわしい味わい深いものでした。
人間くさいというか、それぞれの土地にながく住んでいる地元の方々の生活に密着した道になっているんですね。
瓦屋根の重厚な歳月を感じさせる民家、小高い丘に立った寺、小さな商店、子ども達が、
「ドロケーやろー。」「やろやろ~。」
「(一輪車に乗って)ねね~、できたよ~!」
と歓声をあげている公園。
散歩のなにがいいって、こういう見知らぬ土地に自分の記憶を重ねあわせられる瞬間に出逢うのがいいんですね。
綱島街道はよかったね。
今まで歩いた桜木町ルートのことを考えてみると、JRルートは民家少なめで公共施設や大小の工場が建ち並ぶ印象があったため、異境に来たという新鮮味はあったのですが人のあたたかみはあんまりなく(日が暮れてたし)、国道15号線は前半こそ多摩川の平和な光景はあったものの神奈川県に入ったあたりから車とビルしか見えない風景になり。
なるほどね~。知らない町を歩く気分にふけりたいのならJR、起伏がなく歩きやすい道を行くのなら国道15号線、そして土地の風景を楽しみながら歩くのなら断然、綱島街道というわけなんですな。
綱島街道は後半が特によかったなぁ。
歩き始めてから約1時間後、菊名という土地のあたりから予想したとおりに登り坂がはじまり、「ああ~、やっぱ山を越えるのね……」と少々うんざり顔でのぼっていったのですが、登りがあれば、くだりもある。
汗をかきながらのぼりきると、突如として眼前に横浜の街が! ああっ、あれ、みなとみらい。あれはランドマークタワーだよ、おとっつぁん!
いい風景でした。眼下に一望できる近代的な横浜の街。そしてその手前には、ダルそうに給食袋をボンボン蹴りながらうつむき加減で坂をおりるジャージ姿の小学生。
とってもいい道でした、綱島街道。私が現在住んでいる千葉でもなく、メガロポリス東京でもなく、思い出の中にある田舎でもない不思議な感覚。県道はいいやねぇ~!
てな感じもありまして、出発して2時間後、綱島街道はJR東神奈川駅にほど近い国道1号線に合流しました。
「やった~、ついた!!」
見慣れた道に無事にぶち当たって思わずもろ手をあげてしまったのですが、ついてません。桜木町まではあと30分歩かないと。
でもね……これがいいんです。これを狙っていたんですよ、横浜の街を観てうれしい気分になるこの瞬間を!
私は! 横浜が好きになった!! 横浜のほうがどうかは知らない。
今回の桜木町ハイキングは、気分のほうは充分に成功をおさめました。さぁ、毎回のネックになっている体力、特に足のほうは?
結論は……ギリッギリ大丈夫! じんじんするくらいで済みました。距離13キロということでいつもより短くはあったのですが、やっぱり山を越える高低のキツさはあなどれず。
かかった時間も2時間半。到着したのが夕方6時だったので、まだ明るい桜木町を見た初めての経験となりました。やった~。
だが、しかし。
その後、やっぱり私の両足の裏は潰滅してしまいました。
なぜか。桜木町に着いてからあと4キロ歩いちゃったから。
なぜよけいに4キロ歩いたのか。JR桜木町駅から歩いて2キロの距離にあるお店に行ってまた戻ってきたから。
そのお店とはなにか。
……ヒミツ! 自分でその話題をしておいてヒミツ。
ちょっとした理由なんですが、今のところは秘密にしておきます。ほんとにたいしたことないんですが、用事がすんだらはっきり説明するつもりであります、ハイ。
でも、ここが実にお間抜けなことなんですが、私がやっとそのお店に着いた夕方6時半。
お目当てのお店は……閉店していました。
事前にそのお店のホームページを見て住所を頭にたたきこんだのですが、あるはずの場所にはマンションしかない。
おかしいなぁ~と思いつつ近所を30分ほどほっつき歩き、コンビニでボルヴィックを買ってお店の位置をたずねるが、解答は「聞いたことないッス」。
途中で犬を連れたかっこいいお父さんにもたずねたりしつつ、仕方なしにあるはずの場所にまた戻り、そのはす向かいにあった老舗っぽいおかき屋さんに入って、そのお店の名物だという業務用の電卓みたいな大きさの四角いおかき「しきしまのでっかちせんべい」を1枚買って女将にたずねると、
「え? はす向かいですよ。(外を見て)あら~、もう閉まってるわねェ。」
左様ですか……
お店はマンションの1階、住所どおりの場所にあったのですが、夕方6時半にはシャッターガッシャ~ンだったのね。
ただ、看板とか「本日は閉店しました。」の貼り紙とか、お店の存在を知らせるものがまったくなかったのですが、シャッターに塗装されていた株式会社の社名が、そのお店に関連にある会社のものだったんだなぁ~。あとでガテンがいったんですけど、その時は気づかなかった。やられた~!
実は今回のハイキングの主目的はそのお店に行くことだったんですが、綱島街道を歩いている途中から、
「アレ……なんで俺、あのお店の営業時間を把握してねぇんだ?」
と思いながらズンズン歩いていたのです。その悪い予感が的中したというわけでして。
バカだなぁ~、あんなにホームページをチェックしてたのに! と思い帰宅してまた見なおしてみると、「営業時間」がどこにものってない。
「来店の際は、事前にご連絡ください。」
そうか! そのお店、店舗はあるにはあるんだけど、通信販売をメインにしている営業形態なのね。
こりゃまたぁ~おじさんのォ~、しっぱいしっぱい。
……トータル17キロ歩いて閉店ですか……まぁいいか、楽しかったから。
……お店の場所もわかったし……また行けばいいんだよ。
……ガキッ。ボリボリ……
……でっかちせんべい、固……