長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

甦れ、真の悪の組織!!  平成ショッカー事情 ~序章~

2011年04月07日 18時15分31秒 | 特撮あたり
 どうもこんばんは~。そうだいでございますよ。いやぁ、今日も春らしいうららかな陽のさす一日になりましたねぇ。私の近所の桜ももう満開ですよ。きれいだねぇ!
 しかし、私はありがたいことに花見をするヒマもなく働かせていただいております。

 私の住む町にはおっきめの大学がありまして、入学シーズン真っ最中の今は、かなりわかりやすく道を歩く人たちの平均年齢がガクンとダウンします。
 それはもちろん私が働いている職場に来られるお客様も同じことで、最近はほんとにピッチピチした若者がお店に入ってくる入ってくる! ウッヒヒ~。って、別になにができるってわけでもないんですけど。まぁワイワイ活気があるってのはいいことさね。
 でも、ほんとに実感しちゃうんですけど、最近の若者は背が高くなったねぇ! 180超えてる男子なんかザラだし、女子だってスラーッとした人が多くなってきたような気がします。そうでない子もいるわけだけど。
 あと、「あっ、やばいよ、それ。」って、見た瞬間に感じちゃうようなファッションセンスの子もあんまりいなくなりましたね。それはもう、「ダサい」ってほうだけじゃなくて、「トンガってる」ってのも少なくなってきたってことですよ。
 毎年春の私の町といえば、全国各地から大学生になった若人がはせ参じてくる一大風俗展覧会的あじわいがありますからね。それが年を追うごとに平均化してきちゃうのは、ちょっとさみしいですけどね。
 まぁ、かくいう私は大学時代、ぶっちぎりで「ダサい」方向のやばさを先行していた大バカヤローだったんですけどね……ひと夏ゲタですごしてた年があると言えば、そのマッドネスぶりの一端を察してもいただけるかしら。今は少しはマシになってる……と、信じ、たい。
 そんなヤツにファッションセンスうんぬん言われたかぁねぇやな、今の学生さんたちも!!


 さてさて、なんやかやで最近はあんまり遊ぶ余裕もない私なんですが、そんな私の心のピアノをぽろんぽろん弾き鳴らす知らせが入ってきました。


live door ニュース「MOVIE ENTER 4月6日付劇場観客動員数ランキング」より

『仮面ライダー』の人気が強力! 前作比180%の興収でスタート

 やはり仮面ライダーは強かった。
 1971年にテレビ放送が開始された「仮面ライダー」の40周年を記念し、歴代ライダー総出演で贈る劇場版『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』が4月1日から全国273館で公開され、土日2日間で動員26万1502人、興収3億486万2900円をあげ初登場首位を獲得。初日から3日間の累計成績は動員36万65人、興収4億153万8200円。公開3日間の成績としては、2009年5月に公開された『劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』(最終興収7.7億円)との興収対比で185.6%となる好スタートを切った。


 まぁ……絶対に観には行きますよね。こりゃもう、義務ですからね。おもしろいかおもしろくないかなんてのは、最早あんまり関係ありません。

 去年だったか、我が『長岡京エイリアン』で映画の『仮面ライダーTHE FIRST』(2005年)と『仮面ライダーTHE NEXT』(2007年)のことをつづった時にも、
「2011年の春に、すべてのシリーズ作品の原点となった仮面ライダー1号が主人公となる映画が公開される!」
 という内容のニュースに大喜びしていた私だったのですが……

 なんか……私が想像していたものとは、だいぶ違った仕上がりになっているようで。
 ええ~……また「オールライダー」? だって、たった2年前にさんざん大集合してたじゃんか……

 おおぉ~っと、いかんいかん!! 私、まだ観てないんですよ!?
 まずは、なにはなくとも観てから! 予定としましては、私は来週中には必ず劇場に観に行きます。そこで自分の眼でしかと観た上で、『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』について感じたことはつづることにいたしましょう。

 しかしまぁ、こういった一連の「昭和と平成の垣根を超えた歴代仮面ライダーの総出演」というテを考えた『仮面ライダーディケイド』(2009年)の制作陣はてぇしたもんですよ。
 もちろん「平成仮面ライダーシリーズ」の高評価あっての話ではあるのですが、それにさらに「なつかしの昭和ライダーも出てくるぞ!」という強力トッピングを加えた最初の映画『仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』(2009年 TVシリーズ『仮面ライダーディケイド』の第29話と第30話とのあいだに発生したエピソード)は実際に、昭和も含めた30本以上にのぼる劇場版「仮面ライダー」シリーズの中でも最高記録となる興行収入19億円をたたき出しています。
 この、「昭和ライダーは好きだったんだけど、平成ライダーにはついていけないんだよなぁ。」という過去のライダーファン層を根こそぎ動員させた一大奇策が、結果としてそれまでのシリーズ作品をひとまわり以上超えるヒットをまねいたということは間違いないでしょう。

 実際かくいう私も、2000年の『仮面ライダークウガ』を皮切りに始まった「平成仮面ライダーシリーズ」には、そこから数えて9作目となる『仮面ライダーキバ』(2008年)にいたるまで、いーっさい! まーったく興味を持つことができずにいました。

「え、戦闘員がいない!?」
「え、ライダーが改造人間じゃない!?」
「え、敵が明確な悪の秘密結社じゃない!?」
「え、ライダーとライダーが殺しあう!?」
「え、電車に乗ってるからライダー!? だったら俺も立派なライダーだよ!!」

 ダメだったんですよ~、何を聞いてもピンとこなかったんです。
 あと私としては、「石ノ森章太郎先生の没後のシリーズ」というところも大きかったです。当然ながら、『仮面ライダー』が100%石ノ森先生の作品だと言うことはできないのですが、それでも、石ノ森イズムが爆裂した『仮面ライダーBlack』(『BLACK』も好きですけど『Black』のほう!)に心底シビレていた私はずいぶんと冷めた目で平成シリーズを見ていました。イケメンイケメンとさわがれていたのもシャクだったしね……超ひがみ!

 たとえば身のまわりがどんなに『仮面ライダー電王』がおもしろいおもしろいと言っていても、それが「仮面ライダー」の伝統を継承したおもしろさのようには思えなかった私はハマれなかったわけなんです。

 そんな私も、「昭和ライダー復活!」の報にはコロッとまいっちゃった!!
 もう、この売り文句は禁じ手ですよ、魔法ですよ。あんなに敬遠していたはずの私が一瞬にして『ディケイド』の猛勉強をはじめちゃったからね。
 制作陣のみなさん、ズルいなぁ~、うまいなぁ~!! あと、森カンナさんのふともももズルかったなぁ~。


 ただ! ここで声を大にして言っておきたいのは、私が「昭和ライダー復活」だけに喜んでいたのでは決してなかったということなんです。ここ大事。

 私が本当に喜んだのは、昭和ライダー復活にともなって「昭和の悪の秘密結社が復活する!!」という部分のほうだったのです。うひょひょ~!
 あの恐怖の組織が帰ってくる。イ~ッ!と絶叫する戦闘員が、悪の改造人間が、大佐が、博士が、大使が、その他もろもろをひっくるめた、あの「ショッカー」が!!

 詳細は前につづったので省略しますが、2005年の『THE FIRST』と2007年の『THE NEXT』でリメイクされた「昭和ライダーの世界」は、それに込められたチャレンジ精神はおおいに評価されるべきものだったし、デザインの一新された仮面ライダー1号・2号・V3や改造人間のみなさんも充分にカッチョいいものではあったのですが、残念ながら悪の組織「ショッカー」の描写に関してはずいぶんと粗いつくりになっていました。
 改造人間や戦闘員といった実行部隊はいいんですけど、幹部があんなチャラチャラしてんのはダメでしょ!! 意表をつくにしても、命を賭けてがんばってる部隊を統率している人望かカリスマ性みたいなものは最低ないと。それが「組織のあつみ」ってものだろうし、それは正義の組織だろうが悪の組織だろうが、企業ドラマだろうが子供向け番組だろうが絶対におろそかにしてはいけないリアリティじゃないかと思うんですよ。
 要するに、あの時に登場した「ストリート系の若者風のショッカー幹部」や「ドレス姿のセレブ美人風のショッカー幹部」に、殉職して3~40年たった現在でもなお理想の悪の幹部としたわれている彼らと同列にならぶ資格があるのか、ってことなんですね。
 私はないと思うなぁ~。だって、公開から5年しかたってないのにだぁれもおぼえてないんだもん、あの時のショッカーの幹部が誰だったのかなんて。
 天本さんに対しても、あのあつかいは失礼すぎますよ! あんな役、天下の死神博士におでましいただく必要ないじゃないですか。ただの話題づくりでしかないんだもの。

 そんなこんなモヤモヤを経験した上での、2009年の「ショッカー本格復活」の報!!
 いやがおうにも期待してしまった『仮面ライダーディケイド』だったわけなんですが……

 言いたいことは山ほどあるんですが、いったんちょっと落ち着いてから再開することにいたしましょう。
 カームダウン、ここはカームダウンよ~。
コメント
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