蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

ネットオークション

2018年10月13日 | いろいろ


写真を撮る時間がなかったので、今日はお話だけです。

さて、富貴蘭のネットオークションって、どうしてあんなにひどい状態なのでしょうか。

私は庭に植え込む山野草や、多肉植物、エアープランツなどはもっぱらネットオークションで買いますが、
おかしな出品なんてほとんど見たことがありません。

一方、富貴蘭をネットで買うことはほとんど無いし、まず見ないです。

というのも、あまりにもひどい出品を見るとイラッとしてしまうからです。

それでも蘭友から、○○が出てるから見て!とメールがあると覗いていますけど、
眉を潜めるような出品を頻繁に見かけます。

もっとも、意図的に騙そうとしてるのは、特定の人だけだと思いますが、
かなり目立ちますよね。


最も多い品種偽装は、朝日殿を『金牡丹の縞、黒牡丹、建国縞、金閣、羆』などの
名だたる大名品の名前で出品されているものです。

また芸西産の名前で『新湖東や獅子王錦、伯青龍、紀州白王』などが出品されていたりします。

写真をよく見れば比較的分かりやすいものが多いと思うのですが、
不思議なことにこれらには必ずと言っていいほど、ちゃんと入札があるんですよね。

その人の出品一覧を見てみると、見事なくらい偽物がずらりと並んでて、
あまりのことに笑ってしまいます。

しかしそのどれもに入札があり、どれもが(ラベルの品種だとすると)中途半端に安い
値段で落札されています。

そして不思議なことに、その人の評価には、驚くほどに悪い評価が少ないです。

これは、写真を見て自分で値段を付けて、その写真の木がちゃんと送られて来た、
という点において、悪くはないということなのでしょうかね。

以前、会としてこれに対処すべきとの意見があり、役員会で議論したことがありますが、

結論は

『法的手段をとることは極めて困難。人物は特定出来てはいるが、
会員でもないし、そもそもそんな人は注意されたからといって、聞く耳を持つはずもない。
会としてできることは、注意喚起することしかない。』

となりました。

会員への注意喚起は、平成24年の会報に、三昧さんに原稿を書いていただきました。

しかし、会員以外に対する注意喚起となると、なかなか難しいのが現状です。


困ったものです。

ただ、ネットオークションもいいとこもいっぱいありますし、私も頻繁に利用してます。
一般に、ネット上では顔が見えないと言われますが、私はそうは思いません。

出品している物の真贋と質、解説の文面(けっこう人間性が見えます)、
落札後の対応などから、自ずと相手の顔が見えてきます。

そんなわけで、私は庭に植える草花も、数人の気に入った方の出品から選んで買ってます。

基本的には、富貴蘭などの伝統園芸植物は馴染みの業者さんから買うのが一番だと思いますが、
ネットオークションを否定できるような時代でもありません。

ただし、すべて自己責任と認識し、モノを見る目と人を見る目を養っていかないと痛い目を見るのが、
残念ながら今日の富貴蘭ネットオークションの現状でしょう。

少なくともこのブログを見てくださってる方からは被害者が出ないように願ってます。


さて、今日もチェックしてる草花を見てみなくちゃ。


コメント (4)
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