蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

山のカンランの花

2018年12月30日 | 春蘭・寒蘭など


先週撮ってきました。











この場所は、45年ほど前に私が初めて山でカンランを採った場所で、
それらはすぐに花を付け、青花と更紗花が咲きました。

その後もこの場所には継続して生え続けてますが、
生えてはイノシシに掘り返され、また生えては掘り返されてます。


この株は斜面に生えてるため、難を逃れたようです。

でも後ろの葉は滑り落ちてきた枯れ枝や落ち葉に埋もれてしまってます。



あの2週間後に見に行った時には1輪めが咲き始めたとこでしたから、
ここまで3週間かかりました。

今回は3人が撮影に来て、立派なカメラでバシャバシャ撮られてたので、
私はその様子を撮って、花の写真は後で送ってもらいました。












写真で見ると内弁がちょっと透けてて、水晶系のようにも見えますねぇ。???

私は蒔いてないのですが、誰かが蒔いたのかどこからか飛んできたのか、
ただ透けて見えてるだけなのか。


と、ここまですでに書いてあったのですが、今日親戚が聞き付けて
連れてけと言われてまた行ってました。

そしたら、「ここに生えてたやつを採ってしまたからと、お前がその跡に種を蒔いていただろ。
翡翠色の中国寒蘭の花をもらって来て、花粉親にしてたじゃないか。」とのこと。



ん〜言われてみれば確かに種は蒔いた記憶は微かにあるけど、
どんな交配だったかなんて全く覚えてません。

昨日の晩飯のおかずでさえ、なかなか思い出せないのに。

確かに40年ほど前、高知には中国寒蘭として今日の水晶系も普通系もわずかながら入っ来てて、
栽培されてた方のお宅の花を全て切り取ったバケツいっぱいの花をもらってきては、
我が家の花に交配しては山に蒔いてました。

あの時のなのかどうかなんて、解るはずもないですが、
まぁ不可思議なことがある方が面白いですからね。









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2 コメント

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Unknown (川三)
2019-01-01 20:23:17
初めてコメントさせて頂きます。

ブログの花写真をぱーと見て、水晶寒蘭系の花ではないかと思いました。
交配した物を自身の山に蒔いて何が悪いと言われそうですが、私としては受け入れ難いですよね。
山蒔き交配で各地の山も荒れ果て居ますが、人為的に交配をして山に撒くのは辞めて欲しいと思います。(特に日本に無い物、産地に無い花。)
確かに、山で寒蘭の花を見る株は無いにしても野山でその種の自然交配をするのは承けがたい事柄だと思います。

寒蘭を栽培して数年しか立ちませんが、私は、20数年山で釣りをして来て今は寒蘭栽培に腰を入れて居ます。源流でも在来種の魚は居なくなり、四国には居ないとされたイワナが各河川に移植放流されて釣りの楽しみと食べる楽しみを奪われています。
私が思うには、釣り人との欲と寒蘭人との欲はかなり近い物を感じて居ます。
寒蘭業界の事を考えるので有れば、即座に抜き鉢に入れて鑑賞して下さい。(又、全部抜き捨てて下さい。)
自然界では、異色の交配は在っては成らない事だと私は思います。
私達の代でなく、子供や孫その先々代々続いて行く物ですから。

個人的な意見ですので、推奨する方には邪魔な意見だと思います。
叩かれても仕方無いと思いますが、辞めて頂きたい事柄です。
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Re:Unknown (蘭の国の住人)
2019-01-02 20:51:46
川三さんこんにちは

カンランの山蒔きは、元々は山に返そう運動から始まったことですが、
自然保護の立場からは全否定され、趣味の立場からは許容されているといった感じがしますが、
個人的に意見を求められたら、自然保護の観点から見れば誉められることではありませんね、
と答える程度にしてます。

自生地のものではない遺伝子を野に放つ最大の行為は林業と農業、その次に家庭で楽しむ園芸だと思いますから、
自分の好きな特定の種類のものについてだけ強調することは避けてます。

それに我が家で栽培している様々な種類の花の種や花粉は自然界に飛んで行きっ放しですからね。
それらが野生に根付いてしまった場合の影響を考えてみると、川魚の場合は10年20年で顕著に顕れるのに対して、
ラン科植物の場合にはネジバナなどを除いて、極めて時間の流れはゆっくりだと思います。

また私自身はちょっと変わった考え方を持っていて、人間も自然の一部と考えていますから、
人間の活動によって起こることも、自然の範疇だと思っています。

こういった自然保護に関することは様々な意見があって当然ですから、様々な場面で議論すべきことだと思います。
とりあえず今回の株については、川三さんの危惧されるご意見もごもっともだと思いますが、
他人の土地に生えて健気に咲いている花ですから、そっとしておこうと思います。
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