八洲の月ではない木が、八洲の月として流通していることは以前から聞いてましたが、
いったいどのくらいの割合で流通してるのだろう?
ということで、調査してみました。
交換会に出てきたの集めといて、と頼んであったのを、
先月持ってきてもらいました、
本物です。
大八洲です。
ん~悩ましいけど、大八洲ですね。
もう1つあったけど、それも大八洲で、大八洲だらけになるので、
持って帰ってもらいました。
これは全国大会の交換会に出てきた株で、かなり覆輪は深いのですが・・・大八洲ですね。
と言うことで、5分の4でした。
命名者の美咲園さんが
「素晴らしい品種だけど、登録した途端に偽物が氾濫するから登録は難しいですね」と仰ってましたが、
逆に、整理するためには登録した方がいいように思えます。
10年後くらいでしょうかね。
八洲の月の特徴を一言で言うと、大八洲の大覆輪、となりますが、
私は、単純に覆輪が深くなったものではないと考えています。
確証はありませんが、元の黄覆輪の上に質的に異なる覆輪が被さったようなイメージを持っており、
元の覆輪よりも若干白味が強いように思います。
しかし、視覚的な差異は覆輪の色や幅よりも木姿に現れ、大八洲の覆輪が多少深くなっても木姿はあまり変化しませんが、
八洲の月はちょうど金紺冠に似た、先尖りの受葉 気味になります。
ただし、あまり変化しないと書いたものの、大八洲の深覆輪も、若干同じ傾向を示すので紛らわしいです。
また、花型にも変化が見られ、錦紺冠や古都の雪と同様の、いわゆるヤモリの手のような花弁の形になります。
実際にはよく観察して、総合的に判断する必要があるので、じっくり観察してみてください。
丁寧に説明して頂きありがとうございます。
ローカルな展示会などで、八洲の月として出品されている品を見て、一本の木に数枚、深めの覆輪葉を交えている木しか見たことが無かったので、「なんだ大八洲のハデ目と変わんないなぁ」と思ってました。
私は八洲の月は、まだ持っていませんが、機会があれば購入して比べてみたいと思います。
ありがとうございました。